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Do you love Alice?   作者: _(:D ゆあ 」∠)_
Ⅵ――White Rabbit 君は彼女の元にいたと彼らが語り
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9 君と僕のモノガタリ


 小さく、か弱い声で前置きをしたアビ。私の反応をちらちら確認する辺り、さっきの発言は思い切ったようだ。

 勿論、アビを嫌いになる理由はない。過去に何があっても、今生きているアビはこっちだ。


「嫌いになんかなるわけないわよ」


 安心させるようににこりと笑い、続きを促す。


「……有難うございます。では」


 胸に手を当て、若干苦しそうに言葉をかみ締めながら、ぽつり、ぽつりと語り始めた。きれいだった彼の瞳は記憶からいやな光景を引っ張り出してきたのか、どんよりと黒く濁っている。時折、乾いた唇を舐めながら、荒い呼吸で語りつくした。









「僕とエシルは、言わば幼馴染のような関係でした。『白ウサギ』として生まれた僕と、『チェシャ猫』として生まれた彼。将来どうせ顔を合わせるんだから、と親代わりの大人に手を引かれて、小さいときに顔を合わせました。エシルは小さいときから皮肉屋で、それこそまさに『チェシャ猫』のようなマセガキでしたね。それでも、今よりは喜怒哀楽が激しく、あのピンクの忌々しい耳をひくひくと常に動かしていました。さらにあいつは女遊びが激しくて……十二歳のときに初めて朝帰りをしたんですよ。ありえないですよね、もうひざ詰めで説教ですよ。そのころはウェーン様のところに御付になっていたので、目を丸くしているイグと意味がわかっていないディーダムの前で、今思えば恥ずかしい単語を連発していましたねぇ……え、話がずれている? 嗚呼そうですね。戻しましょう。


 兎に角、その頃僕らは仲がよかったんです。……でも、年を重ねるにつれて、彼の顔に仮面が張り付いてきました。今思えば、彼の性格自体一癖も二癖もありましたから。何かと言うと『チェシャ猫』の笑みを浮かべて、シニカルに笑うんです。最初に試したとき、びっくりしたのは僕だけでなくアットもでしたね。一応彼は最年長なので。……次に年上のイグは天然なのか鈍感なのか知りませんが、何もわかっていませんでしたが。


 ……まあ、あいつがどんな表情をして、どんな思いで毎日を過ごしているなんて僕は知ったこっちゃないですから、ほおって置いたんです。僕なりの親切ですね。え、何でかって? そりゃあ、彼の演技があまりにも下手だからですよ。それはもう、見ているだけで鳥肌が立つほど。愛の告白をされているような気恥ずかしさが伝染しましたね、はい。


 そんなこんなで毎日を平和に送っていったんです。何人目の『アリス』がどうやらと呟くウェーン様の下で働き、ディーダムの仕事を監視し、イグをエシルの悪戯の魔の手から守る。……面倒でしたが、それと同時に楽しかったですね。……そして、例の『アリス』がやってきたんです。


 一目見た瞬間に、いつも『アリス』に抱くものとは違う感情が身体の心から湧き上がって来ました。今となってはそれが愛情なのかわかりませんが、まだ幼かったんでしょうね。出逢って直に愛の告白ですよ。それもかなり熱心に。……笑わないでください、だから幼かったんですってば。少ししか時間を巻き戻さないですけど……。兎に角、僕の告白を戸惑いながらも彼女は受けてくれました。……だから笑わないでくださいって。今度から笑ったら拳銃の引き金引きますよ。そうです、大人しく聴いていることですね。


 ああ、話がずれたんでどこまで話したのかわからなくなったじゃないですか。……ああ、そこですか。では続きを話します。


 僕は告白をしましたが、『不思議の国のアリス(ゲーム)』は『白ウサギ』(ぼく)を殺さなければ終わりません。いつもの様にハートの城に行き、ウェーン様からルールの事を聞き、僕は『チェシャ猫』(へんたい)に会わないように帽子屋敷を目指せ、と言いました。……本当のところ、自分もついていきたかったんですが。……そして、そのころまったくやる気のなかったエシルは彼女の前に姿を見せる気配も見せずに、公爵夫人邸でごろごろしていた、とアルクから聞いています。まあ、今回は何故か自分から貴女に会いに行ったみたいですけど……え? 来なくてよかった? まあ、ルール(シナリオ)さえなければ僕も同感ですが…………。


 話を元に戻します。やる気のないエシルが僕の家に遊びにきたときに、彼女を呼んだんです。……彼が僕の仕事を邪魔しに来ると思っていた時間に彼女を誘っただけですが。案の定、自宅に現れたエシルと興味深々で訪問してきたアリスは無事に出会えたんですが……。エシルは彼女のことをよく思っていなかったようですね。当時は何故かアリスを溺愛していたので、……怒鳴って、しまいました。そのときからでしょうか、僕達の間に亀裂が入ったのは。


 それから何事もなく――いや、『チェシャ猫』と『公爵夫人』が甘酸っぱい雰囲気だ、と話題になっていました――……兎に角何日か過ぎたある日です。……『アリス』が街のあるホテルで死んでいる、とハートの城に連絡が入りました」




……はい、アビ君のめんどくさい語りが始まりましたよー

これでもよければ見ていってください><


最近、友達の中でピンクと紫を見つけるのが流行っています←

見つけると指差し、「あ、エ○ルだ」と……

はい、結構どうでもよかったですね←

「年賀状にあいつ描くなよ」と言われています

な、何で描こうとしているのがばれたんだ……


さて、アクセス数が7500超えました><

本当に、本当に有難うございます!!

ブログにアクセス有難うの絵を載せたいのですが、pcがまだ修理に出ているので、お預けです←

そのころには8000行ってそうで怖い←

お気に入り登録も有難うございます^^

ポイント、感想はめちゃめちゃほしいです><


これからもよろしくお願いします!

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