表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/418

第6話 良い匂い

どうも、ヌマサンです。

今回はハルを助けに来たプレイヤーが登場します!

どんなプレイヤーが助けに来たのか、楽しみにしていてください……!

それでは、第6話「良い匂い」をお楽しみください!

「オラア!」


 そんな力強い声が聞こえ、目を開けてみると三体のコボルトは光り輝く粒子となって消えていくところでした。


「おい、大丈夫か!?」


「あ、はい!大丈夫です!」


「だったら、ここから離れて俺の戦いぶりを見てな」


 その大剣を担いだ男性プレイヤーに促されるまま、私は後ろの岩陰まで下がりました。


「……お、お姉さん、大丈夫ですか?」


「えとえと!どちら様ですか!?」


 どこからともなく聞こえてくる声にビックリしました。ですが、本当にどこにおられるのでしょうか?


「……私はカズ兄……あそこで大剣振り回してる男の妹です。……リアルの」


「えとえと、妹さん?私はケガなどしていないので大丈夫ですよ!」


「……ウソ」


 そんな声と共に岩の上から降りてきたのは栗色の髪をハーフツインテールにした小さくて可愛らしい見た目をした方でした。


「……体力ゲージ、だいぶ減ってる」


 妹さんはそう言って私の足元に屈みました。それからは何やらポケットをガサゴソと探しておられました。


 そして、取り出したのは緑の液体の入った瓶。それはポーションでした。それをためらいもなく私に使ってしまわれました。


「はわわわわ!妹さん!どうしてポーションなど使ってしまわれたのですか!?」


「……困ってる人を見たら助けるものだから」


 この子、めちゃくちゃいい子です!


「ギュッて抱きしめても良いですか?」


「……ん。大丈夫」


 私はその子にお礼のハグをしました。


「はっ!そうです!妹さん、お名前は何とおっしゃるのですか?」


「……ワカナ。私、ワカナ」


「ワカナちゃん!可愛い名前ですね!」


「……お姉さんの名前は?」


 自分から名乗らずに人様に名乗らせるなんて……私、なんてことを!


「私はハルです!」


「……ハル……お姉ちゃん」


 ……お、お姉ちゃん……!何て良い響きなんでしょう!


「ワカナちゃん!大好きです!」


 私はワカナちゃんに抱き付きました。ワカナちゃんは最初こそ戸惑った様子でしたが、ワカナちゃんも私を抱きしめてくれました。


「……おい!ワカナ!何ゆっくりしてるんだよ!手伝ってくれ!」


 向こうでコボルトと戦っている大剣の人を尻目に私とワカナちゃんはハグを続けました。


 あと、ワカナちゃんから花をくすぐるような良い匂いがします!癒されます!

第6話「良い匂い」はいかがでしたでしょうか?

『カズ』と『ワカナ』の2人が助けに来たプレイヤーでした!

なにげにハルとワカナが抱き着いている時って、カズは必死で戦っているんですよね~(笑)

ともあれ、次回に続きます!

――次回「コボルト狩り」

更新は今夜8時になりますので、お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ