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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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反省の金曜日

G11が出ません。

やあおはよう。今日は金曜日、週末だ。やっふー明日は休みだぜー!!え、気が早いって?みんなそんなもんだろ。


『休みの日は、TFSPから呼び出しかかるかもしれませんよ?』


あーあー言いやがったコイツ!いや、まだ分からん、まだメールは来ていn


『ピロリン♪(着信音)』


⋯⋯TFSP専用端末にメール来た。内容は明日迎えに行くからよろしく的なこと書いてありました。

⋯⋯ちっくしょう!



――――――――――――――――――



で、学校行く途中の電車に乗ってる間暇だったので、どうせ変わり映えしないだろうなーとか思いつつ、ライマに『閃雷』の強化内容を聞いてみたところ。


『基本的な強化内容は変わりませんが、五段階目の強化でスキル発動時に身体能力の強化が追加され、十段階目の強化で身体能力の強化率と、制御能力の向上が為されました』


めっさ変わり映えしてたわ。えーと⋯⋯参考までにどのくらい強化されてるんすかね?


『簡単に言えば雷の出力、身体能力向上率なら無強化の『雷神インドラ』を超えています。制御能力は負けていますが⋯⋯正面戦闘は『雷神』相手でも負けることは無いでしょう』


わあ⋯⋯断言された。『雷神』相手でも負けることは無い、って断言された。『解析』だの『聖光』だの『覇王バハムート』とかの方がチートだと思ってたが、もしかしたらライマの次にチートなのこいつなのかもしれん。無限に強化出来るってことだし⋯⋯いやぁ、俺すげぇな。超チート。


『⋯⋯⋯⋯』


さて、まずは朝練頑張りますか。



――――――――――――――――――



朝練は問題無く終わり、その後午前の授業も2コマ終わり、現在3時限目なのだが⋯⋯何だかライマが静かな気がする。

なあ、何かあったのか?


『⋯⋯いえ、特に何もありません。ただ、一々マスターの思考に突っ込むのも少々面倒くさくなってきただけです』


真面目なライマが面倒臭いって言うなんて⋯⋯珍しいな?


『マスターの思考がほぼ常にハイテンションなのが悪いのです。分かってますか?』


え?あ、なんかゴメン⋯⋯思考に対して文句を言われるとは思わなかったなぁ⋯⋯


「よーしじゃあこの問題を⋯⋯大葉!」


えっちょ、今このタイミングで当てるかぁ!?ええと⋯⋯あ、ノートにさっき答え出した奴だこれ。


「えっと、25メートル毎秒です」

「正解!」


出ると思って解いといて良かったぜ⋯⋯

とまあ、そんな感じで授業は進んでいった。


その後はせいぜいこの間の社会の宿題が回収されたのぐらいで、特に何も無く昼休みへと入った。


「よう隆二、なんか機嫌悪そうだったが何かあったのか?」


秋人が話しかけてきた。こいつよく見てるなぁ⋯⋯


「ああ⋯⋯明日TFSPからの呼び出しくらってな⋯⋯」

「あーあ、そりゃドンマイだな。他には?」

「え?他に?」

「ああ。なんか時々お前怖い顔してたぜ?」


こいつ本当によく見てるなぁ⋯⋯昨日のあの偽物共の件で俺が怒ってたのに気づいてたのかね。授業中暇な時ちょくちょくそれについて考えてたからなぁ⋯⋯


「あー⋯⋯詳しく話すと長いから簡潔に纏めると⋯⋯昨日ウロボロスにあの二人が襲われてキレた」

「あー、なるほどな⋯⋯お前キレると怖いからな〜。で、今日それを思い出しては次そういったことが起きないようにするにはどうすればいいか考えてたのか?」

「⋯⋯お前エスパーかよ。」

「長年の付き合いだ、そんくらいわかるさ」


何そのセリフカッケー。


「ま、あんまり思い詰めんなよ?幾らお前がスキルを沢山持ってるからって出来ないことくらいあるんだからさ」

「けどさ、あいつらは搦手には弱いし、俺がなんとかしてやらないとダメなんだよ」

「お前なぁ⋯⋯気持ちは分かるが、そりゃダメだ。完全に上から目線だぞ?」

「?」


上から目線?俺が?


「お前は保護者じゃないんだ、あの二人にあれこれしてやる必要は無いんだぞ?」

「いやでも、」

「でもじゃねぇ。キレた時も自分の親友に手を出されたというより自分の所有物・・・に手を出されたみたいな認識だったんじゃねぇか?」


いや、そんな筈は無い。俺は親友が襲われたから怒っただけの筈だ。そんなプライドを傷つけられた貴族みたいな理由でキレたなんて⋯⋯


『マスター⋯⋯お言葉ですが、黒須様の仰っていることが正しいかと。』


ライマまで!?


『仁美様も同じことを仰っていました。元は自分だから変化が良く分かる、と』


⋯⋯⋯⋯え、マジで?俺、そんなに変わってたの?怖っ。


「⋯⋯その顔は、『え、マジで?俺そんなに変わってたの?怖っ』って顔だな」

「お前いつの間に心読むスキル手に入れたんだよ!」

「長年の付き合いだ、そんくらいわかるさ」


俺全くお前の心読めないんですが。あと天丼やめろ。


「ま、分かったなら気をつければいいさ。それはそうとそのウインナーくれ」

「お前このタイミングでウインナー要求するとか意味わかんねぇんだけど⋯⋯」

「相談に乗ってやった対価だよ」

「お前から話しかけてきたじゃねぇか!」


その後は、普通にいつも通りの昼休みを過ごせた。



――――――――――――――――――



そして午後の授業中、俺は今までの自分を思い返してみた。結果。


「ヤバい。軽く死ねる⋯⋯」


あーこれダメだわ。完全に思考が偉そうになっちゃってた。「この俺の」とか「俺なら楽勝だが」みたいな思考がちょくちょく入ってたよ。


うわああああ⋯⋯⋯⋯!超恥ずい!恥っずかしい!!幾らスキル手に入ったからって増長し過ぎだろ俺!もう黒歴史だわ、トップ2にランクインしたわ。


『フルフェイスヘルメットの「慢心するなよ」よりも恥ずかしいんですか⋯⋯』


ええそりゃあもう。意識せずナチュラルにそんな思考が入ってるんだぞ?自覚無しに痛いやつだったんだぞ?自覚したらそりゃ恥ずかしいわ!!


『⋯⋯まあ、まだ増長してから長い時間は経ってませんし、傷は浅いでしょう、元気を出してください』


ああ⋯⋯あれだな。慢心、ダメ、ゼッタイ。


『⋯⋯それは関係ないと思います。』


そうだね。関係無いね。あっはっはっは。


『情緒不安定な人みたいですね?』


ンだとゴルァ!⋯⋯このやり取り前にもやった気がする。まあいいや、秋人の言った通りこれから気をつけていこう。

あ、そういやお前が静かだったのってこれが理由?


『はい。ですが、ダイレクトに伝えるべきかどうか迷ってしまって⋯⋯』


まあ、「なんか偉そうになってる」って言われると真面目に捉えなさそうだしなぁ⋯⋯でも、次からは直球で伝えてもらって構わないぞ?


『分かりました。次、このようなことがあれば歯に衣着せずに注意させて貰います』


おう、頼むぞ!⋯⋯つーかお前散々今まで直球で色々ほざいてたと思うのだが。


『そ、そうでしょうか?気の所為ではないでしょうか』


声上ずってんぞ。はぁ⋯⋯ま、いつまでもこのこと考えてるのもあれだし、そろそろ授業に集中するか。



――――――――――――――――――



そして部活まで終わって帰って現在家。


「ライマから聞いたぞ。黒歴史トップ2が誕生したんだって?」

「がはっ」


ニヤニヤしながら仁美にそう言われた。止めてくれ、恥ずか死ぬ。


「あ、そういやお前ライマ曰く既に俺の変化に気づいてたらしいじゃねぇか、何で言わなかったんだよ!」

「分身が『お前変わったな』って言ったところでお前はそれを信じたか?」

「ごふっ」


正論すぎてグゥの音も出ない⋯⋯ガクッ。


「ま、繰り返さないよう気をつけるんだな。さて、料理を作るから待っていろ」


⋯⋯ぶっ倒れる演技したのにスルーされた。

まあ、分かってたけど。


その後は特に何もすることもなく、明日の呼び出しに備えて早めに寝ることにした。

さて⋯⋯面倒臭い事にならないといいのだが⋯⋯


おまけ様です。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

昼頃。


『仁美様。』

「どうした、ライマ。」

『秋人様がマスターの変化について指摘し、マスターがそれを自覚しました。』

「・・・昨日の私達の決意はなんだったんだ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


スキル一覧です。錬成がまた上がってます。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ2(思考補助系)

覇王バハムート(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)2(スキル強化系)


属性系スキル

閃雷11

蒼炎2


現象系スキル

装甲・腕2

装甲・脚

錬成6←UP!

聖光2

念話2

分体3 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法2


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転2

竜化2


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX


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