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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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長い非日常な土曜日 その2

大型が来るからコアと資材貯めなければ・・・でも忙しくてプレイ出来ません。


次話更新にかかった日数が五日・・・すみません・・・


でも出来れば感想ください、色んなことのモチベーションになりますので。


まず最初に行ったのは、こないだ摩利さんと初めて出会った部屋だ。あの時はよく見てなかったがドアの横にプレートがあり『人体研究室』とある。


なんか字面が良くないんだけど・・・とか思ってると和也さんがこちらを向き、


「一応言っておくが、非人道的なことは一切していないからな?」


と言ってきた。あ、やっぱ字面がアウトに近いのは分かってんのな。そのまま和也さんは扉を開き中に入る。


前見た時と変わらず、沢山の複雑な機械に、拘束台、そして前回は麻里さんがいた事で気づかなかったが部屋の奥にも謎な器具が沢山置いてあった。


そして・・・なんか拘束台に乗せられてる少年と、その横で注射器を持ち、白衣を着た少女がいた。どちらも俺と同年代に見える。

・・・ねぇ、なんか少年がガチで暴れてるように見えるのは気のせい?


「ヤメロッ!シニタクナーイ!!シニタクナーーイ!!」

「大丈夫ー、すぐ終わるからー。」

「嫌だーーーーー!!」


気のせいじゃないよな!?え?なにやってんの!?


俺は思わず和也さんを見る。というか他の四人も和也さんの方に視線を向ける。


「全く・・・とんだイメージダウンじゃないか・・・」


当の和也さんは溜息をつき、彼らの方へと向かって行く。


「おい元太げんた、少し血を抜くだけだろうが、大げさに騒ぐんじゃない!」

「えっ、後藤のアニキ!?なんでここにっ!?」


元太と呼ばれた少年は和也さんに気づきギョッとした顔をする。ってか何?採血でこんな大げさに叫んでるの?


「はーい刺すよー。」


その隙に少女が手早く注射器を静脈にブスリ。


「あっ・・・いっっっっつあああああああいい!?」


元太は凄い暴れようとしているが、ガッツリと拘束されており、少女がしっかり腕を抑えているため注射器付近は全く動いていない。


そのまま少しずつ血が抜かれ、やがて注射器が抜かれた。少女はこれまた手早くガーゼを巻きテープで止めている。慣れてんなぁ・・・


「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」


元太は息も絶え絶えにぐったりしている。採血だけでこんな疲れてる奴初めて見たよ俺。


「はーいお疲れ様でしたー。」


少女がそう言って拘束台の横のボタンをポチポチ押すと拘束が外れた。


「いつも大変だな・・・梨沙りさ。」

「別にー?見てて面白いしー。」


和也さんの言葉に対しそう答える少女。なんというか、マイペースだなぁ・・・なんか坂口さんに似てるような気もするな・・・


「ううぅ・・・酷いじゃないか梨沙ちゃぁん・・・」

「あれ以上暴れてたらー、スタンガン使おうかと思ってたよー?」

「本当に酷いなぁっ!?」


そもそもスタンガン喰らわせたくなるレベルで暴れる元太が悪い気がするな・・・


「そういえばー、そこの人達はなにものー?」


まだ文句を言ってる元太を無視し梨沙がこちらを向いてそう言った。

ふっふっふっ・・・なんだかんだと聞かれたr


『何ふざけてるんですか?』


え?いやさっきからなんかギャグ的な空気になってる気がしたから俺も空気読もうかと・・・


『そんな空気読まなくていいですし、そもそもそんな空気でもないと思います。』


そっすか・・・


「ああ、彼らは新人だ。自己紹介してくれ。」


とか脳内でバカやってる間に和也さんがそう言った。


「俺は、柏木海斗です。よろしくお願いします。」

「私は中澤理恵です。よろしく!」

「俺は大葉隆二だ、よろしく。」

「俺は東山正次です。そしてこっちが妹の愛花です。」

「よろ・・・しく・・・」


こんな感じで自己紹介が行われた。それに対し二人も自己紹介をした。


「俺は米石よねいし元太げんた!TFSP第一班所属、超能力は『ハイパワー』だ!」

「私は山崎やまざき梨沙りさだよー。TFSPの研究班所属、超能力は『ゴッドハンド』だー。」


研究班?聞いたことないな?

てかそれよりゴッドハンドっておい・・・よし聞いてみよう。


「サッカーのポジションは?」

「とーぜんGK(ゴールキーパー)さー。」


俺は思わず親指を立てる。向こうも同じように指を立ててくれた。何この子めっちゃノリいい。

あ、そうだライマ、鑑定頼める?


『・・・はい、こちらです。』



ーーーーーーーー

米石元太

『身体強化』

単純に全身体能力を強化する。ただし使用中は平常時より多くのエネルギーを消費する。

ーーーーーーーー

山崎梨沙

再現リバイバル

聞いたり見たりした行動、手順を完璧に再現出来る。身体構造上不可能なものや、筋力が足りないものなどは、できる限りで再現する。

ーーーーーーーー


なるほど・・・元太のは単純だがそれ故に強そうだな。『覇王』の強化率には及ばんだろうが、それでも全能力上昇は強い。


で、梨沙の方は・・・めちゃくちゃ強いな?これ普通に戦闘出来るんじゃ・・・ああ、筋力とか身体構造とかの問題で再現レベルが低くなっちまうのか。


超能力名は多分手術とかでこういう時あーする、みたいなのが分かるから『ゴッドハンド』って名前がついたんだろうな。


「詳しい話はまた後でしよう。今は彼らを案内している途中だからな。」


いつの間にかこちらに戻って来ていた和也さんはそう言って、改めてこの部屋の紹介をしてくれた。



この人体研究室では、『超能力者と常人は何処が違うのか』『どうして超能力が覚醒したのか、』『超能力はどうやって使用しているのか』など、超能力者に関係する研究を行っているそうだ。


さっきの採血は超能力者の血に何か常人と違う成分がないかの確認のためのサンプルの採取だったらしい。



・・・あれだな。実際は「スキル」っていう理解不能なものだって知ってるとなんか申し訳なく思えてきた。


『スキルはスキルであるとしか私にも言いようがありませんし・・・どうしようもないですね。』


そもそもスキルってさ、物理法則無視してるの結構あるよな?そんなもん解き明かせるものじゃないと思うんだが・・・


『人の探究心に限界はありませんからね。それに超能力の覚醒する条件が分かれば超能力者を生み出すことも生み出さないようにするのも可能でしょうからね。TFSPとしては研究するのは当然なのでしょう。』


なるほどねぇ・・・


「・・・と、まぁこんな所だ。わかったか?」

「はい、よく分かりました。」

「ちょっと今度見てみたいなぁ・・・」


和也さんの説明はかなりわかり易かったな。全員しっかり理解したらしい。


「それじゃあ次の施設を案内しよう。では・・・」

「ちょーーーっと待ったーーー!」


和也さんが部屋を出ようとした瞬間に、大声で元太が引き止めてきた。


「・・・何だ?」

「後藤のアニキ、俺らもこの後暇っすから一緒に案内させてくれよ!」

「かわいい後輩のためにひと肌脱ぐのだー。」


どうやら元太と梨沙が施設の案内を和也さんと一緒にしてくれるらしい。正直に言うと・・・不安である。


「ふむ・・・まぁ、構わんだろ。ついてこい。」


とか思ってたのに普通に許可出すんすね和也さん。


まあいいや・・・そうそう変なことも起こらないだろ。俺はそう思いつつ和也さんのあとをついて行った。



ーーーーーーーーーーーーーーーー



次の施設は元いた階・・・B3階をすすんだ先にあった階段を上ったB2階の階段に最も近い部屋だった。


部屋の役割を示すプレートには『休憩室』とある。あーまああって当然ではあるな。


中に入ると、机と椅子があったり、ソファとテレビがあったり、リビングの規模を大きくしたような感じになっていた。


なるほど休憩室だ。・・・ふつーだな。いやまあ確かに休憩室にどうオーバーテクノロジー使うんだって話ではあるんだけどさ?


「うわー、広いですね・・・」


海斗はどうやら自分の家のリビングと比べたようで、感嘆の声を上げている。


「まあ、日本支部とはいえ所属人数は少ない訳じゃない。これくらいの広さは無いとな。」

「支部自体に住んでる奴もそれなりにいるしな!」


和也さんの説明に元太が補足を入れてくれる。そして和也さんはこの部屋の奥の方にあった扉へと向かって行く。なんだあの扉。


そう思い視線を向けると『心眼』により強化された視力により離れた位置からその扉に書かれた文字を読むことが出来た。


『超休憩室』


・・・『超』?何それ超気になる。


なので和也さんの後に続き扉に向かう。他の六人も同様に付いてくる。


そして和也さんが扉を開けると・・・沢山の個室らしきものが。そしてその個室の内一つを開けると・・・


なんとカプセルがお出迎え。


え、待って唐突すぎるぜオーバーテクノロジー。いや待て、見た目的には酸素カプセルも有り得る。

・・・ん?あれこれ液体で中満たされてる!?オーバーテクノロジーだったよ!


『・・・マスター、どうやらこの液体・・・スキルの産物のようです。』


オーバーテクノロジーというよりファンタジーだった!?


ってかなんでスキルによるものって分かるんだ?


『今更ですが、私は発動中のスキルの気配も感知出来ます。マスターも『結界』を違和感として感知出来ましたよね?私はそれをより強く感知出来るのです。』


なるほどな・・・いやなんで教えてくれなかったんだよ。


『・・・・・・忘れていました。』


お前も忘れることあるんだな・・・


「ご、後藤さん・・・これはいったい・・・」


東山兄がSF的な光景にビビり和也さんに尋ねると、和也さんは説明を始めてくれた。


「まあ、初見では驚くよな。この液体はドイツ支部の超能力者の一人によって産み出されたもので、体の疲労を現実的には有り得ない速度で回復してくれるものだそうだ。触れてる表面積が広いほど効果が高いためこのようになっている。」


ああなるほどカプセル型なのはちゃんと理由があるのね?この個室横にシャワーとか脱いだ服とか置けるところとかあるから多分裸で入るんだろうなこれ。あ、ちゃんと個室に鍵もかけられるみたいだ。


「へぇー・・・超能力ってすごいなぁ・・・」

「そうだー超能力はすごいのだー。」


今更なことを言う海斗に梨沙がドヤ顔でそんなことをのたまった。いや別にお前を褒めたわけじゃないし・・・


「あ、それとこのカプセルの中超絶気持ちいーよー。ヘブンまっしぐら。」


なんかついでのように補足してくれた。天国まっしぐらってなんか不穏だなぁおい。


「まあ、使用方法はそれぞれの個室に説明書があるし、今使う訳でもないから教えなくてもいいだろう。また別の施設の紹介に移ろう。」


そう言われ俺らは休憩室を後にした。


あとどのくらいの施設があるんだろうか・・・覚えきれるかなぁ?




おまけっぽい何か

ーーーーーーーーーーーーーーーー

『まだまだ続きそうな雰囲気ですが。』

〔長いってタイトルに付けましたし・・・〕

『あとまだキャラ追加するんですか?』

「もう10人以上増えて読者も覚えづらいんじゃないか?」

〔これ以上増やさないようにします・・・あとキャラ紹介的なものを近々出しますので・・・〕

ーーーーーーーーーーーーーーーー



スキル一覧です。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ2(思考補助系)

覇王バハムート(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)3(スキル強化系)


属性系スキル

閃雷11

蒼炎2


現象系スキル

装甲・腕2

装甲・脚

錬成7

聖光2

念話2

分体3 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法2


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転2

竜化2


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX



スキル解放条件

『他人がスキルを解放する瞬間を視認する』



※追記:10/14 12:35にスキルの解放条件を後書きに入れました。

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