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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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非日常な土曜日

夢の国のネズミGETだぜ。しかし出ないG11。


やぁ。今日は土曜日、本来なら「休みだぁ!ひゃっほい!!」となる日なのだが・・・既にTFSPから「来てね☆」ってメールが届いている。

あー・・・休みの日に働きたくねぇ・・・この一週間だけでもうかなり疲れた。色々あったし。


でもま、偽物二人と幹部と下っ端がどうなったのかも気になるし、海斗と理恵(あいつら)も行くだろうに俺が行かなかったんじゃTFSPに入った意味が無い。行くしかないな。


また坂口さんが迎えに来てくれるらしいし・・・そろそろ外出て待っとくか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



車で迎えに来てくれたので、乗った後色々聞いてみることにした。


「坂口さん、今回の呼び出しの理由ってなんなんだ?」

「それはですね〜この短期間で4人もウロボロスの構成員を捕らえたことで、有益な情報が手に入ったんですよ〜。今回は、その情報の共有のために日本支部で重要な立場の人が呼ばれていて、説明に必要なので貴方達も呼ばれているんですー。」

「なるほどな・・・坂口さんはその情報の内容は知ってるのか?」

「いえ、まだ知りませんよー。」


共有する情報って何なんだろうかね?敵の構成員の数とか?


「それに加えて〜新人達が正式ににこの組織に所属するかどうかを決めてもらう目的もありますねー。」


ああ、一週間くらい経ったし、色々考える時間はあっただろうしな。俺は特に悩むことも何も無かったが・・・あの二人は考え変わってないかな?こないだ襲われたばっかだし手を引いてくれれば・・・


いや、学校帰りを襲われた時点でもう遅いか?監視とか俺らに付けてないって事だもんな。あー・・・どうなる事やら・・・


とか考えてたら坂口さんが別の話題を振って来た。


「そういえばー、大葉君は何か私に聞きたいこととかないですかー?」

「聞きたいこと?」

「はい、まだ知らないことが多いと思いますのでー、気になることならなんでも聞いてください〜」


気になることねぇ・・・そうだ、


「日本支部の建物を作った人は誰なんだ?」

「えっ、建物を作った人ですか〜?」


え、何?質問が意外だった?


『マスター、そんなにあの建物が気に入ったのですか?』


だってあの近未来感ヤバいじゃん。パワードスーツとか置いてそうじゃん。


「そうですねぇ〜、確かアメリカ支部の、『クリエイター』とかいう超能力者が作ったと聞いたことがありますねぇ〜・・・」

「へぇー、一度会ってみたいな・・・」


あ、でもアメリカ人ってことは英語圏だよな。話せるかなぁ・・・ライマ通訳出来ない?


『出来ないこともないですが・・・変換に時間がかかったり誤変換が起きたりしかねませんよ?』


それは困るなぁ・・・いつかそういったスキル手に入らないかな。『翻訳』みたいな。


「他には何か聞きたいことないですかー?」

「他に・・・」


うーん・・・あ、そうだ。


「日本支部には大体どのくらいの超能力者がいるんだ?」

「それは確か・・・今は90人くらいだったと思いますー。」


90人ねー・・・多いのか少ないのか。


『スキルを解放した人間の数から考えるとかなり少ないですね。スキルを解放したことを自覚する、というのはとても難しいものですから。』


なるほど。てか日本の人口から考えるとかなーり少ないよな。1億いる中で90人・・・少なっ。


「あ、非戦闘員も含めれば300人はいますよ。」


それでも少ないよなぁ・・・てか非戦闘員210人もいるのかよ。


「TFSP全体ではどれくらいなんだ?」

「えーっと・・・戦闘員は2500人でしたっけ?」


えーと世界の人口70億くらいだっけ?・・・うん、すっくねぇな。


「へー・・・思ったより少ないんだな・・・」

「大葉くんは少ないと思うんですかー?私は多いとおもいますけどね〜」


やっべ認識の違いが。


「全世界ならもうちょっといるんじゃないかなーって思ったんだよ。」

「そうなんですか〜」


ううむ、俺だけ事実知ってるから他の人と感覚ズレるな。この程度ならいいが、致命的なズレが出ないように気をつけなければ・・・


「あ、そろそろ柏木くんの家に着きますよー」


坂口さんの言葉に前方に目を向けると、もう海斗の家が見えていた。

・・・ってか外出て待機してんじゃねぇか、しかも理恵が隣に居るし。まああいつん家普通に両親いるから知らん人がインターホン押すよりその方がいいかもな。

坂口さんは車を海斗達の前で止めると、二人が乗り込んでくる。ちなみに俺は助手席に座ってるので二人は後部座席に座ることになる。


「迎えに来てくれてありがとうございます。」

「いえいえー、これも仕事なのでー」


仕事ねぇ・・・あ、聞きたいことが増えた。


「そういやTFSPに所属してる人って給料出んの?」

「ああ、当然出ますよー。戦闘できる超能力者は貴重なのでかなりの高給取りですねー。非戦闘員でもそこそこのお金は貰えますね。」


ほほう・・・それはいいことを聞いた。俺は両親の遺産で一人暮らししてる訳だが管理は叔母さんがしてるから仕送り式なんだよ。自由に使えるお金が増えるのはありがたい。入って良かったぜ。


『幼馴染のために入ったのでは無かったのですか・・・?』


それはそれ。これはこれ。マネー・イズ・ジャスティス。


『なんか浅ましいですね。』


お前俺が全ての悪口を許すと思うなよ・・・いつかこいつに有効な攻撃見つけないとな。


『見つからないことを願います。』



「実際どのくらい貰えるんですか?」


海斗よ、お前それズバッと聞いていいもんなのか?


「私は・・・大体月二百万円ですかねぇ?」


答えるんかい・・・ってか高っ!?ええ!?一年で二千四百!?バカじゃねぇの!?


「「・・・・・・」」


二人とも絶句してるよほら・・・


「いやー、凄いですよねー、三年前は私、極貧生活してた社畜だったんですけどねぇ・・・今じゃ豪遊出来ますよ、人生って何が起こるか分からないもんですねー・・・」


坂口さんも色々あったんだなぁ・・・てかこの人が社畜やってる姿想像出来ない・・・


「俺らもこんくらいお金貰えんのかな・・・」

「私、正直使い道に困るんだけど・・・」

「あ、多分二人には『ガンマスター』を倒したことによる報酬金があると思いますよ?」

「「えっ・・・」」

「うわ、いいなー・・・」


あ、しまったつい本音が。


「ち、ちなみにどのくらい貰えるんですか・・・?」

「幹部クラスだから・・・五百万くらいなんじゃないですか?」

「ごひゃくまん・・・」

「・・・・・・(絶句)」


なんじゃそりゃ・・・幾らなんでも多すぎない?


『自らのスキルを自覚出来、尚且つ戦闘向きのスキルを解放している確率というのはかなり低いのです。そう考えると戦闘向きの超能力者に多額の金を与えるのは当たり前なのではないでしょうか。』


そんなもんなのかねぇ・・・


「あと大葉くんも二人捕まえてましたし多分賞金出ますよー。」

「え、俺も?」


え?マジで?


「幾らかはちょっと分かりませんけど百万は貰えると思いますよー」

「ファッ!?」


えぇ!?マジでぇ!?


『良かったですね?』


わーいやったーうへへへへへー・・・イヤすまん正直実感が湧かん。


「あ、もう少ししたら着きますよー。」


もう着くのか・・・なんかお金のことしか話してない気がする。


「五百万あったら何しよう・・・」

「父さんの年収って幾らだったっけ・・・」


二人は半ば放心してるし・・・とりあえず、俺だけでも気を引き締めておこうか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「今日は休みなのによく来てくれたわねぇ!私嬉しいわぁ!」

「すいません帰っていいですか。」


支部に入るなり支部長オカマがこんなことを言ってたので思わず聞いてしまった。うん、本当に帰りたい。


「まあまあ、これくらいは受け流してくれ、一々反応してたらキリが無い。」

「うるさいっ!こんな所にいられるか、俺は自分の家に帰るぞ!」

「いやそれ死亡フラグっすよ・・・」


後藤さんに窘められたので言い返したら上田につっこまれた。バーローおめー、俺は生半可な死亡フラグじゃ回収しねぇよ。


『それこそフラグなのでは・・・?』


じゃかぁーしーわ!


「ふん、ならさっさと帰りなさいよ、そして二度と来るんじゃ無いわよ。」

「あ?何言ってんだお前ジョークに決まってんだろジョーク。」

「じゃあつまんないから責任取って帰りなさいよ。」

「だったらお前が面白いジョークのお手本見せてみろよ。」

「は?喧嘩売ってんの?」

「お?別に俺は構わねぇぞ?」

「やめんかお前ら!!」


なんだよ後藤さん。今忙しいからあとにしてくれ。


『だからマスター、何故そんなに雨宮様と仲が悪いのですか。』


知らん!でもとりあえずあいつが悪い!


「何よ後藤、今忙しいからあとにして。」

「いや雨宮、なんでそんなに大葉と仲が悪いんだ?」

「知らない!でもとりあえずこいつが悪い!」


うっわ同じ事考えてるとか屈辱。


「とにかく!連絡した通りに情報共有を行うぞ!会議室に行くから喧嘩は止めて付いてこい!」

「はーい・・・」

「了解・・・」


仕方ないので言い合いを止め、後藤さんの後について行った。雨宮も不満そうだが渋々ついて行った。


・・・おい待て支部長オカマは俺の後ろをついて来るな。寒気がする。



おまけっすよ

ーーーーーーーーーーーーーーーー

社畜時代の坂口さん


「え?この仕事量で納期明後日?・・・しょうがない、私が何とかします。」

「そっちの担当が倒れた?分かりました、私が代わりに入りますね。」

「飲み会ですか?すみません仕事がまだあるので遠慮します。」

「何時間仕事続けてるか、ですか?四日ですが。」


現在


「必死に働くのって馬鹿らしいですね〜」



なお坂口さんの抜けた会社は倒産しました。


ーーーーーーーーーーーーーーーー



スキル一覧です。錬成がまたまた上がってます。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ2(思考補助系)

覇王バハムート(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)2(スキル強化系)


属性系スキル

閃雷11

蒼炎2


現象系スキル

装甲・腕2

装甲・脚

錬成7←UP!

聖光2

念話2

分体3 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法2


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転2

竜化2


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX

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