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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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長い非日常な土曜日

申し訳ありませんがそろそろ忙しさで執筆が追いつかなくなってきてますので、更新頻度を下げようと思います。


大変申し訳ございません・・・



今俺たち五人は和也さんの後をついて行っている。そしてある部屋の前で止まる。辿り着いた部屋の横には『面談室』と書かれている。


そのまま和也さんは中に入る。学校とかでもよく見る長方形のテーブルに椅子が並んでいる普通の面談室のようだ。テーブルの上にはペンとバインダーに挟まれたプリントが置いてある。


和也さんは俺らに椅子に座るよう促し、自分も対面の方の椅子に座り、話を始めた。


「まずは君らが本当にTFSPに正式に所属するかどうか、どのような判断を下したのかを聞かせてもらいたい。」


そのように話を始めた訳なんだが・・・


「・・・ぶっちゃけ、聞く必要ある?」

「まあ・・・無いな・・・」


海斗と理恵はもうさっき思いっきり会議の中で宣言したもんなぁ・・・

東山兄妹も今までの生活環境から考えて所属以外の選択肢は無いだろうし。


「つかなんで支部長は先にこういう確認をさせなかったんだ・・・?普通こっち先だろ?」

「まあ大葉の言う通りではあるのだが・・・支部長はなんでもかんでも独断で色々とやらかすのだ。今回だって私は所属の意思について先に確認するべきだと言ったのだがなぁ・・・」


和也さんは深々とため息をついた。


・・・本当に大丈夫かこの組織?なんか支部長、独裁者か何かみたいにひでーぞ?

・・・本当に大丈夫かなぁ・・・?


「支部長がそんな自由で大丈夫なんですか・・・?」


ああ海斗も流石にダメだと思うよなそりゃ。いくらなんでもねぇ・・・


「それで大きな問題が起きないからタチが悪いのだ・・・寧ろ支部長の独断で行なったことによって大惨事が事前に防がれたこともあるから文句が言えんのだ・・・下に迷惑はかかるがな。」


あー・・・それはどうしようもねーわ・・・色々と優秀な不良が手に負えないようなもんか?


「・・・今はそれは置いておこう。それで、意思確認についてだが、形式上だけでもやっておかなければ不味い。意思確認を行っていないとなると、それはつまり強制的に所属させている、という話になるからな。」


そういうのにうるさい人もいるのかもな・・・まあ書類とかはきちんとしといた方がいいのは当然なのかな?

と、そこで和也さんはやや顔を伏せ、苦笑し呟いた。


「・・・最初に記憶を消す、と言った時点で少々脅しのようなことをしておいて何を言っているんだ、という話ではあるがな。」


・・・え?今更それ言う?それにあれ脅しだっけ?


『マスターは私がいるからそう思わなかったのでしょうが、客観的に見れば脅しと捉えられてもおかしくはありませんね。』


うーん・・・確かにそうかもしれんな・・・でも超能力者を野放しに出来ない以上仕方ないとは思うんだがなー?


「そんなことないですよ!」


とか考えてたら、和也さんの呟きに対し、理恵が立ち上がりそう言った。


「記憶を消すというのは、超能力者を、力が使える状態で野放しに出来ないから必要なことなんですよね?」

「まあ、そうだが・・・」

「なら、別に脅しでもなんでもないですよ。ね、海斗。」

「ああ・・・正直最初はビビったけど・・・」


おいそこは普通に同意しとけよ。最初ビビったとか言わんでいいから。


「ふっ・・・まさか慰められるとは思わなかったな・・・」


理恵のフォローに和也さんはニッコリである。しかし理恵は相変わらず違うと思ったらしっかり意見を言うよなー・・・


その後も東山兄も「僕らも脅しだとは思っていませんよ。」と言い、和也さんは安心したようである。




その後改めて海斗と理恵、東山兄妹の意思確認を形だけ行い(プリントに書きとっていた)俺の番になったのだが・・・




「さて、最後に大葉だが・・・君は、しっかり聞く必要があるだろう。」

「え?」

「君は会議の時にTFSPに所属するかどうかの宣言をしていないし、最初のスカウトを受け入れた理由も、『友人達が知らないところで戦っているのが嫌だ』という理由だった。今ここにいるのも、同じ理由か?」

「まあ、そうだけど・・・」


最悪所属しなくても見守れるとはいえ、やはり近くに居ておきたい。その方が不測の事態には対応しやすいし・・・


「・・・言っておくが、君の超能力は戦闘向きでは無い。雨宮の攻撃をかわせるというのは評価できるが、勝ち目自体はほぼ無かっただろう。」


和也さんは真剣な顔で言葉を続ける。


「言い方は悪いがその程度(・・・・)の理由なら辞退した方がいいかもしれない。少なくとも、戦闘員としての所属は危険だろう。」


・・・ほぉ?その程度、ねぇ?海斗と理恵が『その程度』だとでも?何様だこのや・・・


『ストップ!落ち着け!思考が物騒になってるぞ!!』


ぬおっ・・・あかん、また黒歴史ワースト二位が発動するところだった・・・いかんいかん。サンキュー仁美。


『傍から見ていると私もダメージを受けるんだ、止めるに決まっているだろう。』


そっすか・・・まあ、とにかく和也さんが俺のことを心配してくれてんのは分かった。けど・・・


「悪いけど和也さん。俺は絶対に所属を辞退する気はないし、出来ることなら戦闘員として二人と一緒に戦いたいと思っている。」


超能力として設定したスキルを非戦闘系にしてしまったのは失敗だったが・・・武器がありゃ『武装術』でなんとか出来るだろう。


「そのくらい、俺には二人が大切なんだよ。ずっと前からの幼馴染達だしな。」

「そうか・・・そこまで言うのであれば、止めはしない。だが、自分の身は大切にすることを忘れるなよ。」


和也さんはそう言ってプリントに何か書き込んだ。


・・・ん?待って?それ確か聞いた発言を記帳してるプリントだよね?


ってことは俺のさっきの発言書き込まれるってことじゃ・・・うわはっず!?


『いや、多分理由を事務的に書いてるだけだと思いますから・・・』


そ、そうか?それならいいんだが・・・


と、書き込み終わると和也さんは立ち上がり、


「さて、君たちがTFSPに所属することはほぼ確定した訳だが、まだTFSPについて知らないことも多いだろう。業務内容、給料、ここの施設について、他にも色々とな。」


まあそりゃそうだわな。


「まず今日はここの施設を全て紹介しよう。少々長くなるが、時間は大丈夫か?」


和也さんはしっかりと確認してくる。俺は遅くなろうとも一人暮らしだし、明日は日曜で休みだ。


「俺は平気だが・・・お前らは?」


海斗と理恵は普通に実家暮らしのため、家族に心配される可能性が高いだろう。


「俺は最悪泊まるって言ってきてるから大丈夫だ。」

「私の方も親があんまり遅くなっても気にしないタイプの人だから大丈夫だよー。」

「そうか・・・東山兄妹はどうだ?」


和也さんの問いに大して二人は、


「俺たちはここに住んでいいって言われたから、その言葉に甘えさせて貰うつもりなんです。・・・愛花がまた狙われないとも限らないしね。」

「わたしも・・・お兄といっしょにいたい・・・」

「なので、時間に関しては大丈夫ですよ。」


と、返事をした。しかし東山妹は兄にベッタリだなぁ・・・まあ仕方ないのかもしれんが。

他の人に対しては結構怯えてる様子だし・・・いつか慣れるといいな。


「・・・うむ、みんな問題は無いようだな。ならば、これからここの施設を案内するとしよう。」


そう言って、和也さんは部屋の外に歩き始めた。俺たちも後をついて行く。


いやー楽しみだな、オーバーテクノロジーの使われた秘密基地の施設とか。オラわくわくすっぞ!


『はしゃいで迷惑をかけないようにしてくださいね。』


お前は俺のお目付け役か何かかよ・・・



おまけ

ーーーーーーーーーーーーーーーー

一方そのころ偽物ズは


「えーと・・・りんごあめ!」

「め・・・メジロ。」

「ろー・・・ロープウェイ!」

「・・・イワシ。」

「それ言わなかったっけ?」

「あら、そうかしら・・・なら、イグアナ。」


見張り(なにしてるんだこいつら・・・)




暇つぶしにしりとりをしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


Q:なんでタイトル変えたの?

A:長くなりすぎたからです。


スキル一覧です。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ2(思考補助系)

覇王バハムート(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)3(スキル強化系)


属性系スキル

閃雷11

蒼炎2


現象系スキル

装甲・腕2

装甲・脚

錬成7

聖光2

念話2

分体3 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法2


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転2

竜化2


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX

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