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お泊まり!

続編です。楽しんで行ってください。

"ピンポーン"とインターホンの音が響いた。

急いで戸を開けると、そこには彩葉が居た。

「インターホン確認せずに開けるのは不用心だよ?」そんな事を言ってくる。…そうとは限らないだろ……いや?時間的な判断かもな。

「わざわざ来たのか?」俺がそう言うと、

「君が遅いからだよ!!!」怒ってた。

「そ、そうだよな、ごめん」深々と謝る。

「ま、まぁ……仁くんも長引かせるつもりはないんだろうけど……」彼女はどこか寂しそうに言う。「どうせなら永く一緒にいたいじゃん?」

「確かに、な」俺はそう返して、直ぐに準備に取り掛かった。

「……この花飾ってるんだ」そう言葉を零す彩葉。俺は「あぁ、スイレンか」そう返す。……スイレンの花言葉は

「清純な心」「信頼」「信仰」「優しさ」「甘美」

とてもキレイな花だ。


「ほら、準備終わったぞ?」彩葉に声を掛ける。

「え?あ……ごめんなさい」

「なんで敬語?」「あ……な、何でもない」彼女は

無理した笑顔を浮かべた。

……放ってはおけないな。

俺は直ぐに靴を履いて彩葉に歩み寄る。

「行くぞ」そう言って戸を開けた後、鍵を閉めた。そして……彩葉の手を握った。

「ふぇ!?」そんなに素っ頓狂な声を上げる彩葉に「暗いからな?仕方ないだろ」そう返した。

続けて「何かあったのか?」そう質問をした、

だが、彩葉は赤面して気が気でなさそうだ。

あのあと、結局濁されてしまった。


しばらく歩いてかなり暗くなった。俺の体内時計では8時弱だ。そんなに時に彩葉の家に着いた。戸を開けた彩葉に手招きされる。

俺も続いて入ると、小綺麗な部屋が目に映った。「綺麗だな」俺が言うと、「掃除は嫌いじゃないしね」彩葉はそう得意げに答えた。

辺りを見回す……うん、どの部屋も綺麗だな。

「割と遅い時間になっちゃったし、どうしようか?」そう言う彩葉に「まぁ、飯にするか?」

俺がそう言った後、冷蔵庫を開けていいか尋ねた。承諾を得て戸を開ける。

……上段には肉や飲み物、卵、あと調味料等が十分あり、野菜室には野菜、果物それに

チョコレート、生クリーム等の菓子類もある。

冷凍室にはアイスや冷凍肉、揚げ物、余った米等か。

「あぁ、十分作れそうだな」俺がそう言うと、

「そう言えば、料理出来たね」と彩葉が返してくる。……コレでも一人暮らしなんでな。まぁ、

親がいることにはしているが。

「とりあえず……何か食べたいものは?」俺が

そう問えば「オムライス!」と元気よく言葉を返した。俺はその言葉聞き、直ぐに料理へと取り掛かった。

「う〜ん!卵トロトロ!チーズ濃厚!めっちゃ美味しい!」ニコニコで夕飯を食べる彩葉がとても可愛らしく見えた。俺も一つ口へ運んだ。

俺は笑みを浮かべ「中々な出来だな」そう言葉を零した。

舌触りのいい焼き加減の卵に、多めに入れたチーズの濃厚さ、ホワイトソースと牛肉の旨味、

それを邪魔しない、ケチャップライスも最高だ。綺麗に完食し、皿を洗いながら彩葉が言う

「後はお風呂に入るだけだね〜」

「そうだな、先に入ったらどうだ?」

「女の子が入った後に入るの???」

「んな事言われたら入るしかないわ」

……デザートでも作っておこうと思ったんだけどな。「上がった後でも作れるか」そう呟いて、風呂場へ足を運んだ、

「え?何でお風呂の場所知ってるの?」引いた顔で見てくる。「来た時に見て回ってただろ」

そう返すと、そうだったと笑っていた。

軽くため息を付き、風呂に入った。


しばらくして、上がると

「……ス〇ブラ??」彩葉がゲームをしていた。

「そだよ〜……」カチカチと上手にコントローラーを動かそうとしている。

「お、ヤッター!世界戦闘力1520万達成!」

……そして、強い。

「魔境じゃん」俺がそう言うと、

「え?仁くんもやってるの?」そう聞いてくる彩葉。「あぁ、世界戦闘力1530万だ」俺がそう言えば

「強!?」めちゃくちゃ驚いている。

「何使ってるの?」

「『マいオ』それ以外にも15キャラがVIPだな」

そして、しばらく話した後、彩葉は風呂に入った。……デザートでも作るか。

野菜室にあった、『REIWA』の板チョコ、

そして生クリームを取り出し、俺は再度、料理を始めた。


20分程度経過した頃、彩葉が風呂から上がった。

「あと、もう少しなんだがな」俺がそんな言葉を零すと、彩葉は首を傾げて「何が?」と聞いてきた。「まぁ、あと10分くらいだ」

「だから、何が?」「一先ず待て」「何を?」

「待て」「……?」ゴリ押した。

10分程度話していれば、

"ピピピピピピピ"と、タイマーの音が響いた。

冷蔵庫を開け、取り出した後、

ホワイトチョコレートやビスケットで

デコレーションをして、完成だ。

「なかなか上出来だな」俺はそう言って、彩葉にそれを手渡す。……2人前にしては多いな。

「なにこれ!凄いね」

一口、運んでみれば 思わず笑みが零れた。

「スゴッ!美味しいよ!!」元気に言う彩葉に

満足し、俺も食べ進める。

……心地いい舌触りと甘さだ。甘いと言えば甘いが、くどい程甘くないのが良い。

二人共完食しマグカップを片付けた後、

ゲームや他愛も無い話をした。


ふと時計を見る。……11時か。

「そろそろ寝よっか」彩葉の提案に軽く頷き、

「俺は何処で寝ればいいんだ?」そう問う。

「私のベッドだよ」

「あぁ、そうか」………………!?

「何言ってんのお前!?」声を張り上げる。

「大丈夫だよ?」キョトンとして言う彩葉に

「正気か……?」引き気味に言葉を発する。

「いいから、コッチ来て?」手を引っ張られ、

彩葉の部屋に入る。……大丈夫か?本当に……

「ホラ」彩葉は先に布団へ入り、早く来いと言わんばかりにシーツをペシペシと叩いている。

困惑しつつも、彩葉に近付き、布団に潜り込んだ。

心臓が高鳴り、バクバクと音を立てているのが分かる。「電気、消すね?」彩葉の言葉に頷き、

極限まで端に寄った。だが……

「ダメだよ?」そんな言葉と共に彩葉は抱きついてきた。「……!?」驚き過ぎて声も出なかった。……コイツは一回自分がどれくらい美少女なのかを確認してきた方がいい。そんな事を考えていれば「君もギュウしてよ」彩葉が言った。「む、むむむむむむ無理」焦りまくってい言う俺に彩葉が言う。

「じゃあ、もっと過激な事を……」

「あぁあぁ!する!するから!」

俺は呼吸を整え、彩葉を抱きしめた。

……っつぅ/// 俺の HPは完全にゼロだ。

心臓はバクバクと高鳴っていた。

「うん、満足。このままで寝てね?」その言葉に

「薄々、そう言うと思ってたよ……」疲れ果てて答える。 彩葉はふふっと愉快そうに笑った。そしてその後とんでもないことを言い出した。

「ねぇ、仁くん」 「な、何?」


『おやすみの"チュー"は?』


……………………!?!?!?!?!?

……まままままままま、マジで言ってのか!?

「え、あ……あ」困惑仕切って変な声が出る。

一度深く深呼吸をし、落ち着こうとする。

「……お願い」彩葉が本当に欲しいように願ってくる。……後を考えるな!決意を固めて、

彩葉を見つめる、暗くてあまりみえないが、

綺麗なことだけは分かった。

恐らく頬にすればいいんだろう。そんな事分かっていた。……分かっていたハズなんだが、

気付けば……

"俺は彩葉と唇を重ねていた"

ご視聴ありがとうございました。

今後の投稿もよろしくお願いします。

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