表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雪の輪舞-スノー・ロンド-  作者: 葉月ニナ
2/4

特別な夜

『しろ』、どこまでも続く『しろ』


どんなに時が流れても


この『しろ』は変わらない


それでも


1年の1度だけ


何時もと同じだけど


何時もと違う『しろ』がある


遠い昔、聖人の生誕を祝い


それよりも近い遠い昔、愛し合う人たちの大切な日に





雪の輪舞~特別な夜~

-スノー・ロンド-





クリスマス・イヴ

そう呼ばれる日が1年に1度だけある

その日は、深々と降り積もる雪も、静かにたたずむ木々も

何も変わり無いはずなのに

その日だけは、どうしても何かを期待してしまう

去年もその前も、その前の前も

ずっと同じ期待をして

でも、クリスマスに来るというサンタクロースは

あたしの事が嫌いみたいだった


ここに来てからどれだけの月日が流れたのか

もう、そんな事もわからない

最後にお母さんに会ったのは何時だったかな?

この部屋に居なきゃいけなくなった最初の夜

このベットで一緒に寝て

朝、目が覚めると

あたしはひとりだった


神様にお願いしたし、妖精さんにも数え切れないくらい

最初にサンタさんにそのお願いをした時

次の日の朝をもの凄く楽しみにしてた

でも、夜は特別でも、朝はやっぱり何時もと同じ


会いたい、もう1度・・・お母さんに


そうしたら、もうあたしは何も願わない

一生この部屋に居る事になって

二度と会えなくなっても

サンタさん、今日は特別な夜なんだよね?

いい子にしてたらお願いを聞いてくれるんだよね?


だったら、お願いします

お母さんに・・・会わせてください



「ふぁぁ…あさ……」


「また、ゆめ…見ちゃった」


「んっ、今日もいつもとおなじだね」


「今日は何をしよっかなぁ~…」



そっと起き上がった少女の枕の下、小さな手紙が静かに隠れていた

最初という事で2話続けて投稿してみました!


見てお分かりの通り時季がずれまくってますが

2話目はこれじゃないとダメなので

あえて続けて投稿してみました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ