私の後輩、悠斗くん
seed 由美
ふわぁぁぁぁぁ、朝かぁ〜
そう思いながら私は「伸び」をする。それからのんびりとカーテンに近づき目をさますためにカーテンを開ける。
「わっ、眩しい!」
私はいきなり入ってきた光に目をやられる。目は確かにさめたけど、目が開けられないのでしばらく目を閉じてると、いきなりチャイムがなった。
「はーい、誰ですかー?」
頑張って目を開けてドアを開けるとそこにいたのは…
「悠斗だよ!由美先輩、行こっ♪」
星野 悠斗だった。
悠斗くんは、近所に住んでいる男の子。
すんごく可愛くて、私よりも女の子みたいなの!
…でもどこへ…?そっか、今日から中学じゃん!
悠斗くんは中学1年生になるから…
「うん、悠斗くん、ちょっと待っててね」
うちの中学は珍しくて、入学式が始業式の前日にあるんだよね。
悠斗くんはどのクラスになったのかな…?
「由美先輩、僕のクラスどこかなぁって考えてたでしょ?」
悠斗くんがいきなり私に話しかけてくる。
「な、なんでわかったの?」
私は不思議に思ったことを悠斗くんに聞いてみる。
「あ、ビンゴ?」
…予想だったのか…
「僕のクラスはねぇー
1-Cだよ!」
「そうなんだ」
私はあっさりと返事を返す。
「むー、由美先輩からきいておいてその態度はないでしょ」
ほおをふくらませる悠斗くんは本当に可愛い。
…恋愛対象にはならないのだが…
それからチャチャっと準備して悠斗くんに声をかける。
「あ、悠斗くん、そろそろ行こうか」
「ん、由美先輩もう用意できたのー?
じゃ、いこっか」
悠斗くんはそう言って、優しく私に手を差し伸べてくる。
・・・?どうして、恋人みたいなことになってるのー⁉︎
「い、いいよ悠斗くん。
恋人でもあるまいし…」
「…僕が手をつなぎたいの!
だめ…?」
涙目+上目遣いに勝てるわけないでしょ…
「…今日だけだからね!」
「ありがと♪由美先輩!」
そう言って、悠斗くんと手をつないで学校へ行く私。
…正直言って、女子の視線が痛い!すごい痛い!
どうする、どうする私!
と思っていたら、ちょうど学校へ着いた。
そろそろ手を離してもらおう。そうだ、そうしよう。
「…ここまでいい?」
「もっと一緒にいたかったんだけどなぁ…
仕方ないなぁ、いいよ」
よかったぁ。
…そういえば私のクラスはどこだろう?
えーと…2-Bか。
今日は顔合わせだけなんだよね。
それから、長い始業式が始まって、今は教室に行くところなんだけど
--ドンッ
誰かにぶつかっちゃった、どうしよう…
やばい、超にらまれてる。
ってこの人、怖くてドsで有名な船橋 龍騎先輩じゃないですか⁉︎
「ご、ごめんなさいっ‼︎」
「…」
まじでやばい、逃げよう。
そう言って私はダッシュで駆け出した。
「あ、ちょ、待てよ‼︎」
私には何も聞こえない、大丈夫、大丈夫だから…