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私の症状③

 それでは、外に遊びにいった時の症状の状態をお話しようと思います。

 外に遊びに行くと行っても、行く場所は限られています。

 それは、私の症状にあります。

 例えば、映画館に映画を見に行くとしましょう。映画館といえば、大体はどこかの施設に併設されている形で存在している場合が多いでしょう。私は、映画館に行く前に必ず手を洗いに行きます。これは施設に到着する前に、外を移動しているわけです。仮に施設に到着する前に手を洗い、その状態を保っているのなら問題はありませんが、それでもたいていの場合は、施設到着時に手を洗いに行きます。

 さて、映画館に入りますと、場所によっては自動券売機がある場所があったりするでしょう。もちろん、ここでも小指を使ってチケットを買います。その後は手を洗いに行きます。

 そして映画鑑賞中は、腕組をしているか、もしくはへそのあたりで手を組んでいるかで固定します。この時、肘置きには手を置きません。誰が触っているかわかりませんからね。

 このような感じで、映画を見ることになります。

 では他の場合も見てみましょう。

 私は、大学時代はアクセスの良さから、たまに秋葉原に出かけていたりしました。この場合、大方駅前にある横浜家系ラーメンを食べに行くためです。

 そして私がよく秋葉原に向かうのは、手を洗える場所が2ヶ所あるからです。公共の施設ではあるものの、このようにして手を洗える場所が存在するのは、個人的にありがたい限りです。

 逆に言えば、手を洗える場所がなければ、私はそこにいかないというのが本音です。

 これも例を用いて話をしましょう。

 ある夏の終わり、私の家族は福島県にある入水鍾乳洞に行くことになりました。こういった自然は、手が物理的に汚れるのと、私が回避すべき「汚れ」が混在している場所になります。幸いにして、入水鍾乳洞入口にあるコインロッカーの外に手洗い所があり、そこには液体石鹸が置いてありました。

 そのあとは近くにある銭湯に入ることを提案され、体に付いた「汚れ」を落とすために入りました。この時、銭湯の脱衣所にも洗面台と液体石鹸が置かれていたため、事なきを得たのです。

 このように、私は場所を選ばないといけない人間なのです。遊園地に向かおうと思っていても、そこに石鹸が置いてある手の洗える場所がなければ、私は行くのをためらうのです。

 ものを言い換えれば、私物を触らなければ遊園地に言ってもいいでしょう。ですがそれは、スマホはもちろんのこと、財布や私服、はたまた自分の顔を触らないということになります。さすがに財布に触らないのは厳しいでしょう。

 本来の人間であれば、手を洗わなくてもいいような、どうでもいいことを気にしてしまい、「汚れ」が付いたと感じればすぐに手を洗う。

 それが私なのです。

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