第94話 氷壁崩壊
どうも、ヌマサンです。
今回はアヤからの攻撃をハルが防いでいるという話がメインになります!
そんなハルが防いでいる間に撤退することができるのか……!
それでは、第94話「氷壁崩壊」をお楽しみください!
アヤさんの放った“光炎砲”と私の作り出した“アイスウォール”が真正面からぶつかっています。
“アイスウォール”は氷の壁を作るだけなら、私も魔法を発動しながら動けるのですが、結界などのように維持する必要がある場合は、私自身もその場を動けないのです……!
そして、“アイスウォール”が維持できるのは、私の魔力が尽きるまで。もしくは、アヤさんの魔法の威力が“アイスウォール”で防げる威力を超えてきた場合のみ。
なんとしても、テツさんたちの回避が間に合うまで、持ち応えなくては……!
「……ハルお姉ちゃん、ルビアは無事に助けられた」
「良かったです、後は……!」
「……うん、私たちは森の奥に入って射程範囲から外れるようにする」
ワカナちゃんはルビアちゃんの手を引いて、森の奥へと姿を消してしまわれたのでした。
その次には、ユーカさんがテツさんを連れて森の中へ。もちろん、ワカナちゃんと同じように射程圏内から外れるようにだけお願いしました。
「ハル、俺も間に合った!とりあえず、右斜め後ろに跳んで――」
カズさんの言葉を遮るように、“アイスウォール”は粉々に打ち砕かれました。どうやら、“アイスウォール”の方に限界が来たようなのです……!
私も後ろに跳ぼうとしたのですが、無茶をしたこともあってか、反動で上手く動くことができませんでした。
「ハルッ!」
カズさんが私と“光炎砲”の間に割って入って来られたのです……!あのまま走っていれば、カズさんは射程圏内から外れられましたのに、わざわざ戻って来られるなんて……!
「ぐぉぉぉぉぉっ!?」
「キャアアアァァァッ!」
……私とカズさんは“光炎砲”を回避することができませんでした。私は全員が逃げ切るまで“アイスウォール”で防ぎとめることができなかっただけではなく、カズさんまで巻き添えに……!
私が罪悪感で胸が締め付けられるような思いでいっぱいになるのと同時に、大爆発が起きて、森の奥へと吹き飛ばされてしまったのでした。
「ハルッ!大丈夫か……!」
カズさんは満タンだった体力ゲージが7割以上削られた状態で、私の元へとやって来られました。かくいう私も6割には届きませんが、半分以上体力を削られていました。
「二人とも、これにつかまれ!」
そこへテツさんの声と共に、ロープが私とカズさんの前に降りてきました。
どうやら、森の中の崖のようでした。高さは私の身長の2倍ほど、約3メートルといったところでしょうか?どうやら爆発の影響でここまで吹き飛ばされたようです。
そんなことはさておき、私とカズさんはロープにつかまり、上へと引っ張り上げてもらったのでした。
第94話「氷壁崩壊」はいかがでしたでしょうか?
今回はハルのアイスウォールがアヤの光炎砲に破られてしまったわけですが、ハルもカズも無事だったということで安心した方も多いのではないでしょうか?
次回はテツのロープで上に上がったところから話が始まります……!
――次回「崖の上にて」
更新は明日、朝8時になりますので、お楽しみに!




