表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Do you love Alice?   作者: _(:D ゆあ 」∠)_
Ⅵ――White Rabbit 君は彼女の元にいたと彼らが語り
36/67

6 Excuse Me?


携帯投稿の為短いです

いつか改稿するかも……


「理不尽」


 胸に当てられた人差し指を叩き、呟く。エシルに八つ当たりしても意味はないと分かっているのに、睨んでしまう。


「……だよね」


 苦笑して、肩を竦める。


「俺だって思うもん。幸せになれないのはこのせいだ、って」


 いつもの笑みを浮かべて、腰に手を回してきた。そっと、割れ物に触れるような手。


「……だから、アリスだけは囚われないで。アリスはアリスなんだよ」

「エシルだって」


 彼はエシル。『チェシャ猫』である前にエシルなんだ。


「その言葉、アビに聴かせたいよ」

「……え…………?」


 思わず彼の顔を見たとき、こつんと靴の音がした。ば、とエシルを剥がす。不満そうな声がしたのは気のせいだ。


「って、アビ?」

「……なんでまた会うんですかね……。まさか、ストーキングしているんですか?」


 明らかに嫌そうな顔。眉間には深い皺が刻まれている。

 反論しようとした時、アビがじっとどこかを睨んでいるのに気がついた。視線を辿ると、エシルに行き着いた。


「……まあ、貴方とじっくり話すのは久しぶりなので、殴っておきましょう」


 真顔で拳を振り上げたアビ。多分本気だ。そのまま勢いをつけてエシル目掛けて落とす。


「っちょ、何々まさか本気!?」


 はい勿論と頷く。


「酷いよアビぃ」


 言葉とは裏腹に、余裕そうな表情で避ける。すか、と宙を裂いた拳は、勢いを止めずに再びエシルの鳩尾へ。それも余裕で避けたエシルは、舌打ちをしたアビの手首をつかみ、ぐりっと捻る。


「痛……っ」


 顔をしかめて動きを止めたアビ。それを満足そうに眺めて、手を離した。


「はあ、無駄に因縁つけないでほしいなぁ……」

「つけていません。ただ目障りなだけです」


 捻られた手首をさすりながら睨む。よっぽど痛かったのか、目にはうっすらと涙が浮かんでいる。


「全く、酷いなぁ……」


 ニヤニヤとシニカルに笑う。その様子をじとっと見て、「貴方は、自分の命日を今日にしたいみたいですね」と言って拳銃を取り出す。


「死んでください」

「ごめん、無理」


 自分もナイフを取り出して、構える。……この二人、安全な解決法は思い浮かばないのか。話し合いとか。

 最初は苦笑いをしていたものの、本気で殺し合っているようなので、止めておこう。


「……はい、ストップ!」


 間に割り込み、怒鳴る。「当てますよ」「どいて、アリス」と言う声に挟まれたけど、無視。


「……何があったのか知らないけど、兎に角和解しなさい」

「無理です」

「……だって」


 即答したアビに、不満そうなエシル。どうやらその気はないみたいだ。


「じゃあ教えて。二人の間に何があったのか」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ