後輩
数ヶ月たった今、僕たちは2年生になった。
「僕たちもう2年生なんだね」
「早いよね」
「後輩ができるのか」
「ね、ねぇ私たち今日で何ヶ月か覚えてる?」
うん、正直覚えてない。確か、修学旅行が9月だから、、、7ヶ月くらいかな?
「7ヶ月くらい?」
「くらいって何?くらいって?」
「そんぐらいでしょ?」
「うん。正解。自信持ってよ!」
今日もいつものように二人で帰っていた。すると
「助けて!」
と、叫ぶような声が聞こえる。
なんだ?物騒だな。
「恋早く帰ろうよぉ」
「でも助けてって、、、」
その時、父さんの言葉が頭によぎる。そう、それは僕が仲のいい子と殴り合いの喧嘩をしてしまった時に親を呼んで話をした後の帰り道の時だ。
「お父さん怒ってる?」
僕は渋々聞いてみた。
「いや?怒ってないぞ」
まさかの回答。
「俺はなんで恋があんなことをしたのか分かってる。好きな子だろ?」
「違うよ」
お父さんは少しの間、黙り込んだ。
「あぁ冗談だ。別にお父さんわかんないわけじゃないんだけどさ、一応教えてくれるかな?」
「今日ね、翔くんが女の子のことブスって言ったんだ。それで女の子が泣いちゃって、、、僕昔から仲良いから、そんなこと言うなって言ったら、、色々言われて、、そ、それでちょっとむかついちゃって、、、殴っちゃった!」
「最後こわ!ま、まぁでも女の子を守るのは男の役目でもあるからな。いいか、息子よ。これだけは覚えておけ、お前が正しい場合、男の事をどれだけ殴ってもお父さんは許す。だがな、お前がどれだけ正しくても女の子を傷つけた時、俺はお前を殴る。っていうか困っている女の子がいたら絶対助けろ。女は絶対泣かすなよ」
「分かったよ父さん」
「何恋?」
「僕助けに行ってくる!」
「えぇ危ないよぉ」
「心配ありがとう。これでも僕フェニックスって呼ばれてたんだよ!」
「う、うん、そうなんだ。」
あれ?父さん?ウケないんだけど?
「ま、まぁとりあえず助けに行くよ」
「分かった、、、気をつけて」
「うん!」
多分ここら辺から聞こえた気が・・・
「もう、、やめて、、ください」
こっちか!
僕は声が聞こえた方へ急ぐ。
するとそこには地獄の光景が広がっていた。
1人の女の子が泣いていた。その周りには笑っている5人の女の子。そう、いじめだ。
「お、おい!」
あれ〜?誰もこっちを向かないぞ〜?聞こえてないのかなぁ?
「そこの君たち聞こえてるか?」
「聞こえてるわおっさん!」
「おっさん、、、」
てか、聞こえてたんだ。なるほど、無視されてたのね。
「まだ高二だし、いじめは良くないだろ。」
「え!先輩だったんですか!」
なんか5人一気に近づいてきたけど大丈夫かな?
「無礼な態度をとってすみませんでした!」
5人揃って土下座してきたんだけど?!
「いやいやそんな怒ってな、、、」
来る!右アッパーが!
僕は間一髪で避けたと思ったが、顎に掠ったようで血が飛び散った。
「避けるか!」
僕はカッコ良く血を拭い
「これが血か、、、」
といった。我ながら恥ずかしい。
「こいつ強い、、、」
あ、なんか勘違いしてくれた。この隙に逃げようと思ったが、すでに囲まれていた。
「僕は女の子を痛めつけたくはない」
正直めっちゃ怖い。顎もめっちゃ痛いし。でもまず女の子を助けるのが先か?
「その女の子を解放しろ」
「それは無理!」
「紗奈!例のやつを!」
例のやつ?
紗奈らしき人物はポケットから5個のキノコを取り出し、それぞれに渡す。
「あんたら絶対食われんなよ」
食われるな?
5人は一斉にキノコを口にする。
「ああぁぁぁぁああああぁああぁあぁあぁ」
え?大丈夫?すごい苦しそうだけど、、、
数秒後5人の女の子は変異体となって僕を襲う。




