召喚は救済
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クリスマスなのに新しいものを書き始める作者は、、。
「ふぅ。終わったぁ」
そう言いながら会社員風の男、奇教 甫名は背もたれに背中を預けた。
3年間かけて作った大きなプロジェクト。
それがやっと終わったのである。
「お疲れ様です奇教さん」
「ああ。田中もお疲れ様」
ゆっくりしながら、帰る準備をしていると、後輩の田中が話しかけてきた。
田中。
実に普通の名前。
すぐに出てこなくなりそうな名前である。
「そうだ!奇教さん!今度の仕事を占って下さいよ!」
「ああ。占いか」
「久々だなぁ」
奇教は鞄からカードの束を取り出した。
カードには手書きで絵が描かれており、下の方には文字が書かれている。
そのカードをシャッフルし出す。
「さて、まずは何から占おうかな?}
「、、、うぅん。しばらくやってなかったし、俺の運勢から占うかぁ」
「おっ。いいっっすね」
「先輩の運良いですし、きっと目茶苦茶良いカードで済ますよ!」
「だと良いんだけどねぇ」
そう言いながら、奇教は1番上のカードをめくった。
そこには、2つの魔法陣が描いてあった。
下にある文字は、、
「「異世界転移?」」
「なんだこれ?こんなカード作った覚えないんだけどな」
奇教は見覚えのないカードに首をかしげる。
田中も不思議そうに見つめていた。
2人がそろって止まっていると、手に資料を抱えた部長がやってきた。
「おっ。2人とも終わったのか?」
「あっ。部長。そうなんですよ!」
「やっと終わりました」
「よかったね。じゃあ、暇ならこれよろしく」
「1週間で終わらせてね」
ドサッ。
2人の目の前に抱えていた資料が置かれる。
2人は部長の言葉に慌てた。
理由は簡単である。
「ちょっ!部長!?」
「俺、来週は有休使って休むんですよ!」
「そうですよ!僕も休むんですよ!」
「1週間で終わらせるなんて無理です!!」
「ん?それがどうしたの?」
「休んで良いんだよ?ただ、家でボランティアすればいいんだから」
2人は抗議の声を上げる。
だが、部長はブラック企業としてはごく当たり前の回答をした。
奇教は湧き上がる怒りの気持ちを必死に押さえようとする。
そのときだった。
ボワァァ。
奇教の体を淡い光が包む。
足下には奇教の体をちょうど納めるほどの魔法陣が浮かんでいた。
奇教も田中も部長も、何が起こっているのか分からず、辺りを見渡す。
しかし、原因はつかめないまま、その光は強くなっていき、
シュッ!
「う、うわぁぁぁ!!!」
奇教の視界が暗転する。
そして、次に目を覚ますと、
「あっ!起きた!」
「おはようございます勇者様!どうかこの世界をお救い下さい!!」




