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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
7/88

スキルの検証

自分のもう一つの作品より既に評価が高い模様ですね。驚いたので思わず勢いでストック増やしました。暫くは更新続きます。


それと、これから後書きに主人公の持つスキル一覧を載せておきます。必要があるかどうかは分かりませんが。

俺は学校が終わり家に帰ってきた。帰り着いた時には18時半になっていたのでさっさと適当に飯を作り平らげる。もちろん飯を作ったのはライマである。やっぱり美味い。

そんで宿題なども特に出ていないためスキルの検証をすることにした。まず『竜化』だが少なくとも全開での発動はここでは出来ない。どう考えても家がぶっ壊れる。なのでライマに補助してもらい『竜人化』を試すことにした。方法は念じるだけ。ライマの補助も変化しすぎないようにするだけである。

早速目を閉じ集中し、竜人に変身するよう念じてみる。するとすぐに体が熱くなる感覚があり、体の色んな部分に違和感が生じた。少しすると体の熱が収まったので目を開け予め用意しておいた鏡を見てみる。


「おお⋯⋯」


思わず声が漏れる。鏡に映る俺の姿は、手から手首、足から足首、そして首元に黒い鱗があり、爪も鋭くなっているようだ。目の色も金色になっており、更に頭には角が生えていた。あと何故か身長も伸びているようだった。

リザードマンみたいな感じかと思ってたけど顔はあんま変わらない感じなのか。しかし身長が伸びるとは。チビではないがでかくもなかったしな、少し嬉しく思う。(170→180くらい)

とりあえず竜人化は出来たので次は部分的な竜化を試してみたい。1度竜人化を解き、部屋の広めのところで手を前に出しそこだけ竜化させるイメージでやってみる。

すると右手がさっきよりも強い熱に包まれ肥大化し、黒い鱗に覆われて行く。爪がさっきよりも鋭く伸び、しばらくして熱が収まるとそこにはアンバランスにでかい竜の右手が存在していた。


「⋯⋯なんか厨二病が好みそうだな、これ」


「くっ⋯⋯右手が疼く⋯⋯!」とか言って本当に疼き始めて竜の右手が出てくる感じで。当たり前だが右手だけでかくなっているのでバランスが取りづらい。俺はすぐに竜化を解除した。

さて、竜化の検証は終わった。今度は解放条件である『スキルを2つ同時に使い相乗効果を発動させる』を達成するべく色々検証してみますか。



――――――――――――



出来たー!ふう、少し苦労したな。

何に苦労したのかと言うとまずライマと組み合わせられるスキルが今の所ない。自爆も使う訳にはいかないので無理。となると残るは『聖光』『心眼』『閃雷』『蒼炎』『竜化』になるのだが、


最初に『心眼』も組み合わせがまったく思いつかない。『聖光』も組み合わせが思いつかず断念。


次に『閃雷』『蒼炎』なのだが『体に纏える』『放出できる』という性質が似てはいたのだが雷と炎を同時に使いどうやって相乗効果を起こせというのだろうか。一応やってみたが普通に青い炎と緑の雷に覆われるだけだった。


で、ようやく出来たのが『竜人化』+『閃雷』or『蒼炎』だった。属性的なものを竜人化状態もしくは(これはライマの推測だが)完全竜化状態で体に纏うスキルを発動させると竜化した部分がその属性に応じて変化するようだ。なお、部分竜化は駄目らしい。理由は不明。


性能上の変化は、相乗効果が発動している属性に耐性⋯⋯『閃雷』なら雷に、『蒼炎』なら火に強くなる。

また、相乗効果を起こすのに使った『閃雷』、『蒼炎』の最大威力が向上する。『蒼炎』でお湯を沸かしてみたら沸く速度が上がってた。

そして最後に、所謂『ブレス』が吐けるようになってた。まあ単に口から『閃雷』、『蒼炎』が使える物だと思っておけばいい。が、やっぱかっこいいとは思います。これ完全竜化でやったらやべー奴なんじゃね?


ちなみに見た目上の変化は『閃雷』は鱗が緑色になり帯電し、『蒼炎』だと鱗が青色になり青い火の粉が舞う。やたらカッケェ。


まあ⋯⋯使う機会がほぼ無さそう、というのが唯一の問題かなぁ。


⋯⋯何はともあれ解放条件を満たすことに成功したので新スキルの紹介よろしく。


『はい、新たに解放したスキルの名称は『装甲・腕』です。半径5m以内にある物質を取り込み自分の腕に鎧のように纏うことが出来ます』


んん?どういうことだ?


『生物と一部の非生物を除き体の外側に鎧として纏うことが出来るのです。例えば周りにある空気を集め纏うことも出来ます』


空気って⋯⋯それ強度無くない?


『直接物に触れなくて済むくらいですね。強度が欲しいのならばコンクリートなどを纏うことも出来ます』


へえ⋯⋯もしかして鉄とかも纏える?


『現状では厳しいです。強化条件を満たし強化していかなければ難しいでしょう』


そうなのか⋯⋯でもコンクリートでも多分充分強力な気がするな。あ、纏ってる時は重さはどうなるんだ?


『使用者自身には重さはかかりません。鎧を纏った腕で何かを殴ったりした場合は殴られた対象には普通に重さがかかります。』


それは⋯⋯強いな。そういや『装甲・腕』って言ってたけど腕以外あるの?


『無ければ腕の文字はつかないでしょう。以前見た『付与・威力』も同様です』


なるほどね。まあ今回は当たりだな、やったぜ。


『それでは次のスキルの解放条件をお伝えします。条件は『スキルを使用し生物を100匹殺す』です』


100匹?多くね?サイズ指定がないのはありがたいが


『いえ、マスター。これはすぐに満たすことが出来ます』


うぇい?本当か?


『はい、閃雷を適当にそこら辺に威力を最弱にして撃ちまくってください』


本当にそんだけでいいのか?そう思いつつもやる。『閃雷』発動&乱射!

俺が放った雷撃はそこら辺に当たり跳ねて消えた。


『はい達成しました』


えっ!?何故に?


『マスター、先程の条件をよく思い出してください』


『スキルを使用し生物を100匹殺す』だったよな。あっもしかして⋯⋯


『そこら辺に微生物はいるので閃雷を適当に撃っておけば100匹なんてあっという間に死にます』


それもそうだな⋯⋯盲点だった。まあそれは置いといて、ライマ、スキルの紹介よろしく


『はい、新たに解放したスキルの名称は『自爆・Lv3』です。生命力を三分の一消費する以外はLvMAXと変わりません』


ま・た・お・ま・え・か・!


何なの?自爆また来たよ?いらねぇよ!三分の一と言えども生命力消費するとか使いたくないわ!いい加減にしろぉ!!(マジギレ)


『ランダムなのだからこういうこともあるでしょう。次のスキル解放条件は『スキルの強化条件を5回満たす』です。これは今までの回数も加算されます』


はぁ、はぁ⋯⋯ライマが冷静すぎるお陰で落ち着いた。んで、強化条件を5回満たす、か。そういえばライマは強化条件も分かるようになったって言ってたよな。


『はい、正確には一段階目の強化条件のみです。ちなみに自爆は強化不可です。』


まあ自爆は強化する余地が無いような気もするしねぇ。なら強化条件が分かるのは『聖光』『心眼』『蒼炎』『竜化』『装甲・腕』の五つか。


『それでは強化条件をお伝えします。今回は数が多いので『鑑定』の時と同じようにしてお伝えします』


その言葉と共に文字が脳裏に浮かび上がってきた。


ーーーーーーーーーー

聖光

『このスキルを5回使用する(現在カウント1)』

心眼

『悪事を5回止める(現在カウント2)』

蒼炎

『他のスキルを3つ強化する(ライマと閃雷はカウントされる)』

竜化

『スキルを5つ同時に使用し1時間保つ』

装甲・腕

『スキルを3つ同時に使用し相乗効果を発動させる』


ーーーーーーーーーー



こんなもんか。聖光はそういやまだ一回しか使ってないな。あと4日は無理だ。竜化は比較的楽だな。そんで蒼炎はどれか一つ強化すれば達成だ。心眼と装甲・腕は今日は無理そうだな。とりあえず竜化と蒼炎だけ達成するか。

俺は『竜人化』+『閃雷』を使いさらに『装甲・腕』の実験も兼ねて空気を腕に纏って家事をこなしつつ1時間過ごした。ちなみに空気を纏った感想は熱が腕に伝わりづらくなったくらいだ。

という訳で蒼炎と竜化は達成。強化内容は?


『『蒼炎』は最大温度の上昇、最低温度の下降、『竜化』は鱗の強度上昇です』


なるほどね。少し試してみたいが明日も早いしもうそろそろ寝るか。俺は強化の為に『聖光』を使い、その日はさっさと寝るのだった。あ、忘れかけてたけど罅が入った小指もこの瞬間治りました。つーか今まで全然気にならなかったな、ギプスって凄い。

現在までの所持スキル一覧です。


ライマ2

閃雷2

聖光

心眼

蒼炎

自爆LvMAX

竜化

装甲・腕

自爆Lv3


※自爆以外の横の数字は強化段階


(追記:7/22の7:16に間違いを修正しました。)

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