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秋の桜子詩集

梅雨の雨降るふるてるてる坊主

作者: 秋の桜子

天気予報を見ていて産まれましたわ、てるてる坊主、ああ!運命は!

ドヒャぁあぁー、と驚くてるてる坊主


ぶら下げられた軒下は


今はベランダ物干し竿


そこでゆらゆらゆれる


てるてる坊主


曇り空色ねずみ色


どよよん どよよん


梅雨空 空色 ねずみ色


紫陽花咲いてる遊歩道


しけった風が吹き抜ける



ドヒャァァァー!と驚くてるてる坊主



昔は雨降りしとしとと


しとしと水滴 雨の音


ふく風穏やか やさしくて


ぬるりと吹いてた動きがとろり


なのに今はどうしたことだ


ベランダ物干しぶら下がり



ドヒャァァァー!と驚くてるてる坊主



雷ゴロゴロ ピカピカドンドン!


風はふく吹く暴風警報発令中!


ガラガラバリバリパッパッラと!


空から氷の塊ヒョウが降る!


ベランダ物干しぶら下がり


てるてる坊主はぐるぐる踊る


風にあおられびゅわびゅわ踊る



ドヒャァァァー!と驚くてるてる坊主



神様仏様ー!どうか晴れにしてください!


こ、このままでは!このままではぁぁぁ!



ブチ!



てるてる坊主は、飛んでった。



 




  







  

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