スキル二連解放
実は結構書いてるんですよね・・・ストックを徐々に放出していく形で更新していきます。
今日もニュースを見ながら朝食を取る。ニュースでは昨日の俺がヤバイ薬の取り引きを止めたことは流れていなかった。ちょっと安心したな。
さてと、次のスキル解放といくか。ライマ!
『はい、次のスキル解放条件は『スキルを使って全長3センチ以上の生物を殺す』です』
⋯⋯本当に法則性がないよなぁ。ってかなんか具体的だなそれ。つーか攻撃用のスキルがない場合はどうすればいいんだよそれ。
『例として挙げるなら私の身体操作代行権限を使用した状態で殺せば達成になります』
ああ、そういうのもありか。さて、何を殺そうか⋯⋯そんなことを考えていると。
「カサッ⋯⋯」
「!?」
なんか聞こえて来た。カサッて言ったぞ今。
「カサカサカサ⋯⋯」
後ろから聞こえてくる。俺はギギギ⋯⋯と首の関節が錆び付いたかのような動きでゆっくりと振り向く。するとそこには⋯⋯
「カサッ」
「⋯⋯oh⋯⋯」
G(大きめ)がいた。
「Gは死ねぇえええええええええええええええええええええ!」
俺は即座に閃雷を発動、手の平から即死レベルの電撃を放つ。
Gは消えた。床が少し焦げた。
「悪は滅びた⋯⋯」
『大袈裟ではないでしょうか⋯⋯』
ライマが冷静に突っ込んでくるが知らん。Gは死すべし慈悲はない。
『それはともかく解放条件を達成しました』
「あっ」
確かにスキル(閃雷)で全長3センチ以上の生物(G)を殺してるね。忘れてた。
『それが目的の筈なのですが。スキルの名称は『心眼』、周囲の様子を目視しなくてもある程度把握出来ます。また、単純な視力と動体視力が上昇します。これは常時発動しております』
うわ便利。試しにベランダから遠くを見てみたが大分目が良くなっていた。もともと目は悪く無かったけどこれはいい。
よし、次だ。次の解放条件は?
『次のスキル解放条件は『スキルを3つ同時に発動する』です』
なるほど、同時発動か。ん?そういえばライマは常時発動なのか?
『常時発動ですね』
てことはライマと『心眼』は常時発動だから、
「⋯⋯『閃雷』発動」
『はい、達成しました』
なんてヌルゲー。さあ、名前と効果をどうぞライマさん。
『さん付けもやめてください。スキルの名称は『蒼炎』青い炎を纏ったり放ったりすることが出来ます。冷たい炎と熱い炎を選んで使えます』
何それカッケェ。風呂場で試してみた所冷たい炎というのはまさかの氷点下だった。水を凍らせてしまった。その後高温に変化させて溶かすことも出来た。
これならそのまま3つ目いけるか?次のスキル解放条件を頼む!
『了解です。次のスキル解放条件は、『二十四時間スキルを発動し続ける』です。』
⋯⋯あー、無理だね。今すぐは無理だね。常時発動があるから楽だが解放は明日の朝になりそう。
スキル解放はここまでか。昼から丸々暇になったな⋯⋯やる事もないし昨日みたいに適当にそこらへんぶらぶらしてみようかね。
――――――――――――
そんな訳で何となく路地裏を歩いている。今までこういう所には入ったことが無かったから少しドキドキする。
そこは壁に落書きがしてあったりガラの悪い連中がつるんで集まっていたりした。俺はなるべくキョロキョロし過ぎないようにして絡まれるのを回避しつつ奥の方へ進んでいった。
しばらくそのまま進んでいたが何やら違和感を感じた。ある場所を通ってから何かの違和感を感じる。何か気持ち悪いな。
『これは恐らく、他の人物のスキルの影響です』
何ぃ!?俺以外にスキル持ってる奴いるのか!?
『偶然スキルを手に入れ偶然それを自覚した人物なら稀にですがいます。テレビで動物と会話できる人とか透視ができる人とか出てきますよね?ああいう人たちです。最も、ガセネタの方が多いですが』
そっかなるほどね。あれ?ってことは俺の方が異常なの?
『はい、規格外と言っても過言ではありません』
oh⋯⋯まあそれはともかくこの違和感がスキルによるものってのは分かったんだけどどんな効果かは⋯⋯流石にわからないか?
『直接知ることは不可能です。ですが推測ならば出来ます』
まじで?
『以前言った通り私は索敵機能があります。その索敵機能はスキル持ちとスキル無しの人物を判別することも出来るのです。そしてこの周辺にはある程度の範囲にスキル無しの人物が存在しない空間があるのです』
ってことはスキル持ちしか入れない空間を作る効果ってこと?
『恐らくそうだと思われます。そしてその空間内にはスキル持ちはマスターを除き3名います。どうやら二対一で敵対しているようです』
なるほど、人払いしてからの勝負ってとこかな?ちょっと気になるし見に行って見ようかな。
追記:08/08 19:01に誤字修正しました。