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雪の輪舞-スノー・ロンド-  作者: 葉月ニナ
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スノー・ロンド

この、白い枠に囲まれた世界


これがあたしの全て…


そこから見えるのは


散る事の無い針葉樹の木々と


休む事無く振り続ける


白い、白い妖精たちだけ


どこかの小説なら


あの木の最後の葉が落ちる時


なんて、セリフも言えるのに





雪の輪舞

-スノー・ロンド-





ここは何時からこうなのだろう

昔は、命が芽吹く春があって

暑い陽射しの夏、綺麗な紅葉と恵みの秋

そして、全てを眠らせる小休止の冬

この、途切れることの無い繰り返しが続くはずだった


でも、ここではずっと休みのまま

あたしが覚えている中で、春にも、夏にも、秋にも廻りあった記憶はない

いつも、そして、たぶんこれからも

ここはずっと冬なんだろう

疑うことも無く、あたしはそう信じていた


でも、それでもいいとあたしは思う

だって、ここには汚いものは何も無い

ちょっとくらい汚れても、次の日には全部真っ白


それにね

ここでは毎日、あたしの為の舞台があるの

顔を横にして枠の外を見れば

1枚の絵画のような光景の中で

純白の衣装を着た妖精たちが舞い踊っている

まるで、終わることの無い、永遠の輪舞-ロンド-のように

とても、とてもきれいで儚い輪舞-ロンド-

ふと、あたしは思うの

ここから見える景色の中に散る事のない木々しかないのは

その代わりに、この子たちがいるからじゃないかって




「って、何黄昏てるんだろう、あたし…」


「はぁ、今日も雪かぁ~」


「つまんないなぁ~…」



ベッドの端で少女が足をぷらぷらさせながら座っていた


はじめまして


今まで読むの専門だったんですが

ふと、以前にブログで書いていたのを思い出して投稿してみました


稚拙な文章で恥ずかしいですが

読んでいただけたら嬉しいです


ちまちまと書き溜めてはいるので不定期に更新していこうと思います

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