第八話:戦術都市 後編
安倍は、戦術都市を支える発電用ダムを破壊され衝撃を受け狼狽する。
安「くっ、何故発電用ダムの場所が分かったッ!!
しかもレーダーに反応しなかった上、滑走路に動きもなかった
…まあいいまだ発電用ダムが破壊されただけだこの程度で都市機
能は失われな…」
安倍がそう思った時だった、またパソコンの画面に損害報告が
表示される。
安「ばっ、馬鹿なっ、海流発電も破壊されただとっ!!
奴に潜水艦を収納しているドックなど偵察の時に
見当たらなかったぞっ!!
しかも、都市機能を維持する為の発電施設ばかりっ!!」
悟は、トイレに腰掛けニタニタと気味の悪い笑みを浮かべていた。
悟「今頃、なんで的確に発電施設を破壊されたのか混乱してるぜこいつ。
まあ、予想もしないだろう、鳥を使っての偵察なんてよぉっ!!
さて、これから俺のターンだ、どこまで自慢のレーダーで
迎撃出来るかなっ、まあ出来たとしてもお前の敗北は
決まってるんだけどね。」
悟の拠点から大量のミサイルが打ちあがり、安倍の戦術都市に
降りかかる。
安倍「舐めた真似をっ!!」
悟のミサイルはことごとく迎撃する安部だったが顔が歪む。
悟「いやー、俺のミサイルは年代物でねぇー、凄く安くしかも
大量に手に入るんだよ。
でも、とても精度が悪いけど都市丸ごとなら精度なんて
意味はなさねぇよなぁっ!!」
安倍「なんてことだっ!!こんな屑兵器に私の最新鋭のミサイルで
迎撃しなければならないなどっ!
!…奴の狙いは判った、この私を嬲りながら兵糧攻めを
仕掛けるつもりだっ!!」
悟(心)「今回は、面白半分に無人偵察機にカメラを付けた鳥を
仕込んで実験したら、かなり面白いことになった。
まさか、鳥の帰巣本能まで再現されてるとは、この
ゲーム制作スタッフ、マジで狂ってるぜ。
しかも、ちゃんと偵察出来てたのが笑える。
後は、その偵察データで都市機能の維持に必要な
拠点を陸は悪路でも問題ないオフロードバイクで
工作に向わせ、イージス艦の下に潜水させていた
潜水艦SS-501そうりゅうで海流発電拠点を破壊、
都市機能ってのは電力を喰っちまうからな、
そいつを断てば廃墟同然よっ!!
もし、上手くいかなかったら拠点に仕込んでる
対戦車地雷で爆殺も出来たがそれじゃ面白くない、
やっぱり希望を与えてからの虐殺ってのは乙な物だぜ。
今回のこの戦術、インフラブレイクとでも名づけよう。」
悟が悦に浸っている時、トイレの外から悟を狙っている園児達の
声が聞こえてきた。
園児1「おいっ、三浦っ、飼育小屋に悟いないじゃんかっ!!」
園児2「騙しやがって、この野郎っ!!」
三浦「し、知らないよ、悟くんが飼育小屋に行くって聞いたから。
…悟くんに何かするつもりなの?」
園児3「あいつ生意気だから、懲らしめるんだよっ!!」
三浦「駄目だよそんなことっ!!悟くん何もしてないのに…そんなの
駄目だよっ!!」
園児1「おまえ、生意気だぞっ!!」
園児2「やっちゃおうよ。」
そんな声がトイレにいる悟の耳に聞こえてきた。
悟(心)「マズイな俺の優秀なデコイ三浦君がこのままだと
ボコられちまう。
まああと少し持つだろうこっちも早く殺すか。」
その頃、安倍は狼狽して叫んでいた。
安倍「糞が糞が糞が糞がぁぁぁぁぁーーーっ!!あの野郎ーっ!!
私の発電気の燃料が切れるまでいたぶる気かぁぁっ!!」
安倍の燃料のストックが見る見る減る、そして悟の人の
神経を逆なでする進行を始めた。
安倍「こいつ…何処まで私を侮辱する気だぁぁぁっ!!」
悟は、安倍の作り出した道をそのまま使い、戦車や
ミサイルポッド搭載した車両を進軍させる。
悟「いやー、僕のために道まで作ってくれるなんて最高だなー
ぷぷっ!!
勝つために作った道が、自分の首を絞めるなんて、
滑稽過ぎてマジ笑える。」
そして、とうとう安倍の燃料は尽きて、兵器を運用すら
出来なくなり、何者にも妨害されること無く優雅に進軍
した悟の戦車に安倍の司令室に砲弾を叩き込み、試合
終了となった。
安倍が叫んでいたのを聞きつけ何事かと社員たちが社長室に
飛び込んだ時、そこには虐待され震える子犬状態になった
安倍の姿があった。
社員「しっ、社長っ!!」
安倍とは正反対に舌なめずりして上機嫌の悟はトイレを出る。
そして、園児三人が今にも三浦くんを殴ろうとしている所を
柱のに隠れて見守る。
そして、園児1が拳を振り上げた時
悟(心)「待ってたぜそのタイミングをよぉ」
悟は三浦くんの目の前に飛び出し、三浦くんめがけて振り
下ろされた拳は悟の顔面に直撃した。
三浦「悟くんっ!!」
悟を狙っていた園児三人も動揺する中、悟はよろめきながら
立ち上がる。
悟「駄目だよ、乱暴なことしたら…乱暴なことするより。」
悟は三浦と園児1の手を取り握手させる。
悟「皆で仲良くしたほうが楽しいよ。」
悟は満面の笑みでそう言う。
三浦「悟くん…」
園児1「悟…ごめん、悪かったよ。」
園児2「俺も悪かったよ。」
園児3「俺も。」
こうして悟や三浦くん、園児三人はにこやかに笑いあう。
だが、見た目には綺麗に見えるが、悟の本心はまったく
違っていた。
悟(心)「よし、これで俺の高潔な印象をこいつらに
植え付けれた、人を操るには高感度っのは
重要だからな、くくくっ、新しい駒が手に
入ったぜ。」
悟の戦術と陰湿な心は常に進化するっ、この愛らしい姿の心の
中どす黒い屑を止めれるものは現れるのか、悟の危ない進化は
まだまだ続く。




