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雪の輪舞-スノー・ロンド-  作者: 葉月ニナ
4/4

異世界

いつも見ているはずの景色が


全然違うものに見えた


ふわふわと綿菓子みたいに甘いわけでも


ふわふわと雲みたいに重さが無くて


ふわふわと漂うようで


そこにいるだけ


虚ろになるのは景色か


それとも・・・。





雪の輪舞~異世界~

-スノー・ロンド-





窓から外を見ると

いつもと違う光景が広がっていた

ただ、静かな闇と雪の白さだけの

モノクロの世界が

フィルターをかけたみたいにぼやけている


霧が出てるんだ・・・

気付いたのはボ~っと見つめてから

どれくらいが過ぎた頃かな?


いつも見慣れたはずの景色が

まったく違う感じがして

不思議と笑みがこぼれてしまった


叶わない願いだけど

思っちゃいけない事かもしれないけど

この霧の夜を歩きたい

そう思ってしまった


だから、出てみようと思う


窓を開けて、屋根から地面へ

帰りのことは心配ないから

部屋着にコートをかぶっただけで大丈夫かな


いつも見慣れた街路樹も街頭も

どこか霞んでいて

何かやっぱり不思議


道の先を見ると

その先はまっしろ

雪の白じゃない、別のまっしろ


じ~っと見ているとドキドキしてきた

何かに出会うんじゃないかなってドキドキよりも

別の自分になってしまうんじゃないかなってドキドキ


怖くなったわけじゃないけど

あたしは閉じていた瞳を開けてしまった



「あっ、帰ってきちゃった・・・」


「残念だったな~、もう少し居ても良かったのに」


「でも、なんかホッとしてる・・・、変なの~」



布団の中でトクンと鼓動がはねた、それは何時もと違って・・・

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