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最強の天才

続編です

投稿が遅いのは勉強が忙しいからですね

ゲーム((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆ポチポチポチポチポチポチポチポチ

……仮面はいらない。今は隻眼として動いていいからだ。だが、今向かっている場所では俺はこの顔でいれない。そうだ、俺は今通っている学校に行くのだから。

俺はそこに2秒程度で着いた。轟音を立て砂煙を立てる。いつもなら落として顔を見えなくしている前髪を上げ、誰も知らないではあろう顔が浮かび上がる。……彩葉と"アイツ"意外な。

「な!?なんだ!?」

驚くのも無理は無いか。

「ど、どうやって来やがった!?」

吠える男に「見た通り、走ってきたんだよ」そう一言。

「何言ってんだ!?」

叫ぶ男を見て理解する。見えなかったのか……そうかもな、俺は音速を超えていたのだから。

「見えてなかったか……じゃあ一つ付け足しておこう……音速を超えてな」

俺のその言葉に

「そんなわけねぇだろ!!」

そう叫ぶ。……確かにそうだな脳は普段10%弱までしか使えない、それを俺は100%使っているだけ。ならば単純計算10倍の強さ程しか使えないのだ。それでは到底、音速を超えるなんで不可能だ。……別に俺の100メートル走のタイムが能力無しで0.3秒弱と言うつもりは無い。人間の身体の構造を最大限利用しているだけだ。βエンドルフィンと言われる酵素を分泌して身体能力をあげているのだ。そしてそれだけではない。自分の体温を上昇させ血管を広げる。大量のドーパミンを分泌させ血流を活性化させることで強制的に身体能力を高めている。

体への負担?そんなものはない、実質な。俺は天才だ。人類が未だなしえていない境地に俺だけがたどり着くことが出来る。そう、再生医療とかな。俺は腕が飛ぼうが、足がちぎれようが、次の日には治すことが出来る。つくづく思う……「俺はこの世界の"バグ"だ」と。

俺はクスリと笑みを浮かべその紅く光る左目を大きく開き、次の瞬間アスファルトの砂煙が舞う程の強さで地を蹴った。

「……っ!?」男が声を発する前に眼前にまで近寄る。

「ふははっ……!」

自分が不敵な笑みを浮かべているのが分かる。今は隻眼でも、仮面でもないから自分の素をさらけ出せる。脳を100%使うとやはりハイになる。……まぁ、同時に冷静にもなるのだが。人間の言葉では上手く言い表せないものだ。

「じゃあ、コイツに玄関を開けてもらうか」俺はそう言葉を言い放って……ソイツを5階へ蹴り飛ばした。その瞬間、窓の割れる音が響く。……玄関、まぁ玄関だろ。とりあえず、帰還用であろう自動車を破壊する。

「どわっ!」タイヤに仕掛けが色々とあったのだろう。それのせいでかさ増ししていたタイヤが破裂したことで車体が大きく落ち、中にあった爆弾が爆発した。だが、さすが防弾式なのだろう。外に漏れ出ることはなかった。2つだけ残して全て破壊した。中にある爆弾は外にはけておいた。……まぁ、後から使うもんだ。

俺は一息ついて「んじゃ、始めますか」そう言葉を吐いた。脳力をフルに発動する。1階、2階……と5階まで窓から顔を出しているヤツらの数を確認する。完璧に覚えた。……と言っても定位置や武器、防具をも変えられれば意味はあまりないのだが。

靴をトントンと地につけ履き直し、切り替えて四肢に力を込める戦闘の基本、上から下だ。

……決して掃除の基本じゃない。まぁ、上をとったら有利なのは事実だが。先程ぶち開けた、まど?……玄関から入る。轟音を響かせ着地した後、目に入った武装している人間を一人一人丁寧にぶちのめした。……まぁ我が校をあまり破壊したくないしな。口に出してないがどの口がほざいているのやら。そんな余計な考えも断ち切り、ただ彩葉にバレないよう早めに終わらせる努力をするのだった。


あっいう間に制圧……という訳にも行かず、人質を取られてしまった。……まぁ、こんなことをしている時点で正義を執行しているつもりなのはバレているんだろう。


この空き教室を潰せば終わり……さっさとやるか。そう考えながら、気配を消し部屋の戸に背を付ける。……3人、か。その部屋の中には武装した人物が3人。そして、人質が8人居た。……計算された人数だな。俺がいくら音速をも超える速度で動けようが8人もいれば誰かは犠牲になる。あえて間隔を開けているのもそのためだろう。

……だが、俺の素の運動神経を舐めすぎじゃないか?脳力で身体能力を極限まで上げる。そしてさらに、β-エンドルフィン、ドーパミン、血圧の上昇、その他諸々で無理やり身体能力を上げる。これで身体能力は100倍程度まで跳ね上がっただろう。俺の50m走のタイムは素の身体能力で……『5秒だ』。

……全く、本当に俺に与えてはいけない脳力だ。だか、まぁ俺が持ってしまい

『秒速1.3km』で走れる事に変わりは無いのだから。


その瞬間……途轍も無い爆発音とともに2つの影が窓の外から西へと刺す太陽の光に照らされ吹き飛んでいった。……あの姿勢なら死にはしないだろう。そう思った瞬間、俺の起こした事象に狼狽えたもう1人の人間に回し蹴りを叩き込んだ。コンマ下3つ、4つレベルのスピード、ヤツが反応できる訳もなかった。

黒板にめり込むヤツに尋問する。

「お前らの目的と組織の名前……内容を教えろ」

壁に力なく寄りかかるソイツに上から強く圧をかける。ソレにヤツは恐怖を感じたのか直ぐに口を割った。

「そ、組織名は分からない!!お、俺らは拠点としていた廃校を破壊した人間がこの学校の者だと言う情報を聞いて、ソイツを潰しに来たんだ!」

……なるほど、な。つまりはアイツらと同じ組織の人間な訳だ。なかなかデカイ組織なのか?

組織名が分からない……か。大体の構造が察せられるな。そう、いろんな予想を張り巡らせ現実へ戻る。「帰らねぇとまずいか……!?」

体内時計では9時57分……流石にまずい!

俺は助けた人質の礼も聞かず窓から飛び降りその場を去ろうとした。

……警察も来てるな。だいたいは計画通りか。

ホッと安心して歩を進める。そして、警官に

「中は大丈夫だぞ、殲滅した」

それだけ伝えて手の甲で手を振った。

「まっ、待て!君は何者だ!?」

追いかけようとしてくる警官……残念、計画通りだ。俺はソコに置いてあった爆弾を起動し、アスファルトの砕ける音と共に全速力で駆け出した。

黒煙は爆風で舞い上がり広がる。辺りは黒く染まり、次の瞬間、俺の姿はそこになかった。

「計画通りだな」

全てが順調に行き、上手くことが運んだ。

「人も死んでいなかったみたいだし上出来だ」

今回も死人ゼロ、怪我人少数、立てこもり犯は全て生け捕り。

そして、プリン購入……!

「あとは彩葉がまだ風呂にいれば完璧だな」

少し苦笑して、周囲の窓が割れない程度の速度で走る。それでもあっという間に家に着いた。

一切の音がならないよう戸を開け、リビングに出た。

……いない、か?

ダイニングテーブルに置いてあった。置き手紙を破り捨て、安心したのも束の間。時計に目を向ければ10時5分。少し心配が生まれてしまった。

そして俺は恐る恐る、彩葉の部屋を覗いた。

「……居ない」

少し安堵したが、別の部屋にいる可能性が捨てきれない。そんなマイナス思考に走ってしまい。俺は洗面所の近くの戸に手を掛けた。

"ガチャ"……引き戸のストッパーが開く音が響き俺の目に映った光景は……!

「ふぇあ!?じ、じじ仁くん!?」

……ぜ、全裸の彩葉だった。

俺は勢いよく戸を閉め、口を開いた。

「ほ、本当にごめんなさい……!!!!!」


しばらくして、彩葉は脱衣所から出てきた。

俺は今、自分がどういう表情をしているのか分からない。……いや、知りたくもない。

その静寂の中、謝るため口を開こうとした瞬間、

「仁くんも……そう言う年頃なんだね」

ニヤニヤとおちょくるように笑う彩葉が言った。俺はそれに対して

「ほ、本当に悪いと思ってるんだ!ご、ごめん」

心の底から謝った。本当に申し訳ないと思っている。

「いやいや、私は全然大丈夫だよ」

そう言葉を掛けてくれる彩葉……本当に優しい。俺は……ゆっくりと顔を上げて彩葉を見やった。

そしてその目に映る彩葉は優しそうで楽しそうでそして、恥ずかしそうに笑みを浮かべ

……服をたくし上げていた。

「……見る?」

「結構です!!!!!!」

心の底からの叫び声がでた。俺はソファのクッションを抱いてうずくまり呻き声を上げた。

「プ、プリンで許して……」

涙ぐんだ声で言う俺に彩葉は少し笑って、

「あはは、いやいやごめんね、からかいすぎちゃって?こちらこそ許して?」

そう言葉をかけた。

「それは、俺が悪いしいいけど……なんというか、罪を償わないといけない気が」

彩葉はそれを聞いて「大袈裟だなー」と、少し笑いながら言った。

「じゃあ、プリン食べさせて?」

一瞬、どういうことか理解できなかったが一応思いついたことを聞いてみる。

「……あ、あーん てきな?」

それに彩葉はこくりと頷き、俺に隣に座るよう促した。

ソファから体を起こし、彩葉に促されるまま隣に座る。そして、俺はなんとなく彩葉のされるがままが嫌で……異様に体を近付けた。お互いの温もりを感じるなら十分な距離……

そうして、俺はスプーンで彩葉に合わせた一口分を取り、その言葉を口にしながらスプーンを彩葉の口元へと持っていく。

「ほら、彩葉……あ、あーん」


お互いに心臓を強く高鳴らせ、気恥しく、楽しい幸せの時間はまだまだ続くのだった。

ご視聴ありがとうございました!

1話1話長くてすみません( ; ; )

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