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修羅場?

遅れてすみません!!新学期予想以上に忙しかったのと、「なんか違う」と書き直しを重ねてたらこんなに遅くなりました!!ごめんなさい!!


あと令和最初の投稿になりますので、楽しんでいただけると幸いです。




「え?大葉さんって同居人がいるんです?」

「おう。昨日はいなかったが基本的にウチで寝泊まりしてる」


今は電車で移動中である。俺が仁美の存在を伝えると、陽菜は驚いた顔をした。


「俺のこと監視してたんなら普通に知られてそうなもんだけどなぁ⋯⋯監視を途中でやめたとかはないだろうし」

「あ、監視は大葉さんが竜だと判明した時点で終わってましたよ!」


え、そりゃまたなんで?


「なんでも、大葉さんの異常性が確認できたからそちらに人員を割く必要が無くなったからって言ってましたよ」

「あー⋯⋯もしかしなくても人手不足なのか」


俺に頼るくらいだし。ていうかそれより⋯⋯


「お前、意外と記憶力あるな?」

「ふっふっふ!もっと褒めてもいいんですよ?」

「てっきり鶏レベルかと⋯⋯」

「鶏っ!?大葉さんって私に失礼すぎません!?」


だってアホの子だし。


「そんなことより、次の駅で降りるからな?」

「え?その次じゃありませんでした?」


ほらやっぱアホの子だ。


『本当に所々抜けてますよね⋯⋯』


俺が残念な目で陽菜を見やっていると、スマホに族長とは別のメッセージが来ていた事に気づいた。ん?海斗から?内容は⋯⋯『今、お前ん家にお見舞いに向かってるからなー』だと?


げっ、お見舞いに来てたのか。その気持ちは嬉しいが⋯⋯どうしようか。家に鍵はかけてあるから入られた心配は無いと思うが⋯⋯


幸い通知から見たから既読は付けていない。ふーむ⋯⋯どう対応しようか。

あ、駅に着いた。とりあえず降りるか⋯⋯はっ!ライマ、今周囲に海斗と理恵の反応はあるか!?調べてくれ!


『はい、既に索敵してあります。この駅に彼らの反応はありますが、反対側のホームにいて、尚且つ位置が離れているので発見される恐れは無いでしょう』


よーし、セーフだ。タイミング的に居てもおかしくないと思ったぜ。騙したのは悪いと思うが、巻き込む訳にはいかないからな。寝てて気づかなかったとでも後で返しとくか。


「よし、降りるぞ」

「あ、はーい!」


俺達は電車から降り、家に向かった。



――――――――――――



そんなこんなでマンションに付き、エレベーターで俺の部屋がある所まで上がっていたのだが⋯⋯


『まずいっ!隆二、今家に来るなっ!!』


仁美から唐突にそのような思念が届いた。一体どうした?ていうか、手遅れなんだけど。


もうエレベーターは四階に着いてしまった。まあでも警告されたんだしこのまま一階に降りれば⋯⋯と思っていたら。


「確か大葉さんの家はエレベーターの隣でしたよね!」


ドアが開くや否やアホの子がさっさと出てしまった。ちょ、待てよ。


仕方無く俺は連れ戻すためにエレベーターから外に出た。そして陽菜の襟首をがしりと掴み⋯⋯



「隆二君?」



名前を、呼ばれた。


俺が思わず声がした方向を振り向くと、



「なんで、ここに?」



八坂さんが、いた。



⋯⋯その向こう側で、仁美が額に手を当てて首を振っていた。



――――――――――――



現在、俺ん家の中。リビングにて、ちゃぶ台を囲んで四人の人間が座っていた。


まずは俺。そして右隣に仁美、左隣には陽菜。


そして正面には⋯⋯八坂さんである。


とりあえず、外でずっと話すのもアレだし、なんか色々と誤魔化すのもキツかったから全員中に入れたんだが⋯⋯


⋯⋯あの、八坂さん?そのオーラ何?うっすら笑みを浮かべつつ出してるオーラは何?その⋯⋯なんかヤバいんだけど。具体的には言えないけどヤバいと分かるんだけど。


仁美は気まずそうに俺と八坂さんの間で視線を往復させている。多分お前は悪くねぇから落ち着け。


アホの子は何も分かってなさそうで不思議そうな表情をしている。絶対テメー許さん。



さて⋯⋯どうすればいいのこれ?


『⋯⋯⋯⋯(無言)』


ライマさん?何か解決策無い?


『⋯⋯⋯⋯マスターが一人で頑張ってください』


⋯⋯え?な、何故!?はっ!まさか反抗期⋯⋯


『違います。これは八坂様の感情の問題でしょう。それに私が口出しするのは野暮な事です』


そ、そういうもんなのか⋯⋯?


『私に相談ばかりしていては、将来自分で考えることが出来なくなりますよ?』


む、それは困る⋯⋯でも、あのオーラ相手に相談無しはきついといいますか⋯⋯


と、俺が弱音を吐くと、ぷつんという音が聞こえた気がした。


『いい加減にしてください!!ヘタレてないでさっさとどうにかしてくださいよ!!』


は、はいっ!!すんませんっしたっ!!


いつものライマからは考えられない強い口調に、思わず背筋を伸ばしてしまう。ええい分かったよどうにかすりゃいいんだろ!?


「と⋯⋯とりあえず、八坂さん?」

「なぁに?隆二君」


くっ⋯⋯なんだろう、選択を間違えると大変なことになりそうな気がする!


しかし悩んでる場合ではない、とりあえず疑問に思うこと聞いとけ!


「なんで、今日ここに来てたんだ?それに、住所教えた覚えはなかったんだが⋯⋯」

「ああ、それはね、隆二君の友達が隆二君の調子が悪いって話をしてたのを聞いたの。それで、二人がお見舞いに行くって言ってたから、私も連れて行って貰うことにしたんだ」


なるほど、海斗と理恵から話を聞いて、普通に心配して来てくれたのか。しかし、少し関わりがあっただけなのに家に来てくれるレベルで心配してくれたとは⋯⋯


「なるほど⋯⋯あ、そういやその二人は?来てたんだろ?」

「うん、そうなんだけど、ここに着く少し前に連絡があって、急用が出来たとかで帰っちゃったんだ。でも、住所はその前に教えて貰ってたから、私はここに来れたの」


急用⋯⋯TFSP関連か?まあ、それは今はいいか。ともあれ、事情は分かった。


つまるところ、八坂さんは学校で俺の体調が悪いことを偶然聞きつけ、心配して家を訪ねに来たということだな。しかし⋯⋯


「でも⋯⋯家を訪ねたら隆二君じゃなくて別の人がいたし、隆二君は外から帰って来たし⋯⋯」


そう、仁美がいることと、俺がぴんぴんした様子で外出してたのを見られた訳だ。


「⋯⋯どういう事なのか、教えてもらえないかな?」


八坂さんは、オーラを発したまま、そう聞いてくる。


うーん、やっぱりなんか間違えたらBADEND直行みたいなそんな予感がする。


とりあえず仁美に関しては⋯⋯下手に別の設定作ったらまた海斗と理恵と接触した際にバレかねない。居候で押し通すしかない⋯⋯!


「とりあえず、こいつは俺ん家に居候してる鈴木仁美だ」

「居候⋯⋯ってことは、ここに住んでるってこと?」

「そういう事だな」

「へぇ⋯⋯」


俺がそう説明すると、八坂さんは仁美の方をじっと見つめる。


『⋯⋯隆二、なんだか、どこか羨ましそうな感情が感じられる視線が向けられているのだが』


羨ましそう?

思い当たる節がないので、疑問に思ったが⋯⋯あ、もしや?


俺は二人の胸を見比べ⋯⋯納得した。


『お前の方が胸でかいからじゃね?』

『違うっ!それは絶対に違うっ!!』


恥ずかしいのは分かるがそんなに否定しなくても。


『あ、お前今絶対に勘違いをしているな⋯⋯』


そう言われましても、それ以外俺は見当つかないし⋯⋯


「ちなみに、なんで居候しているのか聞いてもいい?」


俺が仁美と言い合っていると、八坂さんが仁美に質問してきた。うーん、前使った設定でいいかな?ちと怪しいが⋯⋯他に良いものも今は思いつかない。


『まあ、仕方ないだろう。』


「実は、このマンションの近くで傷だらけで倒れていたらしくてな⋯⋯そこに隆二が通りかかり、助けて貰ったのだ。また、どうも記憶が曖昧なため、元の住所が分からん。そのため、ここに居候させてもらっているという訳だ」

「⋯⋯そ、そうなんだ?」


仁美の説明に、八坂さんもやや困惑している様子。「本当?」と俺の方に目で訴えてきたので、肯定しておく。


「今こいつが言ったのは事実だ。マンガみたいな話で信じられないのは分かるけど、本当だよ」

「そうなんだね⋯⋯」


俺が言うと、八坂さんも納得してくれたようだった。ふう、これで⋯⋯


「それじゃあ、外にいたのはなんで?」


⋯⋯第一関門、突破って感じかなぁ⋯⋯


くっそ、そうだよそれもあるんだよちくしょう!


「それに、一緒にいたその子についても教えて貰える?」


更に答えづらいことを聞いてくるなぁ⋯⋯肝心の本人はいきなり話の矛先が向いたから「え、私ですか?」みたいな顔してやがるし。ていうかさっきまで話聞いてなかっただろ。


で、どう誤魔化すか⋯⋯口から出任せするしかないよなぁ⋯⋯


「えーとその⋯⋯外にいたのは、ある程度体調が良くなってたから病院に向かってたんだよ。ちょっとビックリするくらい体調悪くなってたし、なんかの病気かもと思って⋯⋯」

「そうなの?」

「ああ、その心配は杞憂だったみたいだけどね、ははは⋯⋯」


まあこっちはいいんだよこっちは。問題はアホの子のことをなんと説明するかだが⋯⋯急に口裏を合わせてくれるならいけるかもしれんが、こいつにそれを期待するのは不安だ。


こ、こんな時こそスキルの力で⋯⋯!えーと、ライマは今回手伝ってくれないし、他に役立つスキルは⋯⋯そうだ、『念話』!!これで伝えれば⋯⋯!


『おい、陽菜、聞こえるか?』

「ふえ?」


アカン、喋らせないようにしないと。


『喋るな!そのまま聞け。何か変な動きを見せたりもするな』


何も反応しなかったのを確認し、続ける。


『俺が今から言うことに口裏を合わせろ!いいな!!』


それだけ言うと、俺は再び八坂さんに話しかけた。


「それで、この子は俺の知り合いの娘でな。病院で偶然会ったんだよ」

「その子も?⋯⋯その割には元気そうだけど」


痛いところを⋯⋯と、思ったら。


「あ、私は友達の付き添いで病院に来てたんですよ」


⋯⋯何っ!?フォローしただと⋯⋯?いや、驚いてる場合じゃねぇ、ナイス援護射撃!


「それで、その後俺に付いてきてな⋯⋯」

「体調悪いって言ってたので看病しようと思いまして!」


やだ、こいつ超有能。もしかしたら無茶ぶりしても応えてくれる?


「仁美もいるから大丈夫って言ったんだが⋯⋯」

「何か手伝えることがあるかと思ったんです、最近お母さんが助けてもらったので恩返しにと⋯⋯」


え、こいつなんでこんなに頼りがいある奴に変貌してんの⋯⋯?


「へぇ、いい子なんだね⋯⋯」


淀みなく続けて答えた為か、八坂さんも見事に騙されたようだ。半分くらい事実が入ってるのもいい。


疑いが晴れたからか、八坂さんから発するオーラがほぼ消え去っていた。そもそもなんであんなオーラが出てたのかは知らんけど⋯⋯仮病と思ったからかな?


まさか俺に惚れてて仁美とかに嫉妬した訳では無いだろうしなぁ⋯⋯


『⋯⋯⋯⋯』


ん?ライマなんか伝えたいことでもある?


『いえ?何もございませんよ?』


そうかぁ?それならいいんだが⋯⋯


と、俺がオーラが消えたことで油断していると。


「じゃ、じゃあさ⋯⋯」


八坂さんは、何故か少し顔を赤くして、


「私も、その⋯⋯看病、手伝おうか?」


と、そう言ってきた。


「え、仁美も陽菜もいるし⋯⋯」

「ほ、ほら!私も助けてもらったし!ね!!」


思わず俺が断りかけると、八坂さんはそう言って食い下がってきた。どうしてそこまで必死なのか⋯⋯



⋯⋯⋯⋯うん。流石にそろそろ俺も察してきたわ。



「⋯⋯分かった、じゃあ、頼んでいいか?」


俺がそう言うと、八坂さんはパッと笑顔になり、


「うん!任せて!」


と、そう言った。



さーてと⋯⋯何をどう具体的にやればいいか分からんが、頑張りますか⋯⋯


『赤飯炊いてもらいます?』


お前は何を言ってるんだ。




おまけ

――――――――――――

一方その頃海斗と理恵は


海斗「ウロボロス以外にも超能力者の犯罪者もいるのか⋯⋯」

理恵「油断せずに行こう!」

海斗「ああ!防御は頼む!」


たまたま近くで破壊活動を行い始めた超能力者を鎮圧しに向かっていた。


――――――――――――


スキル一覧です。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ3(思考補助系)

覇王バハムート3(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)3(スキル強化系)

錬金ファウスト3(現象系)


属性系スキル

閃雷20

蒼炎3


現象系スキル

装甲・腕4

装甲・脚

錬成17

聖光3

念話2

分体5 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法3


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転3

竜化3


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX

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