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吸血鬼達の所へ

どうも、お久しぶりです。一ヶ月も更新停止してすみませんでした。


ちょっとリアルで二回連続で激怒案件に遭遇したもので、小説を書ける気分じゃ無かったんですよね。


情緒不安定気味なので文章に影響していなければ良いのですが。


では、どうぞ。

俺達は今、電車で移動している。吸血鬼なら空飛んで連れてけよとか思ったが、空は飛べないんだそうだ。なんかアンバランスだなぁ⋯⋯


アンバランスといやぁ⋯⋯高野もだな。十七歳のくせに身長や体の成熟度を見ても、俺より下にしか見えない。それに思考回路を鑑みても十七歳とは絶対に思えない。


「あ!」

「どうした?」

「乗り過ごしました!」

「お前なぁ!?」


こいつどんだけアホの子アピールするんだよ。反対側に乗り換える手間がかかるじゃねぇかふざけんな。


「そういえば大葉さん!」

「はぁ⋯⋯なんだ?」

「なんで魅了が効かないんですか?」

「知るか。お前に魅力が無いんだろ」

「酷いっ!?私ピチピチの十七歳なんですよ?少しくらい魅力はありますよ!」


ピチピチって死語じゃないか?まあ見た目は良い方だとは思うが、何よりアホの子なのが全てをマイナスにしてる。


「ってそうじゃなくて!私、純粋な吸血鬼の能力しか持ってませんけど、その強度は一族トップクラスなんですよ?魅了だって今まで効かなかった人もいませんでしたし⋯⋯」


まあ強化段階18だもんなぁ。俺以外に抵抗出来るやつなんて強化条件が俺の『錬成』と同じのを持ってる奴くらいじゃないか?


「みんなロリコンだったんじゃね?」

「私ロリじゃないですよ!?」


ギリでロリに分類出来そうな見た目してるけどなお前。十二歳くらい。『吸血鬼』強化しまくってる弊害とかなんじゃないのか?


『『吸血鬼』にそんな効果は無いですね。純粋に見た目が幼いだけです』


マジかよ。生命の神秘だな。


「あ、そろそろ次の駅着きますね、乗り換えて反対方向行きましょう!」

「はいはい。そういやお前も学校休んでるのか?」


十七歳なら俺と同じ高校生だ。今日は火曜日だし、休みとは思えない。そう思って聞いたのだが。


「あ、私学校通ってないんですよー」


にへら、と笑ってそう言われた。あーうん、なんか申し訳ない。


「何故か族長が通わせてくれないんですよねー。なんででしょう?」


真っ先に思いつく理由は、『吸血鬼』の効果だな。こいつの場合魅了使って学校を混乱させかねないと思うんだよ。


「ちなみに中学校には?」

「通ってましたよー。中学に通うことは許されてたのになんで高校は許されないんでしょうかねー?」


大きく進路に影響するのが高校からだからじゃないかな。いやでも受験も進路に影響するか。


んーまあどうでもいいか。こいつとそんなに深く関わる訳でもない。


「いつか学校に行ってみたいんですよねー⋯⋯青春してみたいです」


十七歳はもう大分遅いんじゃないかな⋯⋯今の時期的に学生だったなら高三である可能性は高いし。


「お前誕生日いつ?」

「十月九日です!」


やっぱり。


「今から学校行ったら受験勉強祭りだと思うぞ」

「ふぇっ!?」


とかそんなこと言ってる間に駅に着いた。高野は「青春が〜」とか唸ってるが、それを無視して駅の階段へと向かう。


「あ、待ってくださいよー!」


そう言って慌てて俺のあとを着いてくる。全く、やれやれだぜ⋯⋯



――――――――――――



そして目的の駅に着いた。駅から出て周囲の景色を見てみたが⋯⋯意外と都会だな?


「それじゃあ族長の所まで案内しますね、着いてきてください!」


高野がそう言って歩き始めたので、大人しく着いていく。ついでに気になったことも聞いておくか。


「所で、族長ってどんな人なんだ?」

「族長はですね、凄い人なんですよ!吸血鬼としても高位ですし、更になんと予言が出来るんです!!」

「予言⋯⋯か⋯⋯」


『恐らく、『吸血鬼』以外のスキルでしょう。』


だろうな。多分その予言とやらで、俺を連れてくる必要が生じたんだろう。


そうなると、予言の内容にもよるが俺は普通の人間とは思われてないだろう。普通の人間が予言で必要とされるかって話だ。


「あー、その反応は信じてませんね!このこのこのー!」

「いや、そういう訳じゃないんだがな⋯⋯待てやめろ普通に痛い、てかけっこう痛い!」


俺の反応から勘違いしたのか、腰のあたりをポカポカ叩いてきたが、『吸血鬼』の力で叩かれたら本気でなくとも普通に痛い。やめろこの年で腰を悪くするとか洒落にならん。やめろ。やめろっておい。やめろってんだよこのポンコツが!


『⋯⋯マスター、索敵範囲内に『吸血鬼』所持者の反応が出ました。こちらへ走って向かってきていますね。』


俺が高野の腕を極めて攻撃を止めさせていると、ライマがそのことを知らせてくれた。


「ギ、ギブギブ⋯⋯離してください⋯⋯」

「なあ、お前の同族らしき気配がこっちに来てるんだが」


俺が腕を離してそう聞くと、


「ええー?一応言っときますけど、私は察知能力も高いんですよ?半径百mくらいならカバーしてます!でも同族の気配なんて⋯⋯」

『百m圏内に入りました』

「⋯⋯あれぇ!?本当に気配がします!」


まあライマの索敵は半径二百だからなぁ⋯⋯高野は恐ろしいものを見る目で俺を見て、


「まさか大葉さんも吸血鬼⋯⋯?」

「ちげーよバカ!」


検討外れのことを言った。何故そうなる。あ、そうだ、そいつのスキルの詳細を頼む。


『了解しました。』



――――――――――――

『吸血鬼5』

身体能力向上、魅了が使用可能。また、日光に対しての耐性も得ている。

――――――――――――


高野には遠く及ばないが充分に強そうだ。


やがて、目視できる位置までそいつはやってきた。相手もこちらを認識したようで、こちらに凄い勢いで走ってくる。


「あ、大谷さん!どうしてそんなに急いでるんですか?」


目の前に来て立ち止まった大谷さんとやらは、見た感じ大学生位の青年だった。


「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯高野、お前、スマホ確認、してないだろ⋯⋯?」

「え?」


そう言われた高野はポケットからスマホを出し、通知を確認したようだ。


「あ、メール来てる⋯⋯え?族長から!?『こちらから出向くから待っていろ』⋯⋯えぇー!?聞いてないんですけど!」

「お前が確認しなかったんだろ!?」


こいつ本当にアホの子極まりないんだけど。


「GPSの反応がこっちに来てたから、絶対確認してないと思ったんだよ⋯⋯はぁ、こいつのお目付け役とか引き受けなきゃ良かった⋯⋯」

「大変そうだなあんた⋯⋯」


大谷は心底嫌そうに愚痴を言っていた。俺がそれに同情して思わず声をかけたのだが。


「ああ本当に大変⋯⋯おい高野、この人普通に喋ったけどどういうことだ?」

「あ、何でか分からないのですが、この人魅了が全く効かないんですよ。不思議ですね〜」

「不思議で済むかっ!?明らかに何かあるだろ!?」


ああうん、普通何か隠してるって考えるよね。まあ高野も追求してきたから本気で「不思議」で済ませてはいないと思うぞ。


「だって教えてくれませんし、力技で聞き出そうにも関節技で反撃されますし⋯⋯」


聞き出そうとして攻撃してきたことあったっけ?


「お前の力を関節技で抑え込むってこの人何者なんだよ⋯⋯いや、だからこそ族長の予言に引っかかったのか?⋯⋯まあいい。とりあえず俺は族長に連絡する。少し待っていろ」


大谷はそう言うとスマホを取り出し電話をかけ始めた。


「⋯⋯なあ高野」

「なんですか?」

「大谷って何歳?」

「21歳ですよ?」


ふと気になって聞いて見たが、流石に見た目通りか。なんか安心した。


「そういえばなんで魅了が効かないんですか?」

「知るか。お前に魅力が無いんだろ」

「また言いましたね!?じゃなくて、誤魔化さないでくださいよ!教えてくれないと⋯⋯ええと、血を吸いますよ!?」

「輸血パックでもチューチューしてろ」

「嫌ですアレ保存用に色々入ってて不味いんですよ!!」


んな事知らんがな。あと脅しはどこいった。


「⋯⋯分かりました。⋯⋯おい、もうここまで来たから族長の所に来てもらえってよ」


通話を終えた大谷がそう言ってくる。


「了解です!さ、行きましょ大葉さん」


高野はさっさと歩き始めた。その様子を見て大谷はため息を吐いている。


「苦労してるんだな。あんなアホの子の相手とか疲れるだろ?」

「本当に疲れるよ⋯⋯ああ、一応確認するが、あんたが大葉隆二で間違いないな?」

「それで合ってるよ」

「良かった⋯⋯」


アホの子だから間違えないか心配だったんだろうな。


「心中察するよ。でもそろそろあいつ見失いそうだし行こうぜ?」

「ああ⋯⋯その前に、自己紹介しとこう。俺のフルネームは大谷おおたに賢治けんじだ」

「オーケー。改めて、俺は大葉隆二だ、よろしく」


俺らは自己紹介し合ったあと、高野の後を追った。さーて、吸血鬼もキャラ濃いヤツだらけじゃ無いことを祈っとくか。


『吸血鬼って時点で本来なら全員キャラが立ってると思うのですが』


ああうん⋯⋯TFSPも超能力者だらけでその上でキャラ濃かったからなぁ⋯⋯



オマケ

――――――――――――


「吸血鬼って流水苦手って聞くが」

「海とか川とかで泳いだ事ありますよ?楽しかったです!」

「にんにく苦手とか聞くが」

「にんにく使った肉料理って美味しいですよね!」

「十字架は?」

「アクセサリーとか綺麗ですよね!」

「鏡に映らなかったり?」

「鏡映らないと不便じゃないですか!」

「心臓に銀の杭刺されないと死なないとか⋯⋯」

「それ誰でも死にますよね!?」

『マスターは杭を引き抜いて『聖光』使えば平気ですね』

「俺の方が化け物じゃねぇか⋯⋯」


――――――――――――



スキル一覧です。例のごとく錬成が上がってます。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ3(思考補助系)

覇王バハムート3(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)3(スキル強化系)

錬金ファウスト3(現象系)


属性系スキル

閃雷20

蒼炎3


現象系スキル

装甲・腕4

装甲・脚

錬成17←Up!

聖光3

念話2

分体5 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法3


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転3

竜化3


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX

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