再び、学校にて
魔女兵器で滅茶苦茶頑張ってガチャりまくった結果
バイジュウ
バイジュウ
バイジュウ
⋯⋯わぁい星三バイジュウつよぉい⋯⋯
なお、未だ38階。地獄四連はやる気失せますよ⋯⋯
俺がお粥を食べ終わった後も、何かと大変だった。
まず俺以外の分の晩飯はチャーハンだったのだが、アホの子が手伝おうとして空回りし、塩胡椒瓶の中身丸ごとぶちまけた。
お前料理を台無しにする才能あるよなこれ。
「塩胡椒かけるくらいなら出来るかと思ったんだが⋯⋯」
「⋯⋯ご、ごめんなさいです」
まあ、今回は悪気一切無しみたいだし、多く塩胡椒がかかった部分を食べてもらうことで許した。
「美味しかったけど所々物凄く辛かったのです⋯⋯」
さっきのお粥よかマシだろ。
その後、もう遅いので泊まることが確定した訳だが⋯⋯
陽菜は泊まる気だったからかサラッと持ってきていたのだが、美佳子は替えの服を持ってきていない。そこに関しては仁美の服を貸すという手段で何とかできたが⋯⋯
「⋯⋯⋯⋯(胸元を見ている)」
あー、うん。まあ、少しブラのサイズが違ったとだけ言っておこう。
で、その後風呂に入ることになり、順番は俺が最後になったのだが⋯⋯
その時に美佳子が「せ、背中流してあげようか?」等と提案してきた。やーめーて!グイグイ来すぎだお前!ちょっと落ち着いてくれ!!
勿論、遠慮しました。
ちなみに俺が風呂に入ってる間に、ガールズトークで盛り上がっていた。そこで陽菜が年齢を暴露したのだが、美佳子はどうも信じていない様子だったそうな。まあ、あの言動見てりゃあな?
そして最後に、寝る場所だが⋯⋯俺の家には布団が二人分しかない。あと寝れる場所と言ったらソファくらいしかないのだが⋯⋯
うん。一箇所足りない。
「布団二枚に女子三人で寝ればいい」とか俺は考えていたのだが⋯⋯
「それじゃあ隆二君が可哀想だし、布団一枚に二人づつで良くないかな?」
と、かなり無理のある主張をしてきた。うん、もう欲望に忠実になりすぎなんじゃねぇか?
まあもちろん却下しました。誰だろうと寝れない自信があるわ。仁美はギリいけるかもしれんが⋯⋯一緒に寝ない選択肢があるならそちらを選ぶに決まっている。
という訳で、現在リビングのソファの上で寝転がっております。あとは薄いタオルケット一枚だが、まあ問題はあまり無いだろう。今はまだ春と夏の中間くらいでまだ涼しいからな。
しかし⋯⋯今日は色々あったな。吸血鬼の家に招待されたと思ったら襲撃者が現れるし、なんか陽菜は着いてくるし⋯⋯美佳子に好かれてることに気づいたし。
ああ、流石に疲れた。さっさと寝てしまおう。俺はそう思い瞼を閉じると、あっという間に眠気がやって来て眠りに落ちた。
――――――――――――
⋯⋯はい。おはようございまーす。
うん、今日もいい天気だな。太陽の光がベランダから射し込んでいる。時間は⋯⋯うん、いつも通りだ。
さーて⋯⋯まずは風呂入って寝るかぁ⋯⋯
『マスター!寝ぼけてますよ!!』
⋯⋯あ?あー⋯⋯うーん⋯⋯そうか。頑張れ?
⋯⋯⋯⋯あ、これガチで寝ぼけてる奴だ。顔洗おう⋯⋯洗面所洗面所⋯⋯
俺は洗面所に辿り着くと、冷たい水を出し、両手で掬って顔にかける。
⋯⋯っしゃあ!!目ェ覚めたァ!!
あー危なかった。空の風呂に入るところだったわ。しかもそのまま二度寝するとこだった。
さーてと⋯⋯まずはアイツら起こすか?いや、多分仁美が起きてるだろうし任せるか。
じゃあ⋯⋯とりあえず着替えよ。そう思い、俺は自室へと向かっていった。
――――――――――――
その後、皆起きだし、仁美の作った朝食を食べ、準備を済ませた。
「よし、忘れ物無いな。陽菜は一人で帰れるよな?」
「流石に道に迷ったりしませんよ!大丈夫です!」
まあ、電車乗り間違えても最終的には辿り着くから平気か。
「仁美は留守番よろしく。美佳子は、部活所属してないんだし、もうちょい後から出ても大丈夫だけど⋯⋯」
「ううん、私も一緒に行くよ」
「そうか、分かった」
まあそう来るだろうなと思ったよ。そんな訳で、俺達は二人で学校へと向かって行った。
そういや体調悪いって建前もう消え去ったな?まあ蒸し返されても困るからいいんだけどさ。
――――――――――――
電車の中でよく会う部活仲間に会って少し質問攻めにされた以外は特に問題なく学校に着いた。彼女なのか!?とか目の前にいるのに聞くなよ。
美佳子が「そ、そんな、彼女なんて⋯⋯」とか言いつつ満更でもない顔してたから多分後で言いふらされるな。
「全く、あいつめ⋯⋯」
「わ、私は気にしてないから⋯⋯」
アンタはむしろ嬉しそうだなおい。
「それで⋯⋯俺はこれから朝練だけど、美佳子はどうする?」
「えっと⋯⋯見学してもいいかな?」
「あー⋯⋯コーチに聞いてみるわ」
「ありがとう!」
部活の見学もするのか⋯⋯まあいいんだけどさ。
その後、コーチに聞いてみた所、「ウチにはマネージャーが少なかったからな!いいぞ!」とか許可が出た。でも別にマネージャーになる訳じゃ無いからね?
なお、俺は俺で女子に見られてるからとつい張り切ってしまい、うっかり『武装術』が暴発して超速スマッシュを撃ってしまった。
うーん我ながら全国レベルなら通用しそうな一発だった。やっちまったぜ!何度も暴発したりしないようにしないとな。
――――――――――――
その後、朝練が終了し、授業も始まるので校舎前で美佳子とは分かれた。その直前に、
「あの⋯⋯連絡先、交換していいかな?」
と聞かれたので、快くOKした。
「やった、よくやったよ私!」と小声で言ってたのは聞かなかったことにしておこうと思う。
しかし、「また後でね?」と言っていたが、もしや放課後の部活も見に来るのか⋯⋯?
まあいいや、それはともかく現在、HRである。担任の教師が連絡事項を伝えている。
「今日は三限と四限が入れ替わりになるからなー、教室移動する時間間違えるなよー」
しかし、俺は話をまともに聞かず、昨日のことを考えていた。
吸血鬼なぁ⋯⋯高野家を襲う他の吸血鬼達の目的って、一体なんなんだろうな?
隆二3号に、あの襲撃者から情報は得られなかったのか聞いてみたが、やたら頑固で口を割らないらしいのだ。
ライマ、なんか思いつかない?
『高野家を潰すことで何かメリットがある筈です。無ければそのようなことはしないでしょう。しかし、私達は高野家から略奪すべきものがあるかも分かりませんし、高野家と他の吸血鬼の一族にどのような関係があるかも分かりません。その為、現段階ではなんとも言えません』
まあ、あれだけの情報で分るかって話ではあるよな。しゃあないか。今は考えるだけ無駄だな。
あとは⋯⋯海斗と理恵から、昨日起きたTFSPが対応すべき案件について昼休みに話すことがあるから中庭に来て欲しいとのメールがあったな。
吸血鬼との案件もあるから大事じゃないといいのだが。
「それと、近頃この辺りで暴行事件が多発しているそうだから⋯⋯」
俺は教師の言葉を聞き流しつつ、ぼんやりと外を眺めつつ考え込んでいた。
――――――――――――
授業が終わり、昼休み。秋人が詳細を聞きたそうにしていたが、TFSP関連の方が流石に優先だ。軽く断ってから俺は指定されていた場所へと向かった。
分かりやすく言うなら理恵が「虫いやぁ!」って言ったところ。
で、俺がそこへと向かっている途中で、海斗と理恵と合流した。
「あ、隆二!昨日は大丈夫だったか?」
「隆二!もう体調はいいの?」
「おう、午後から一気に良くなって、今はこの通りだ」
俺の体調を心配してくれたようで、二人とも大丈夫かと心配してくれているようだった。うっ、良心が痛む⋯⋯!
「えと、それよりそっちは昨日何があったんだ?どうもTFSP関連で何か呼ばれてたみたいだが⋯⋯」
「ああ、俺達がいた近辺でちょっと超能力絡みの事件が起こってな⋯⋯その制圧に協力したんだ」
なんと。まさか昨日俺がお粥食わせてもらってる間にそんな事が起きていたなんて⋯⋯
「ってことはウロボロス関連か?」
「私もそう思ったんだけど、違ったみたい」
「そうなのか?」
ってことはたまたまスキル解放してハイになっちゃったバカがなんかやらかしたって感じだろうか。
「まあその詳細についても後で話すよ。それじゃ、そろそろ行こう」
そんな訳で、俺達は裏庭へと向かっていったのだが⋯⋯
『マスター、裏庭に人の反応があります』
⋯⋯なんだと?人がいるなら場所は変えた方がいいか?そう思い海斗に訊ねてみる。
「なあ、裏庭に他の人の反応があるんだが⋯⋯」
「あー⋯⋯何人?」
ん?人数を聞くのか?何で?
『ちなみに二人ですね』
「二人だが⋯⋯それがどうした?」
とりあえず伝え、理由を聞いてみる。
「ああ、それなら大丈夫。その二人もTFSPの構成員だから」
「あーなるほどねー!それなら納得⋯⋯いや待ておい」
今なんて言いました?TFSPの構成員?
「実は、この学校には俺達が所属するより前からTFSPに所属してる人達が二人いるんだ。その人達とも情報共有をする事になってね⋯⋯」
『⋯⋯確かに、二名ともスキル保持者です。内容はこちらです』
ライマがそう言うと、脳裏に文字が浮かび上がってくる。
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『歪曲』
あらゆる指向性を持つ事象の方向をねじ曲げる事が可能。ただし視認しているか、触れているものに限る。また、物理法則に逆らう程脳に負担がかかる。
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『破傷2』
「傷」と分類されるものの規模を拡大させる。拡大サイズは最大全方向へ三倍であり、同じ傷に適用できるのは一時間に一度まで。
『速読』
字を読むのが速くなる。
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うーわ、どっちも強そうなスキルだなぁ。
『歪曲』はベクトル操作と考えればとても強い。やりすぎると脳に負担がかかるっぽいが、攻撃の向きを逸らすというだけで防御面ではほぼ無敵だろう。
あとは遠距離攻撃もほぼ必中になる。まあ、銃のような速すぎて見えないものは無理かもしれないけど。
『破傷』は単純に傷を拡大する時点で強い。体についた傷を拡大して出血を酷くしたり、首を浅く切ったものを拡大するだけで死に至らしめることも出来そうだ。
更に、「傷」に分類される、という文章から、物に付いた傷すら対象に出来るかもしれない。精密機械に付けた傷を拡大すれば完全に使い物にならなくしたり。
『速読』は⋯⋯多分、たまたま手に入れただけだろう。まあ、ありうることだ。
「つまり、そいつらとも一緒に話すんだな?」
「そういう事だね⋯⋯伝え忘れててごめん」
「大丈夫だ、気にしてねーよ」
さて、どんな奴らかなぁ⋯⋯と俺は思いつつ、裏庭へと向かうことにした。
おまけ
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先に待ってるTFSPの二人
????「今から来るのは新人って聞いたけど⋯⋯大丈夫なのかな?」
???「大丈夫だって〜、一人はあの雨宮とタイマンで引き分けたんだよ?」
????「え、それって⋯⋯新人さんってことじゃないか!?」
???「あれ?言ってなかった?」
????「聞いてないよ!!」
実は片方既に出てます。
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スキル一覧です。
名持ちスキル
賢神3(思考補助系)
覇王3(身体強化、妨害系)
極ノ旗3(スキル強化系)
錬金3(現象系)
属性系スキル
閃雷20
蒼炎3
現象系スキル
装甲・腕4
装甲・脚
錬成18←Up!
聖光3
念話2
分体5 特殊強化
身体強化系スキル
心眼2
武装術2
気功法3
思考補助系スキル
解析
身体変化系スキル
性別反転3
竜化3
ネタ系スキル
自爆Lv1、3、4、MAX