決闘の日曜日
しまったそういえばテストが近い・・・!執筆が更に遅れる・・・!あとレポート多い!
・・・という訳で更新がしばらく滞ります。バトルシーンの手前だっていうのに・・・すみません。
今回はまだバトルシーンじゃないです・・・本当にすみません。
遂にこの日がやってきた。そう、雨宮との決闘の日だ。
『決闘の約束したのは昨日ですが。』
今日、アイツとの長い因縁を終わらせてやる・・・!
『知り合ったの一週間前ですが。』
さあ行くぞ・・・死力を尽くして戦おう!
『都合上マスターは手加減しながら戦うことになるのですが。』
・・・・・・なぁライマ。マジレス入れすぎ。萎えるんだけど。ノリってさ・・・分かる?
『マスターがキレて言い合いになった結果自分で隠すと決めたスキルがバレる可能性が高い決闘を行うことになってるのですよ?反省してください。』
え、あ、うん、すまん。でもお前昨日は何も言ってなかったじゃんか。
『昨日はマスターは機嫌がとても悪かったので、聞き入れて貰えない可能性があると思いまして。仁美様も今回は役に立ちませんし。』
「酷い言い草だな・・・」
『事実でしょう?』
サラッと仁美を非難するライマ。中々見ない光景だな・・・ってかあれ?
「仁美お前今ライマの声聞こえてたよな?」
「ああ・・・ライマ、言っていないのか?」
『ああ、仁美様に説明した時はマスターはイライラした様子で車の窓をコツコツと叩いてましたので・・・』
和也さんに送られてる時か・・・和也さんに「あんまりコツコツしないでくれ」って注意されたな。
「まあ、簡単に言うと今のライマは『賢神』を持つ人物全員と同時に会話が可能になっているんだ。」
「おおー・・・便利だなそりゃ。」
『一々仁美様の所へ移動して伝える必要が無くなったので有難いです。』
地味だが、有用だな。俺から離れずともリアルタイムで仁美に情報を伝えられる。
ってか、まだ強化されてることがあったのかよ。もう無いよな?
『私が新しく気づく可能性もありますが・・・現時点ではもうこれ以上強化された部分はありませんね。』
そうか、なんか気づいたら教えてくれよな。
『分かりました。それと、マスターは今日どのようにして戦うおつもりなのでしょうか?』
あ、言ってなかったっけ?
『はい。その様子だと既に決めてあるようですね。』
勿論だ。とりあえず流石に素手では勝てないからなんか武器でも借りようかなと思ってる。訓練室あるなら手加減用の武器とかもあんだろ。んで『武装術』使ってボコす。
『・・・武器の扱いが上手いことを怪しまれるのでは・・・?』
いやほらちゃんとした型があるわけじゃないから「え?武器の扱いが上手い?ハハハ俺って才能あるんですかね?」とか言っときゃバレねーって。
『また楽観的な・・・マスターは雨宮さんが絡むと色々と変わりますよね。』
・・・まあ、否定はしない。でも変わるもんは仕方ねーじゃん。自分でもよく分からんがあいつ相手だと些細なことでもムカつく。
『・・・同族嫌悪なのでは?』
ああっ!?誰があんな奴と同族だと!?テメーいっぺんしばいたろかっ!?
『どうやってしばくんですか・・・』
うーん・・・般若心経を心中で唱え続ける。
『マスターの方が先にギブアップしそうですね。』
くっ、否定できない・・・
っと、TFSP端末に連絡来たな。あ、もうウチに迎え着いてるの?よし、なら行くか。
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迎えに来ていたのは例の如く坂口さんだった。俺が車に乗り込むとすぐに車を発進させた。
「いやー、雨宮ちゃんと大葉君が試合を行うって聞いた時はとてもビックリしましたよ〜」
坂口さんはそう話しかけて来た。まあTFSP入ったばかりの奴と強いスキルを持つ奴が戦うって聞けばビックリするわな。
「みんな最初は新人がイキってるのかと思ってましたが、雨宮ちゃんが戦うって聞いて「なんだまたアイツか」って言ってましたね〜」
悪評広まってんなあいつ。まああんな態度とってりゃ当然か。
「可哀想ですね〜、雨宮ちゃんも。」
・・・ん?なんでそうなる?
「何が可哀想なんだ?」
悪評はあいつのせいだろう。なら試合の件か?でも試合で不利なのは客観的に見ればどう考えても俺が不利だ。寧ろ可哀想って言われるなら俺の方だろ。
「・・・私の『アラーム』はですね。うまいこと範囲を弄ると、『自分の周囲の存在のヤバさ』を測れるんですよ。」
・・・えっ?
「・・・凄いですね、大葉君。支部長以上にヤバい存在なんて初めてですよ。」
・・・・・・あーこれ・・・気づかれた?
『・・・マスター。』
いやこれ俺悪くないよね?『危機感知』からどうやってバレると想像出来るよ!?
『別に責めてません。それに、ヤバさと言うなら既に班長の一人、立川様に指摘されているではありませんか。』
・・・あー。あの時は雨宮が鼻で笑ってきて喧嘩しようとした結果有耶無耶になったんだっけ・・・
あ、そうだな、その方向で誤魔化すか。
「そう言えば立川さんもなんか似たようなこと言ってたな。超能力の強さがどうとか・・・」
「・・・そう言えばそうでしたね〜。もしかしたら索敵とか以外にも気づいてない隠された力があったりするんじゃないんですかねー?」
「あーそうだといいなー・・・今の所そんな気配無いけど。」
「となると今度は大葉君が可哀想になりますね〜。」
ふう、誤魔化されてくれたみたいだ。まさかこんな所に伏兵がいるとは・・・
「雨宮ちゃんの『ボルテックス』は本当に強いですからねー・・・支部長と班長数人しか勝ち目が無いんですよ。」
まあ神の名を冠するスキルを持ってるからな。支部長も班長達も持ってなかった。そら強いわ。
「ただ、雨宮ちゃん自身には弱点があるんですよ〜」
お?なんだ、教えてくれるのだろうか?その弱点を付ければ楽に勝てるかもしれない。
「まず、体の動かし方に無駄が多いです。能力に頼った力押ししかしないんですよ。」
ああなるほど。あいつ攻撃受け流した時に顔面から壁にぶち当たってたし、体の動きを制御できて無さそうだ。
「そしてもう一つ・・・実は、『ボルテックス』は遠距離の方が強いんです。」
お?そうなのか?
『『雷神』は雷の制御が可能ですので、遠距離から雷を連射することが可能です。身体能力が向上しているとはいえ、人体相手には直接ドロップキックするより有効でしょう。』
確かにそうか・・・でもわざわざあいつはドロップキックしてたな。
「なのに雨宮ちゃんは基本的には近距離戦しかしないんです。なんでも、遠距離で戦うとつまらないんだそうですよ〜」
「なるほどな・・・」
つまり舐めプしてると。ほーん?いい度胸してんなぁ?
『マスターはこれから舐めプをするのですが。』
・・・今のは無かったことにしとこう。
「訓練室には電気を通さない素材で出来た武器もありますので、それで接近戦を挑むのが最善だと思いますよ〜」
坂口さんはそんなアドバイスをくれたが・・・正直最初っからそのつもりだからあんまり意味のないアドバイスな気がするな。
『・・・いえ、ちゃんと意味はありました。』
お?どういうこと?
『相手がなりふり構わず遠距離から攻撃してくるようになったら、ほぼ勝機が無くなります。つまり・・・』
近距離で戦ってる時に決めなきゃならないってことか。うわー・・・『閃雷』とか『蒼炎』とか使いたくなる・・・今更使えないけど。
『なので、どうにかして一撃で決めれるように立ち回りましょう。』
了解だ。そうなると坂口さんのアドバイスはかなり有難いもんだったな。お礼はきちんと言っておこう。
「ありがとう、坂口さん。どう戦うべきか分かったよ。」
「いえいえ〜私に出来るのはこのくらいですから〜」
うーんこの人雰囲気がぽやぽやしてるから誤魔化されがちだが、危機察知したり、人の実力をこっそり探ったり、弱点を教えてくれたり・・・なんと言うか、強キャラ感があるな。佐藤みたいな中二病とは大違いだ。
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その後、支部に着くまで時間があったので、対雨宮の戦い方をライマと仁美と考えていた。
大体練りあがったところで、坂口さんの「もうすぐ着きますよ〜」という声で意識を現実に引き戻され、窓の外を見る。
以前と変わらず、そのやや低いビルは一つポツンと立っていた。しかし、その雰囲気は・・・うん。以前と変わらないね。
『何が言いたかったんですか・・・?』
いやほら。決戦場に向かう時のキャラの心境で雰囲気がどうたらこうたら言ってるのあったから俺も何か感じるもの無いかなーって思ってナレーションしてみたんだが・・・何も変化を感じられなかった。
『変に緊張していないということだとポジティブに捉えておけ。』
おい仁美今の適当に言ったろ?
『バレたか?』
元が俺なんだから以下略。
『まあそんなことはどうでもいいだろう。勝っても負けても悔いの残らないよう、全力で戦ってこい。』
本音は?
『悔いの残らないよう、全力でぶちのめしてこい。』
・・・最近お前もキャラブレてね?
『興奮状態でキャラがブレるのは当然だろう?』
そうだったっけ・・・
『マスター、着きましたよ。』
っと、仁美と脳内漫才してる場合じゃねぇ。俺はドアを開け、車を降りる。
さて・・・いざ、決戦の地へ!
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と思ったらエントランスに和也さん、颯太さん、そして何故か東山兄妹がいた。
「来たか・・・」
和也さんは俺の姿を認めると、そう呟いた。なんかアンタが対戦相手みたいな言い方だな。
「大葉・・・本当に、戦うつもりなんだな。」
颯太さんは複雑そうな表情で話しかけてきた。
「当然だ。ああも言われて大人しく引き下がれねぇよ。」
その言葉で颯太さんも説得を諦めたようだ。
「そうか・・・分かった、もう止めないでおく。ただ、大怪我しないように気をつけてな。」
「ああ!」
やっぱりいい人だよなぁこの人。最後まで心配してくれてるし。
で、だ・・・
「東山兄妹はなんでいるの?」
「大葉君が雨宮さんと喧嘩するって聞いて・・・仲裁しようと思って来たんだ。」
「私は・・・お兄と一緒に・・・いたいから・・・」
ああ、平和主義者の東山兄が俺らを止めに来て、東山妹は兄にくっ付いてきただけと。
「となると、東山兄は喧嘩に反対?」
「当然だよ!いくら仲が悪くても暴力に訴えるのは良くないよ!」
まぁ正論っちゃ正論だけどなぁ・・・
「限度があるっての。あんだけ言われて耐える奴は左頬を殴られたら右頬を差し出すような聖人くらいだろ。」
『マスターが雨宮さんに対して短気なだけな気もしますが・・・』
シャラップ!
「そもそもテメーは雨宮が俺に対して何をしたか知ってんのか?あぁん?」
『柄が悪くなってるぞ。落ち着かないか。』
ああ゛?んだよ文句あんのかぁ?
『『性別反転』をお前に使うぞ。』
すんませんっした。
『よろしい。』
そう言えば『性別反転』の強化段階3になったから仁美も視認してるだけで発動可能になったんだっけ・・・やっちまったかもしれん。
「そ、それはドロップキックをしたこと以外はよく知らないけど・・・」
「あ、そういやお前ドロップキック直撃してたんだっけ。痛かったろ?」
「い、痛かったけど・・・」
「それを俺にもやろうとしてたんだぞ?そしてそれに対して謝罪もねーんだ、普通怒るだろ。」
「うう・・・」
東山兄は反論する言葉を失ったようでしょんぼりした。・・・東山妹が背中をポンポン叩いてるんだが。慰めてんの?
「・・・話は終わったか?」
会話が途切れるなり和也さんが俺に話しかけてきた。東山兄妹をちらりと見て確認するが、これ以上話しかけてくる様子はない。
「終わったな。で、なんだ?」
「雨宮に会う前にな。あいつの弱点について教えておこうと思ってな。雨宮を相手にするなら対策は必須だろう。そのくらいしなければフェアじゃない。」
ああなるほどね。和也さんはフェアじゃないって言って、俺にアドバイスするつもりなんだろう。けどなぁ。
「まず、雨宮の能力、『ボルテクス』だが、実は遠距離から」
「すまん和也さんそれ坂口さんから聞いた。」
「・・・何?」
和也さんは坂口さんの方を見る。坂口さんは微笑んでいる。
「・・・あと、雨宮の動きは能力任せで」
「それも坂口さんから聞いた。」
「・・・」
和也さんは坂口さんの方を見る。坂口さんは相変わらず微笑んでいる。
「・・・訓練室には電気を通さない」
「それも以下略。」
「・・・・・・」
和也さんは坂口さんを睨む。坂口さんは首を傾げつつ微笑んでいる。
「・・・私から言うことは無い。訓練室へ行こう。」
心無しか背筋が曲がった和也さんはそう言ってエレベーターの方へ向かった。
アドバイス役を取られて拗ねたのかよ。いい歳してるのに。アドバイス役やってカッコつけたかったのか・・・?
「・・・あれが無ければマトモなんですけどね〜・・・」
俺達は呆れつつ、俺は和也さんの後を追いかけて行った。
さーて・・・もう少しでバトルだ、気を引き締めて行こう。
おまけ(ネタ切れ)
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「なあ、お前ってその場のノリと勢いで執筆してるよな?」
〔まぁ、そうですが。〕
「今まででどのくらいアドリブで展開変えたんだ?」
〔ええと、まず八坂さんとの再会もアドリブですし、雨宮を東山兄との対戦中に突っ込ませたのも、支部長をオカマにしたのもアドリブですね。あと水曜日に秋斗が触手出したのも和也さんにバレかけたのも今回の坂口さんのも全部アドリブです。〕
「ちなみに元のプロットでは?」
〔八坂さんは名前無しのただのモブの予定でしたし、雨宮も存在すらありませんでしたし、支部長は美女でしたし秋斗はノブってあだ名のモブでしたし、和也さんは気づきませんし坂口さんもただの送り迎え要員でしたね。〕
「変えすぎじゃね?」
〔これ半分くらいですけど。〕
「変えすぎだろ!!」
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スキル一覧です。錬成が上がりました。
名持ちスキル
賢神3(思考補助系)
覇王2(身体強化、妨害系)
極ノ旗3(スキル強化系)
錬金3(現象系)
属性系スキル
閃雷12
蒼炎3
現象系スキル
装甲・腕4
装甲・脚
錬成8←Up!
聖光2
念話2
分体4 特殊強化
身体強化系スキル
心眼2
武装術2
気功法3
思考補助系スキル
解析
身体変化系スキル
性別反転3
竜化3
ネタ系スキル
自爆Lv1、3、4、MAX
スキル解放条件
自分の持つスキルと同じスキルを持つ人間を五人視認する。(カウント3)
※追記:11/14 23:48おまけの誤字を修正しました!
12/09 22:22スキル一覧を修正しました!