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三山節子の家に行く。

作者: 杉将

 三山節子の住む家に私は向かった。鼻歌を歌ったり、道端に生えていた草を引っこ抜いたりしながらね。

 チャイムを小指で押すと、三山節子が家の中から出てきた。お疲れ山椒、と三山は言った。こんにちワンダフル、と私は言った。家の中に入ると、ガラスケースの中のマグカップが目に入り、これはマグカップ? と聞くと、いいえマチルダ君です、と三山は言った。ビールでも飲むか? と聞かれたので、イエス、と私は答えた。

 私と三山はベロベロに酔っ払った。私が腹を出して踊ると、三山は小学生の時にやったというソーラン節を踊った。あぜ道〜行先〜コオロギの死体を〜海中に潜り〜ヨッセーラーヨッセーラー、私は歌った。私たちは空を飛べるような気がして、家の二階に行き、手を繋いでベランダから飛び降りた。あ、あ、あ、あ、足が折れた! と三山が言い、私は大いに笑った。痰が喉に詰まり、ペッ、と地面に吐くと、私の痰の中にアリが浮かんでいた。

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