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第39話 そしてまだ誰も知らないこと
暗がりに、二人いた。
片方は、何かに座している。
ここではない遠くの方を見つめ、やがてあることに気づいた。
もう片方は、そばに立っている。
座している方から目を離さず、相手が何か気づいたことに勘づく。
自分自身の知恵と力で何に気づいたのか理解すると、両手を躍らせ、口元を緩ませて楽しそうに笑う。
それを見て、座している方は、立っている方に話しかけた。
「ディアギガス……死んだか?」
「ああ、みたいだな――」
「…………」
「それでどうするの♥ 誰も知らない――」
「……おい。だから、女になるなってえの」




