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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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長い非日常な土曜日 その4

十二時を過ぎてしまった・・・すみません・・・執筆が間に合いません・・・



友達2「超〇縦メ〇MGやりたいなぁ」


何故そんな古いものを・・・



件の『転送室』はB2階の端っこにあった。


「ここが転送室だ。」


和也さんはそう言って扉の前で立ち止まる。俺はその扉を見上げた(・・・・)


「うわ・・・でけぇ・・・」


バスが2×2に並んでても通れそうな大きさだ。なんでこんな大きいんだ?


『マスター、隣にも小さい扉が存在しています。』


え?あ、ホントだ。こっちは他の扉と大して変わらないな。となると人はこっちってことか。まあ毎回入る度にあんな大きさの扉開いてたら時間がかかって仕方がないか。


「利用には申請が必要だが、見学するだけなら自由だ。入るぞ。」


その言葉に従い小さい方の扉から中に入る。


するとそこには、円形のガラスに覆われたカプセルのような、「いかにもテレポーター」な物が存在していた。


・・・今度こそこれオーバーテクノロジーなんじゃ無かろうな。


『いえ、あのカプセルの内側にスキルの反応があります。』


またファンタジーかよ!SFっぽいファンタジーってなんだよ!


いや、そうか、単にスキルによるものをここを作った人が「SFっぽくしてやろ」って思ったんだろうな多分。あれ?ってことはここのオーバーテクノロジーって大体ガワだけでスキルの産物?


『あ、会議室のホログラムはスキルの反応はありませんでしたよ。』


あれはまだ有り得そうじゃんか。



俺とライマがそんな感じで脳内会話している間、他の新人メンバーは驚いた表情で部屋を見渡していた。


俺も部屋を見渡してみると、どうやらテレポーターらしきものは大、中、小と三つ存在するようだ。ただ、大と中の間には大きな差があるので実際は

小<中<<<<<大

くらいである。くっそデカい。


「ゲームで似たようなもの見たことあるけど・・・これってまさかテレポーターだったりするのか・・・?」


海斗は思わずと言った様子でそう呟く。それを聞き取った和也さんは軽く苦笑しつつ説明を始めた。


「間違ってはいないが・・・実はほとんど飾りに過ぎん。」

「えっ・・・」

「『本部』に所属している超能力者『テレポーター』の能力でな。特定の座標にワープ地点を設置出来るそうだ。」

「つまり、あの中にそのワープ地点が設定されているということですか・・・」

「そういう事だな。」


成程な・・・で、『解析』によると・・・


「あの『飾り』は申請を受けてないと開かないようになっているのか?」

「察しがいいな。その通りだ、すぐ傍に操作パネルがあって、そこで色々打ち込むとカプセルが開くようになっている。」


うん、合ってたみたいだ。『解析』くっそ便利だな。傍から見たら察しがいい人として扱われそうだし。


・・・だからこそ頼りすぎそうで怖いんだがな。万能感あるし悪い方向に増長しそうだし・・・


『まあ黒歴史がある限りそうそう増長はしないでしょう。』


やめろバカ言うんじゃねぇ!思い出すだろうが!


『あ、すみません。』


そんなことをやってるうちに和也さんは他の施設の時と同じように説明を始めていた。


「ちなみにサイズが三つあるのは、場合によっては大きな荷物を転送したりするためだ。あの大きな扉と最も大きい装置の出入り口のサイズは同じになっている。」


ああ、それであんな大きさの扉があったのか・・・それにしてもデカすぎだろ。B2階ほぼこれで埋まってるんじゃねぇか?


そういえば廊下も結構広く作られてたが、それは大きな荷物通すためだったのかね?高さも結構あったし・・・


となるとそれぞれの階ごとの間ってかなーり広い?詳しくは知らんけどそんなに地下に作って大丈夫なのか・・・?


「・・・・・・と、まあ色々と複雑な手続きが必要になっている。簡単に入られては困るしな。」


おっと、考え事してる間に話進んでた。何の話してたんだ?


『転送室の使用申請についてですね。多くの手続きが必要なので、それについて軽く説明していたようです。』


なるほど、サンキューライマ。


『それと、行き先についての説明もありました。どれも本部へと繋がっていて、そこから各支部への行き先もあるそうです。』


ああ、流石に行き先選択は出来ないのか。なるほどな。


「しかし今日は転送の予定も、転送されて来る予定も無い。転送の様子はまた今度にして、次へ行こうか。」


和也さんがそう言ったので、俺たちは『転送室』を後にした。



ーーーーーーーーーーーーーーーー



そして次はB1階。段々上へと上がってる訳だが・・・記憶が正しければエレベーターのボタンは「B5」まであったと思うんだよなぁ・・・


『私もそう記憶しております。説明の都合上順番を変えているか、今日は紹介しない施設なのかもしれません。』


なるほどね・・・っと、着いたみたいだな。


場所は階段を上がってすぐ隣。部屋のプレートには『遊戯室』とある。


遊戯室ってこたぁ・・・ビリヤードとかダーツとかあるんかね?


『何故それらなのですか?』


いや、なんか遊戯室と言うとそんなイメージが・・・無いかな?


『私には分かりかねます。』


えー・・・じゃあお前は何があると思うんだよ、言ってみろ!


『ええ・・・仁美様に聞けばいいのでは・・・?』


サラッと丸投げしやがったこいつ。だがしかし。


『いや、私も隆二と変わらないな・・・』


元が自分だからな!大体の物に抱くイメージ同じだと思うぞ!さぁ、言ってみろよライマ!


『何故そこまで熱く・・・ルーレット、トランプ、スロットなどでしょうか?』


お金賭けた遊戯じゃん!?やだよ国家機関の施設に賭博場あるとか!


『冗談です。』


お前普段冗談言わないから嘘か本当か分からねぇんだよ・・・止めれ・・・


『ほら、他の人は部屋に入ろうとしてますよ?』


誤魔化しやがって・・・まあいい、行くか。


気を取り直し、他の人に続くいて中に入った。



そこには、想像した通りの遊戯室があった。大人も楽しめそうな空間だな・・・


「あ〜見てるとダーツしたくなってきたぜ・・・」

「お前は以前、力加減を誤って壊したから当分使用禁止になっていただろう?」

「そうだったちくしょうっ!」


力加減間違って壊すって、ダーツの矢がマト破壊したとかそんな感じ?うわ、そうだとしたら見てみたい。


で、俺が他に何か無いかなーと周りを見渡していると、扉を見つけた。そこにはプレートが付いていて、こう書いてあった。



『超遊戯室』



・・・待ってデジャブ。えぇ?ここもあるのかよ。超気になる。


「どうしたんだい?・・・あー。」


俺がその扉に視線が釘付けになっているのを隣にいた東山兄が気付き、俺の視線を追い、納得したような声を出す。

で、他の面々も気付いたようだ。


「ふむ、そちらの方も紹介しておくか。」


和也さんもそう言ったので早速中を見ることにした。


で、扉を開けるとそこにはーー




沢山のカプセルが並んでいた。




・・・またこのパターン!?何?またオーバーテクノロジー風のファンタジー?


『・・・スキルの反応はありませんね。』


正真正銘のオーバーテクノロジー!?


その瞬間、俺の頭に電流が走った。

『超遊戯室』、カプセル、オーバーテクノロジー・・・それらが指し示すのは・・・もしや!


「和也さん、これは一体・・・?」


恐る恐る和也さんに聞いてみると・・・


「ああ、これは本部のゲーム好きの研究班の作った、確か没入型VR(ブイアール)ゲームだと聞いて」

「うぉぉおおおおおマジかあぁぁぁぁあぁああああ!!」


夢のVRゲームだとぉ!実現しちゃったの!?二刀流ぶん回したり出来るの!?サモナーになって無双出来たりするの!?もう一つの人生を味わったり出来たりするのかぁ!?


と、めっちゃハイテンションな俺に、すすすと梨沙が近づいて来たかと思うと、そっと耳打ちをした。






「・・・えっちぃのも、あるよ?」








・・・・・・あるんですかぁぁぁぁぁああああああ!?










「・・・嘘。無いよ。」


俺は膝から崩れ落ちた。やっていい冗談じゃねぇよ・・・


『何やってるんですか・・・』


・・・あーすまん。テンション上がりすぎた。落ち着け。もちつけ。冷静に、そう、KOOLになるんだ・・・


『落ち着けて無いじゃありませんか。』


・・・ふぅ。俺は 正気に 戻った!


『本当ですか・・・?』


ああ、今度こそ落ち着いた。よく考えてみりゃMMOは一般公開されてないから無理だろうし、夢は実現しないな。


なお、一連のやり取りしてる間に元太以外のメンバーに「何やってるんだコイツ」という目で見られた。個人的に東山妹の目線が一番こたえた。年下の少女からの冷たい視線ってかなり心が痛いな。うん。


とりあえず立ち上がり、和也さんに話しかける。


「・・・それで、和也さん、VRマシン(これ)で何が出来るんですか?」

「いや、何事も無かったように振舞っても無駄だからな?」


そこは流してくれよぉ!俺がどうしたもんかと視線を彷徨わせていると、元太が優しい目で話しかけてきた。


「いやー・・・分かるぜその気持ち・・・お前も同じことを言われたんだろ?」

「・・・!お前も、なのか・・・」


元太お前・・・俺と同じ目に会ってたのか・・・・・・正直予想通りだけど。


『まぁ・・・でしょうね。』


でも・・・分かる、分かるぞ・・・!『読心』みたいなスキル無くても分かる!こいつは俺と同じ夢を追いかけていたんだと・・・!


「元太・・・!」

「隆二・・・!」


俺らは歩み寄りがっしりと固い握手を交わした。


「「今日から俺らは兄弟だ!」」


俺は元太・・・いや、義弟ソウルブラザーと、そう言い合った。


「何言ってんだよ隆二・・・」


なんか海斗が言ってたが聞き流しておく。


『・・・マスター、さっきからキャラがブレすぎではありませんか?もう少しハッキリしてくださいよ。』


俺は、俺だ!


『・・・今後は馬鹿キャラとして対応させていただきますね。』


いやごめん俺が悪かったから馬鹿認定はやめて。



「あー・・・そろそろ、説明に戻っていいか?」

「あ、どうぞ。」

「すまねぇ後藤の兄貴。」


握手している俺たちに呆れた様子で和也さんが声をかけてきたので、向き直ってちゃんと聞くことにした。


「・・・このVRマシンで何が出来るか、という話だったな。確か銃でマトを撃ち抜いたり、敵を武器で倒したりするゲームが遊べた筈だ。」


ほうほう。それはそれで面白そうだな。


「戦闘のイメージトレーニングになるから、私もたまに使用しているな。」


あ、そういう目的もあるのな。いや、そういう目的がないと作らせて貰えんよな。国家機関だし、余計な物はそうそう作れないだろうし・・・そうだよな?


それよりちょっとプレイしてみたい・・・とか考えていたのだが。


「それと、体験したい気持ちはあるだろうが、今は諦めてくれ。正式に登録した上でIDとパスワードを入力しなければ使えないしな。」


と言われてしまった。むぅ、残念だがそういうシステムなら仕方ない。


「次の施設の紹介へ行こう。今日・・の紹介はこの階で最後だから、もう少し付き合ってくれ。」


和也さんはそう言って部屋を出るよう促した。


うーむ・・・今日ってことは別の日に地下4、5階の紹介をするってことかな?全部紹介する訳ではないのか・・・そうだ、直接聞いてみればいいのでは。


「地下4、5階は紹介無いのか?」

「・・・何故5階まであると知っている?」


おや、なんでそこで少し警戒してるような雰囲気になるんだ?まあ特にやましいことも無いため不思議に思いつつ普通に返答する。


「エレベーターのボタンがそこまであったからな。それならあるだろ。」

「む・・・そうか。」


和也さんはその答えに納得したようで、雰囲気も元に戻った。一体何だったんだ・・・


「ふむ、軽く説明しておくなら、4階は『宿舎』、5階は、悪いがまだ秘密だ。」


と、少し渋面を作ってそう言った。


「え?別に秘密にするようなものは特に」

「元太。黙っていろ。」

「はいすみませんでした後藤の兄貴!」


元太がぼそっと漏らしてくれたが、大したものは無いのか。ならなんで秘密にしてるんだ?


・・・ん?和也さんのこの表情見覚えがあるぞ?確か、支部長に対する愚痴を言ってた時に・・・あっ(察し)。


多分どっかの誰かさんに聞かれても秘密にしとけって言われたんだろうなぁ・・・


「・・・まあ、いずれは知ることになるから我慢しておいてくれ。さあ、そろそろ行こう。」


俺たちは大人しくその言葉に従い、部屋の外へ出たのだった。




キャラ安定してないように見えますがこういうキャラとして納得してください。あとCOOLがKOOLになってるのは仕様です。


おまけなるもの

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「超休憩室とか超遊戯室とかあったけどなんでそんな名前になったんだ?」

「元々は違う名前で考案されていたのだが・・・「場所的にもこの方がわかり易くないか?」という提案があってな。その通りだと皆が賛成したためこうなったのだ。」

「ちなみに元々の名前は?」

「確か『回復溶液カプセル室』と『没入型VRカプセル室』だな。」

「そら超で済ませた方がいいな・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーー



スキル一覧です。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ2(思考補助系)

覇王バハムート(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)3(スキル強化系)

錬金ファウスト(現象系)


属性系スキル

閃雷11

蒼炎2


現象系スキル

装甲・腕2

装甲・脚

錬成7

聖光2

念話2

分体3 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法2


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転2

竜化2


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX


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