出会い
「あれ?ここは?」
俺はふと目が覚めた。今、俺は森の中にいる。
「いったいどう言うことなんだ・・・。それに、ここは結局どこなんだ?」
何故に自分がこんなところにいるのか思い出そうとしたが、思い出せない。どうやら記憶が抜けているようだ。
「嘘だろ・・・それに、これからどうするべきか・・・」
とりあえず何かないか周りを見渡すと近くに刀が落ちていた。とりあえず手に持つと何故かとてもしっくりときた。そしてさっと刀身を抜き放った。しかし、その刀身は半ばから折れてしまっていた。
「何故だろうこれを見ていると何か思い出せそうな気がするんだがなぁ、」
しかし思い出そうとすると何かノイズが入ったようにぼやけてしまう。仕方なく思い出すのは諦めた。
「とりあえずここから出ないとだよな」
まだ日は高いが森の中に居続けるのもあまりよくないだろう。どうするか考えていると、何かの気配を感じた。それと同時に
「どこに行ったんだ?」
と言う声がした。その方向を向くと「何か」がいた。よく分からないが禍々しいものを感じる。
「あんた何者だ?」
そいつに話しかけると
「ん?俺様のことを知らないのか?これだから世間知らずのガキは・・・。まあいい、教えてやる。俺はこの山で一番強い妖怪だ。そして俺のことを知らなかった罪は重いぞ!」
訳の分からないことを言った後いきなり襲いかかってきた。
「なっ⁉︎」
いきなりのことに驚いたが体が反応した。相手の爪を持っていた刀を鞘に入れたまま受け流し、居合い斬りの要領で断ち切った。
「なんだと⁉︎」
そして驚いて間抜けな顔をしているそいつの首筋に刀を叩き込んだ。するとその身体は消滅してしまった。
「ふーー」
少し驚きはしたが、簡単に仕留めることができた。そして闘いの余韻に浸っていると
「お兄さん、助けてくれてありがとう」
と言う声と共に一人の少女が出てきた。話しかけられるまで全く気配を感じなかったので、背筋が凍りついた。自分の本能が警鐘を鳴らす。
「君はいったい?」
警戒しながらその少女に尋ねる。
「わたしはこいし。古明地こいしだよ。それよりお兄さんの名前は?」
答えるべきか迷ったが、素直に答えることにした。
「俺の名は霧影幽夜だ。それと助けてくれてってなんのことかな?」
「それがお兄さんの名前なんだね。実はわたしさっきの妖怪から逃げていたの。とってもウザかったから本当に助かったよ。ありがとう」
「そうだったのか・・・」
こんな小さな子を追いかけるとかあれは何がしたかったのか
「ところでこんなところで何をしているの?人里の人には見えないけれど・・・」
そう言われたが自分に何が起きたのか分からないのでとりあえずありのまま話してみることにした。すると
「そっかーお兄さん外来人なんだねー。それならお礼もしたいし、地霊殿においでよー」
「地霊殿?それに外来人って・・・」
「うーん・・・とりあえず来てよ。そこにお姉ちゃんもいるし。お姉ちゃんは色々知ってるよ?」
「そうか・・・それなら案内してもらおうかな」
「うん!こっちだよー」
色々とわからないことだらけだが、とりあえず情報が欲しかったし、行くあてもなかったので彼女について行くことにした。




