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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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非日常な土曜日 その2

スキル祭りです。

という訳で現在会議室にいる。

あ、地下に来るための会議室(笑)と違い、真面目に話をするための会議室なんだそうな。

ちなみに場所は前回行った支部長室の廊下を挟んだ向かい側にあった。中は結構広く、いかにも秘密基地の会議室といった雰囲気に作られていた。今更だが絶対製作者SF好きだよな・・・

で、だ。会議室には既に後藤麻里さんと、九人くらいの知らない人間がいた。


その九人の共通点は見た目にはない。老若男女様々である。いやマジでババアみたいな奴とショタみたいな奴いるし・・・見た目個性的な奴らもいるし・・・


だが、何となく全員同格みたいな雰囲気を感じる。ライマ、鑑定頼めるか?あと表情の制御も。


『了解しました・・・左から順に表示します。』


ーーーーーーーー

やたらガタイのいい男


『伸縮』

体を伸縮可能になるスキル。無強化の状態で最大2倍に伸ばせる。

『硬化2』

体の一部を硬化させるスキル。硬化したところは柔軟性を失うため関節を硬化すると曲がらなくなる。また、無強化では身体の体積の五分の一までしか硬化出来ない。


ーーーーーーーー


ふーむ・・・これつまるところ武装〇の覇〇使えるル〇ィみたいな認識でいいのでは?


『その例えはどうなんでしょうか?』


ーーーーーーーー

ババア


命令ナポレオン

このスキル保持者に命令された者はその命令を遂行しようとする。命令と自分の意志に矛盾があると命令された者の精神力次第では抵抗される。また、命令された者が強化されたスキルを持つ場合強化値がこのスキルより高ければ高いほど抵抗しやすくなる。

従者サーヴァント5』

命令された際に命令に従う行動に強い補正がかかる。また、自分が主と認めた者に有利となる行動に補正がかかる。


ーーーーーーーー


何だこの矛盾したスキルは・・・命令する側なのにされると強化されるとか・・・しかも『従者』の方強化値たっか。あとナポレオンってルビどうなの?

どっちかだけでもかなり強力だろうし、何より組織にいるんだ、命令で動くことは多いだろう。そう考えると、この人強いんだろうなー・・・


ーーーーーーーー

無表情のクールそうな青年


『反撃3』

反撃行動に補正がかかる。

『防御4』

防御行動に補正がかかる。

『頑健2』

あらゆる攻撃に耐性を得る。また、精神的にも少し強くなる。

『活性化』

自分の肉体を活性化させ、一時的に身体能力、回復能力等を上昇させる。ただし相応にエネルギーを消費する。


ーーーーーーーー


何だろ、めっちゃ防御型。防御して反撃して・・・時間稼ぎが得意そう。あとやたら強化段階高い。


『まさに壁と呼ぶにふさわしいスキル構成ですね。』


ーーーーーーーー

何故かこちらをやたら睨んでいる女性


『心眼』

マスターの持つ物と同様。ただし強化はされていない。

『液化』

触れた固体の無機物を液体へ変化させる。効果範囲は触れた地点から半径5メートル以内まで。また、任意で固体へと戻すことが出来る。

『液体操作2』

視認した液体を自由に操作可能。操作可能体積は自分の体重の2倍まで。

『能力感知2』

視認した相手がスキルを持っているか見抜くことが出来る。また、相手の持つスキルと自分の持つスキルの強化段階に差があると曖昧な感覚だがその感知も可能。


ーーーーーーーー


・・・四つスキル持ってる上に、最後!これ睨まれてる理由絶対これだろ!?

どういう風に感知してるのかは知らんが『何かある』って絶対思ってるっしょこれ・・・


『でしょうね・・・なんせマスターの最高強化スキルは『閃雷11』ですからね・・・差が9もあればかなり強い『何か』を感じるのでしょう。』


何かめんどくさいこと言われなきゃいいんだが・・・で、戦い方はあれか。何でも液体にして操る感じか?鉄とかでやったらえぐそう・・・


ーーーーーーーー

なんだか緊張した様子の少女


『加速』

自分の行動速度を1.5倍にすることが出来る。

増加ブースト

あらゆる数値を2倍に出来る。一度に対象に出来るのは一つまで。


ーーーーーーーー


なるほど『加速』で素早く動く感じね?さらに『増加』で1.5を3にして3倍速で動けるのか・・・それは強そうだなー。


『・・・いえ、マスター。『加速』はオマケのようなものです。』


え?じゃあ『増加』が本体ってこと?


『はい。例えば・・・人を構成する原子番号の数値(・・・・・・・)を2倍にしてみたらどうなると思います?』


あっ・・・(察し)

ってちょっとまてーや。これ・・・世界滅ぼせるくない?地球に対して同じことすりゃ終わるぞこれ・・・


『安心してください。恐らく、スキルのキャパシティの問題で、地球ほど大きな物を対象には出来ないでしょうから。』


そ、そうか。それは良かったぜ・・・そうポンポン世界滅ぼせるスキルあってたまるかってんだよ・・・


『『自爆LvMAX』が・・・』


やーーめーーろーー!!

ほら次!次のヤツ!


ーーーーーーーー

ショタ


王毒ヒュドラ

あらゆる毒を生み出すことが出来るようになり、また、毒に分類されるものは全て効かなくなる。生み出す毒は性質はスキル保持者が自由に設定可能で、状態、効能、毒の回る速度、全てを自由に設定可能。

毒を生み出すには基本的に水分とエネルギーを消費し、種類によって消費量が変化する。


ーーーーーーーー


普通に強いっ・・・!いやほんとに強いぞこれ。戦ったら普通に俺死ぬんじゃね?


『多分どちらが先手を取るかで勝負が決まると思いますよ。一瞬あればマスターは大抵の相手に勝てますし。』


不意打ちされたら負ける感じだな。


『そういうことですね。』


ーーーーーーーー

幸薄そうな顔をした男性

『治癒3』

視認した対象の怪我を治すことが出来る。使用するたびに少し体力を消費する。

『聖光』

マスターの持つ物と同様。ただし強化はされていない。

『豪脚』

脚が全体的に強化される。

『付与・再生』

視認している生物に再生状態を付与する。再生状態では体力と傷が徐々に回復する。一度に付与できる対象は一体まで。

ーーーーーーーー


おおう、超回復特化だな、おまけのように『豪脚』ついてっけど。一応戦闘もこなせるのかな?あと付与系スキルこれで二つ目発見だな。

しかしあれだな。さっきから割と特化してる感じの奴らばっかだな?所謂スペシャリスト的な奴らなん?こいつら。


で、次だが・・・


ーーーーーーーー

中学生くらいの少年

重力ニュートン

重力をある程度操ることが出来る。方向変化無しで三倍まで強く、三分の一まで弱くできる。方向変化ありで三が二になる。

ーーーーーーーー


見た目がね、眼帯を左目に付け、腕を黒い包帯でぐるぐる巻きにして、袖を通さずにコートを羽織ってて、髪型がなんか左右非対称で、目の色が赤い(多分カラコン)。


Q:この人の症状は?


『健康そうに見えますが?』


そういう事じゃねぇんだよ!答えは中二病だよ!

・・・うん、中二病なんだよねこいつ。こいつ中二病なんだよね。


ええい今はそっちに気を取られてる場合じゃねぇ、スキルの方だ。えーと・・・うん、超能力でありがちな重力操作ですね。てかルビはそれでいいのか?


『『覇王バハムート』のような例もありますし今更では?』


あーそだね・・・『極ノ〇』系も全く関係無い天使とかの名前だったもんな?


『確か全員堕天使だったはずです。』


マジか・・・まあどっちでも結局能力と関係無いのは変わりないか。


よし、次の人で最後だな。


ーーーーーーーー

病んでそうな少女

侵食パンデミック2』

触れた対象を侵食し自分の体の一部とするスキル。対象はスキル保持者が「触った」と認識し、実際に触っているものなら何であろうと対象となる。

体の一部となったものは道具であれば自分の意志のままに動かしたり、生物であれば命令を下し意のままに操ることも可能。

強化されることで侵食速度が向上している。

『痺手』

触れた相手の体を麻痺させる。

ーーーーーーーー


こいつは見た目が病んでそう。髪がボサボサだし猫背だし目に隈が出来てるし、何故か暗い色のセーラー服着てるし・・・さっきからなんか個性豊かだなこいつら。


で、肝心のスキルだが・・・うん、ぶっ壊れじゃない?これ。


『ええ・・・『痺手』のスキル発動条件は接触で、本来なら少々難易度が高いのですが・・・『侵食』が行われた部分に触れても接触扱いになりますので・・・』


気づいたらもうやられてるとか普通にありうる・・・こっえー・・・


とりあえず、これで全員か。結論としては・・・うん、色々やべぇな!?全員何かしらスキルがおかしい。最初の人かなり普通に思えるけど大丈夫?見劣りしてない?


『それとマスター。どうやら『極ノ旗(バラキエル)』の強化条件を達成したようです。』


えっ?マジかよ!


『達成したことで条件が判明しました。『名持ち(ネームド)スキルを20個確認する』だったようです。』


あー・・・確か前回が10個だったっけか?解放条件も5個だったし、単純な回数増加系なのか。となるとこれからも同じだろうな。で、強化内容は?


『前回と同じく継続時間10分増加です。』


継続時間が一時間二十分になったか・・・元から大体1.3倍と考えると伸びた感じがするな。


それはさておき・・・そろそろ会議が始まるっぽいな。



O☆MA☆KE

ーーーーーーーーーーーーーーーー


「今日多分今までで一番多くのスキルを見たんじゃないか・・・?」

『マスターのスキルが21個、彼ら全員のスキルの数が22個なので確かに多いですね。』

「俺一人であの人達と匹敵するのかよ・・・」

『四つ自爆なので違うと思います。』

「・・・おのれ自爆めっ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


スキル一覧です。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ2(思考補助系)

覇王バハムート(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)3←UP!(スキル強化系)


属性系スキル

閃雷11

蒼炎2


現象系スキル

装甲・腕2

装甲・脚

錬成7

聖光2

念話2

分体3 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法2


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転2

竜化2


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX



『自爆』<俺だって好きでこんな能力を持って産まれた訳じゃねぇ!

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