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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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閑話・激怒が終わったその後で

二話連続投稿です。本編は一つ前です。


何となくノリで書きました。読まなくても一応問題無いと思いますが、折角書いたので載せとくことにしました。


注:ライマは『賢神』を自由に行き来出来るため仁美の『賢神』に宿り会話しています。


『・・・仁美様。まだ、マスターは起きていらっしゃいますか?』

『・・・いや、すっかり熟睡した。多少のことではもう起きないだろう。』


隆二が寝静まった夜中、ライマと仁美が話していた。


『それで・・・ライマが聞きたいのは、隆二が何故あそこまで激怒していたかだろう?』

『はい・・・よく、お分かりになりましたね。』


実は、隆二が寝る前に、ライマが仁美に『マスター抜きで話をしたい』と持ちかけていたのだ。それを聞いて仁美は、話の内容を予測していた。


『マスターにとって、あのお二人方が大切な存在なのは分かります。ですが・・・』

『我を忘れる沸点が低すぎる。・・・と、言いたいのだろう?』

『・・・その通りです。確かにあの二人は危険にさらされていました。それに対し怒りを感じることは当然です。しかし・・・』


隆二が思い浮かべた言葉は、こうだった。


(『閃雷』で死なないギリギリの強度の電撃を流し続けてやろうか、『蒼炎』で熱さと寒さを交互に味わって貰おうか、『錬成』で拷問器具作って『武装術』で扱って拷問するのもいいかもしれないな。他にも・・・)


これらは明らかに、単に怒っているだけで出来ることではない。


『・・・明らかに、やり過ぎな内容です。あの時のマスターは、それらを実行するのに躊躇いを見せませんでした。』


ライマは、そこに異常性を感じていた。その原因について、仁美に心当たりがないか聞きたがっていたのだ。


『・・・そうだな。私も一度隆二と同じことを考えたが・・・実行する気は無かった。心の中で『死ね!』とか言ったりするのと同じだ。』

『仁美様は、実行する気が無かったのですか・・・?』

『ああ。どうやらこの短期間で私は随分性格が変わったらしい。もうこの口調も染み付いてしまっているしな。』

『そうなのですか・・・』

『それで、隆二が躊躇いを見せなかった理由だが・・・恐らく、スキルを得た影響だろう。』

『スキルが、原因?』

『そうだ。簡単な話だ。今まで一般的な人間だったのに、急に何だってできるような力を手に入れたんだ。そうなれば、自分が周りより優れていると無意識に思い込むのは必然だ。』


仁美は、元が自分であった故に、隆二の細かい変化に気づいていた。


『そして、今回は自分の親友達に手を出された。その時、無意識下であいつはこう思ったのだろう。『優れた存在(・・・・・)である自分の親友に手を出しやがって』と。』

『・・・・・・』

『平民に馬鹿にされた貴族の反応みたいなものさ。要はプライドを傷つけられて怒ったのさ。』


そう言って仁美は苦笑した。


『隆二はそういったプライドの高い奴を毛嫌いしてたんだがな・・・』

『仁美様は、何故そのようになっていないのですか?』

『ん?私か?隆二が反面教師になったからだな。』

『そうですか・・・』


ライマの声は、明らかに落ち込んでいた。


『・・・別に、ライマは悪くないさ。』

『いえ、私がマスターの変化に気づいていれば・・・』

『アホ、せいぜい二週間の付き合いのお前に気づけと言う方がおかしい。気にしすぎだ。』

『仁美様・・・』


仁美はライマを慰めていた。それに気づいたライマは思わず笑った。


『ふふっ・・・本当にマスターと、性格が違いますね。』

『はは、あいつを反面教師にしているからな。変わるのも当たり前だろう?』


二人が冗談を言い合っていると。


「へっくしょい!!」

『『!?』』


タイミングを見計らったように隆二がくしゃみをした。


『・・・マンガじゃないんだから、噂話に反応するなよ・・・』

『まったくです・・・』


二人はその動きにとても驚かされていた。


『まあそれはともかく・・・隆二に関してはこれから少しずつ元に戻していくしかないだろう。』

『はい・・・それは、私の役目でしょう。私は、マスターを補助するための存在ですから。』

『ああ、頼むぞ。私も出来る限り協力しよう。』


彼女らはそう言って、自分達の主のため行動する事を決意した。






『・・・でもフルフェイス役を押し付けられるのは正直遠慮したいな・・・』

『それはそうでしょうね・・・』


おまけ?

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「いや元からおまけ要素とも言うべき閑話におまけいる?」

〔恒例、いつもの、様式美・・・そういうことです。〕

「いやいらんだろ、ただでさえ普段やらない閑話なんて書いてる時点で。」

〔そんなことよりしゃぶしゃぶ食べたい・・・〕

「願いがやたら豪華だな・・・」

〔このやり取りでもう私の経済レベルバレバレですね。〕

「自分で言うかそれ?」

〔まあそんな訳で閑話ですけども、いかがだったでしょうか?いらないでしょう?〕

「自分で言うかそれ?」

〔いや一応読者に隆二の心の変化が分かりやすく伝わるようにと思って書いたのですが・・・続きの構想考えてたら「あれ?別にこれいらなくね?」と思ってしまい・・・〕

「元からいらないと思ってたと。」

〔そういうことです。〕

「じゃあ投稿する必要無かったんじゃねーの?」

〔いやほらもったいないじゃないですか・・・〕

「お前なぁ・・・」

〔おっと、後書きが長くなりすぎましたね・・・それではこの辺で。〕

「なんだったんだこれ・・・」

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