俺たちの未来
あの日を振り替えって彼女は何度もいう。
「友達ってなってください!って宣言してなるものじゃないよね」
そりゃそうだと今の俺は思う。
しかし、緊張してしまったら何をいいだすか分かんないだろ!いい加減恥ずかしいから、言うのやめてくれ
いつかみたいに口に出せそうにないようなことを思う。
あのクリスマスから2年がたち、俺らは22を迎えた。
友達宣言をした俺は、きちんと恋人になってください!と宣言することができ(一生分の勇気を使い果たした気がする)めでたくその年のうちに榎本白雪さんを彼女としてゲットした。
次の年は男友達に自慢しまくったのを覚えている。
今年、俺らは就活を控えている。
来年から彼女の近くにいれない生活をおくることになる。
それでも…榎本さん……いや、白雪は、俺といてくれるだろうか?不安はあるがと思って俺は首を振った。
そんなこと不安に思うなんて白雪に失礼だ。
白雪は、そんな娘じゃない。近くにいないくらいで一緒に居れないくらいで、ふっと消えてしまうような娘じゃない。
白雪と過ごした2年間がそう言っていた。
俺らは、少し離れたって大丈夫。
だって、今はこんなに幸せなんだから
きっと、ずっと一緒にいる。そんな未来が目に見えるようだった。
まぁ白雪には、恥ずかしくて今は言えないけど……
「ずっと一緒にいような。」
いつか言えることを願いながら、俺は今日の幸せを噛みしめていた。
これで本編は終了です。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。
これから冬恋は、番外編をボチボチだして行こうかなと考えています。
そちらもぜひご覧ください!




