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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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一章 エピローグ

という訳で今回で一章は終わりです。章区切りは二章の投稿始めたらします。


あと今回も二話同時投稿です。こちらは一話目になります。


こうして、俺と雨宮の決闘は終わった。


あの後、和也さんが「決闘関連で渡しそびれていた」と言い、あのウロボロス構成員二人の捕縛の報酬金と、雨宮のドロップキックのお詫びを合わせて、百二十万円も貰った。目ん玉飛び出るかと思ったぜ・・・



そして武器の扱いの上手さについても当然聞かれた。


「そういえばあの決闘で君は木刀を巧みに使い、銃を的確に当てていたが・・・本当に武器を使った経験は無いのか?」

「無いよ、木刀に関しては多少握ったくらいはあるけど振ったことなんてほぼ無いし、銃に関しては俺十五歳の日本人だぞ?触ったことすらないわ。」

「じゃああれほど上手く扱えたのは何故だ?」

「知らねー・・・ああでも、なんか別の武器を同時に使うと片方が上手く使えないんだよな・・・なんでだろ?」

「何?条件付き・・・もしや、別の超能力か・・・!?」


と、まあそんな風に今まで知らなかった体で勘違いさせることに成功。更に射撃場でハンドガンで150m先の的を撃ち抜いたことも伝えてみると、精度がどうもやばかったらしく。


「あはは、それは確かにヤバいですねー・・・」

「あの強度の高さも納得だわ・・・」


坂口さんと立川も自分の感覚と一致したようで、納得していた。これで俺が怪しまれる要素は多少減っただろう。

・・・和也さんは『催眠』を無効化した点からまだ何かあるのではないかと疑ってそうだが。


まあこれで充分戦闘も出来ると判断されただろうし、海斗と理恵と共に戦うことができるだろう。


あ、そうそう、海斗と理恵と言えば、なんと俺が決闘していた件が伝わっていた。なんでも、海斗がTFSP専用端末をいじってる時に俺と雨宮が決闘する事が通知されていたそうなのだ。


海斗からは「お前も大概自分勝手じゃないか」と怒られてしまい、理恵からは「生で見たかったから呼んで欲しかった」と怒られた。理恵は相変わらずだなおい。


それと後は、『覇王バハムート』が強化されていた。魂震えてる実感は無かったが、そんだけ本気だったのかな俺。

強化内容は更に効果時間が伸び十五分になり、効果自体も更に強化されていた。次の強化条件はまだ分からないが、どうせめんどくさいんだろうなぁ・・・





そうだ、雨宮はその後どうなったかだが・・・今回のことで自分のやらかしてきたことについて反省し、方々に謝りに行ったそうな。


今までの行動のせいで一部からかなり敵視されていたが、素直に謝った結果、八割くらいは許してくれたそうだ。残り二割に関しては謝罪を受け入れてもらえなかったそうだが、すぐには難しい所もあるし仕方ないと言っていた。丸くなったようで何よりだ。





ただ・・・今まで色々とやらかしていた結果、始末書が大量に溜まっていた。それはもう、大量に。


あの決闘から一週間が経った日曜日の今、雨宮はそれを日本支部の仕事用スペース(B4階にあったらしい。)で処理している。


「うぅ・・・今、これで何枚目・・・?」

「123枚だな。残りは・・・あー、99枚だ。100切ったぞ、頑張れ!」

「うわーん!!」


合計222枚。どんだけやらかしてきたんだよ。そしてなんでゾロ目なんだ。


「あーもう・・・過去の私をぶん殴りたいわ・・・」

「安心しろ、既に俺がぶん殴ってる。」

「もっと前よ!もう超能力に目覚めた瞬間にボッコボコにしてやりたいわよ・・・」

「逆にトラウマなるんじゃねーかそれ・・・」


え?俺がなんでいるか?実は、さっき言った通り一週間が経った訳で、その間に雨宮と色々と話したんだがな・・・うん。


俺らは同族な訳で、色々と気が合ってなんか仲良くなった。それはもうすごい仲良くなった。


『一週間前がなんだったのかと思うほどですからね・・・』


そういう事だ。で、今は雨宮が始末書を書くのを手伝っている訳だ。とは言っても直接的には手伝えないので、サポートしてるだけなんだが。


「ほらスイーツ作って来てやったから頑張れ。」

「スイーツ!?アンタのその女子力何なのよ・・・で、何作ったの?」

「チョコクッキー入りクリームブリュレ。」

「何それ美味しそう・・・」


ははは、味は保証するぞ。なんせライマが作ったからな。


『半分はマスター自身で作ったじゃないですか。慣れたみたいですし。』


そりゃあんだけ実際に体が動いてたら覚えるわな。『解析』もあるから不安な所でも間違えないし、『武装術』のお陰で調理器具も完璧に扱えるし。


『スキルが本来の名称通りに使われてませんね・・・』


まあ便利ならなんでもいいだろ。それに・・・・・・


「んん〜美味し〜!」


こんだけ喜んで貰えるならスキルも悪い気はしてないだろ。お前以外のスキルに意思は無いけどな。


と、そこでコンコンと部屋のドアがノックされた。多分和也さんだろうなーと思ってドアを開けると予想通り和也さんが立っていた。

・・・・・・プリントの束を抱えて。


「・・・あー、和也さん?一体なんの御用で?」

「いやな、少し雨宮に伝えることがあってな・・・少し、言いづらいな。」


和也さんはスイーツを頬張って幸せそうな顔をしている雨宮を見てからそう言って入ってくる。俺は正直凄い嫌な予感がしている。


「〜♪・・・あら、後藤じゃない。何のよ・・・・・・う・・・」


雨宮も和也さんに気づきそちらを向き・・・プリントの束を目にして固まった。


「あー、その、なんだ・・・お前の悪評が本部にも届いていたようでな。その結果今まで関わった他支部からも色々文句が寄せられ、始末書が増えた。更に、お前は報告書もサボっていたりしたから、その中で覚えてる所はきちんと報告書に書いてもらわなければならない。・・・これは、今言ったものだ。」


そう言って、雨宮にプリントの束を差し出した。その数、えーと、『解析』を使って一枚の厚さで全体の厚さを割って・・・およそ、137枚。


「嘘でしょ・・・」


雨宮は、涙目になり、そう言って手に持っていたスプーンを落とした。


じ、自業自得にしても可哀想過ぎるわこれ・・・



ーーーーーーーーーーーーーーーー



結局、その日は雨宮は眠れなかったそうな。俺?流石に途中で帰ったわ。あんなん付き合いきれるか。夜食作り置きしといてやったから恨まれてないといいのだが。


まあ、そんな訳で雨宮関連の騒動は一段落した。ウロボロスも幹部が捕まったから慎重になったのか、最近は平和なようだ。一時的なもんだとは思うがな。


ま、俺はこれからも行動方針は変わらない。海斗と理恵を見守りつつ、便利そうなスキルを増やしていくことだ。


最近は『錬成』が強化され続けてて少し怖くなってきたな。もう強化段階15だぞ・・・?今では自分から半径15mの範囲までスキルの対象にすることが出来るようになり、鉄レベルならありえない程精巧なオブジェが作れるようになった。


あとは『聖光』を毎日欠かさず使ってたから強化段階が3になった。強化内容は、名前と顔さえ知ってればどこからでも対象をとれるようになった。デス〇ートの回復版とでも言うべき性能になったな。


ああ、そう言えば『分体』も『覇王』強化の時点で強化条件を達成してたみたいだ。強化段階が5になり、かなり強化されて驚いた。


まず、分身のスキル弱体の緩和。仁美とその次の分身は全てのスキルを持つが強化段階1ダウン、残りは新しい分身になる事に無強化スキルは持たず強化したスキルもどんどん弱体化していた。


それが仁美と二人目の分身は一つだけ強化段階もそのままでスキルを持てるようになり、残りの分身は弱体具合が1段階づつ緩和されたのだ。


更にもう一つ、仁美からも1体分身を出せるようになったのだ。所持スキルは仁美のスキルを全部1段階ダウンしたもの。これによって、今俺が出せる分身は仁美を除き五体になった。


うーん、薄々思っていたが、スキルは強化段階が五の倍数の時、大幅に強化されるっぽいな?『閃雷』の身体強化とか、『錬成』の範囲拡張とか。まあ、そこまで強化出来るスキルは多くは無いんだけどな。



スキルの解放条件の方は、『蒼炎』持ってる人を見かけたからあと一人だ。やっぱスキルの種類は豊富みたいだな、俺はスキルをあんなに持ってるのにまだ五人目が見つからない。ま、気長に探していきますか。




さてと、明日は学校だ、朝練もあるしさっさと寝よう。また何か面白いことがあればいいな。


そう思いながら俺は布団を被り、眠りについた。


後書き

ーーーーーーーーーーーーーーーー

〔はい、という訳で「現実にもスキルがあったなら。」第一章はこれにて終了です!〕

「五十四話かー・・・結構書いたな。」

『文字数も20万文字を越してますしね。』

〔私もこんなに書けるとは思ってませんでした。途中でモチベーション尽きると思ってました。ですが、読者の皆様の感想が励みになり、執筆を続けることが出来ました!本当に感謝しています・・・・・・!!〕

「よくあるセリフだな。」

『定型文とか恥ずかしく無いんですか?』

〔酷いっ!?私の心からの本音ですよ!感想欄に面白いと書かれているのを初めて見た時の感動は今でも忘れられませんよ。〕

「別作品で面白いって言われておきながら更新停止したじゃねぇか。」

〔そうやって揚げ足取って楽しいですかぁ!?泣きますよそろそろ!!〕

『・・・これ、一人相撲ですよね?』

〔まあそうなんですけど・・・とにかく、嘘は言ってませんよ!これまで読んで下さり、ありがうございました!〕

「まるで終わりみたいな言い方するな・・・それで、今後の予定は?」

〔とりあえず今回同時に出すキャラ紹介とか、スキル紹介とか、ifルートとか書いて、その後、めっちゃ誤字指摘されたので全体的な修正作業ですかね・・・〕

「もうこの書き方の時点で正しくないらしいな。」

『そもそもまともな書き方とか知らずに書き始めたから全部色々とおかしいようですね。』

〔まあ文系じゃないので仕方ないですよね(関係ない)〕

「まあ、そんな訳で次の章に行くのはしばらく先になると思う、待たせると思うから先に謝っとく。すまん!!許せ!!」

『ではまた、次章にてお会いしましょう。』

〔俺達の戦いはこれからだ!〕

「打ち切りやめろ!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


第一章終了時点のスキル一覧です。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ3(思考補助系)

覇王バハムート3(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)3(スキル強化系)

錬金ファウスト3(現象系)


属性系スキル

閃雷12

蒼炎3


現象系スキル

装甲・腕4

装甲・脚

錬成15←Up!

聖光3←Up!

念話2

分体5 特殊強化←Up!


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法3


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転3

竜化3


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX



スキル解放条件

自分の持つスキルと同じスキルを持つ人間を五人視認する。(カウント4)



※追記:03/05 09:28にスキル関連を修正しました!

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