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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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激怒の木曜日 後半

先に言っときます。敵味方問わず色々と詰めが甘いです。ええ、色々と。でも仕様です。


追記:前書きの誤字修正しました。

「おう、待たせたな二人とも。」

「いや、そんな待ってないし大丈夫だ。それより・・・」

「ああ、分かってるって。仁美についてだろ?まずは何から話すか・・・」


現在リビング。今はまたライマに体の操作をしてもらっている。ボロを出すわけにはいかないからだ。

で、どうやってこいつらを無力化するかだが・・・まずは、五分間話し続ける。それで本来なら『催眠』が発動する。

そこで催眠にかかったふりをして隙を見せしだいぶん殴る。不測の事態が起きたらフルフェイス仁美に無力化して貰う。以上。


『かなり単純ですね?』


複雑にするより単純な方がわかり易くていい。する必要も無さそうだし。

偽物に見られ始めてから五分間のカウントダウンはライマの時計機能で問題無く測れる。拳も『武装術』の対象になるため気絶させるレベルで殴るのも簡単に出来る。なにより失敗しても仁美がいれば大概どうにかなる。本当に最悪な事態になっても、俺が動けば問題は無いしな。


『・・・そうですね。では、私は相手に不審がられないようにしっかり演技をさせていただきます。』


ああ、お前なら問題無いだろ。頼むぜ。


『お任せを。』


「傷だらけで家の前に倒れてた・・・?」

「ああ。本当にびっくりしたよあれは・・・」


ライマは俺がこの間適当に作った設定を話して時間稼ぎしている。


「記憶を失ってたって・・・そんなマンガみたいな」

「超能力者にマンガみたいって言われるのもどうなんだよ」


そんな感じで話続け・・・五分、経った。


「最近漸く完治したところでなぁ・・・」


そこでライマは言葉を途切れさせ、俺の体は微動だにしなくなる。


「右手を挙げなさい。」

「・・・・・・」


俺の体は指示通りに動く。まあライマが動かしているのだが。


「ふぅ、ちゃんと催眠にかかったみたいね。」

「あーもう、演技疲れたよー・・・」


偽物達は俺が催眠にかかったと判断し、素を出し始める。


「全く、いくらボクらが適任だからって、上は人使いが荒すぎるよー」

「そんなこと言って、騙すのを楽しんでたでしょう?」

「あ、バレた?でもそれはお互い様だよねー?」

「ふふ、それもそうね。」


そう言って偽物達は笑い合う。・・・何が楽しいのか全く理解出来ないな。あと偽海斗。その顔でその言葉遣いは気持ち悪いからやめてくれ。


「さて、さっさとやること終わらせちゃいましょ。」


偽理恵はそう言って俺に向き直ると質問を始めた。


「まず、あんたの名前は?」

「・・・大葉、隆二だ。」

「ふーん、間違いないみたいね。次に、あんたの超能力は?」

「・・・索敵能力と、視力の強化だ。」


当然真っ赤な嘘である。


「へー・・・なんか地味ね。」

「超能力って感じがしないよねー。」


そんな索敵って地味か?普通に強いと思うんだけどなー。


「ま、聞くことはこんだけでしょ。私はちょっと休憩してくるわ。それと、そろそろ変装解いてくれない?」

「はーい。」


偽海斗が返事をすると偽物達の姿が歪み、偽海斗はいたずらしそうな少年に、偽理恵はキツい性格をしてそうな女性へと変化した。


「ねぇねぇ、ボクは待ってる間暇だし、彼らで遊んでもいいかな(・・・・・・・・)?」

「・・・あの二人はダメよ。戦力になるから上から連れてこいって言われてるし。」

「ちぇー、じゃあこいつで我慢しよーっと。」


何だか怖い会話がなされている。遊ぶって絶対まともな内容じゃないよな・・・?


「それと、さっきの会話に出てた仁美って奴も来るかも知れないから気をつけときなさい。」

「はーい!」

「本当に分かってるのかしらね・・・あんた、そいつの指示に従いなさい。」

「・・・はい。」


『催眠』女は、そう言うと風呂場の方へと向かって行った。


「さーて・・・まずは何しようかなー?」


そう言って考え込む『擬態』少年。・・・ライマ、そろそろいいか?


『『催眠』女が風呂場に入り、完全に死角に入りました。今なら、不意打ちで『擬態』少年を無力化出来ます。』


その言葉を待っていた!


「よーし、じゃあまずは・・・」

「お楽しみの途中で悪いが、」

「え?」

「寝てろ!!」


俺は全力で『擬態』少年をぶん殴った。


「ぎゃぶっ!?」


『擬態』少年は俺のパンチに対応出来ず呆気なく気絶した。よーし、一人目ー!!

さて、あとは二人目がこっちに来るのを待つだけだ・・・ふっふっふっ・・・


『なんか悪役っぽいですよ?』


お黙りっ!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『擬態』少年はガムテでぐるぐる巻きにしてクローゼットに押し込んだ。ボディチェックしたところ持っているのはケータイだけだった。


それから・・・30分後。漸く『催眠』女が風呂場から出てきた。何なのあいつ・・・中々戻って来ないから気になって仁美に偵察たのんだら・・・風呂入ってやがったよ!意味わかんねぇ!


他人の家で風呂入るか普通・・・てめぇが一番油断してんだろ。ちなみに海斗と理恵は廊下に立たされている。


「あーさっぱりした・・・なんかやけに静かね?」


そう言いつつこちらに向かって来たので、台所に隠れておく。風呂場の方からリビングへと行く場合こちらは見えない。


「あら、誰もいないの・・・?」


『催眠』女はキョロキョロしつつリビングの中央辺りへ歩いていく。俺は足音を立てずに背後へと近づく。


「変ねぇ・・・どこ行ったのかしら?」


そう至近距離で言ったので。


「あいつなら・・・」

「ん?」


声に反応し振り返る『催眠』女。その顔面を、


「クローゼットでお寝んねしてるよっ!!」

「ぷぎゃっ!?」


思いっっっきりぶん殴りつつ答えてあげた。俺ってばやーさしー。


『女性の顔面を殴るのは優しいのでしょうか?』


外道だからノーカン。さて、コイツも気絶したし、二人の催眠も解けるだろ。そう思った瞬間、その二人が走ってくる足音が聞こえてきた。あいつら拘束もされて無かったのか。


「隆二っ!!」

「隆二君っ!!」


二人はすぐにリビングへ到達し、俺の姿を確認すると大声で叫んだ。


「おーう二人とも。無事で何より。」

「隆二、お前があいつらを倒したのか!?」

「ああ、この通り。」


俺は足元に転がってる『催眠』女を指さす。


「本当だ・・・」

「隆二君、本当にありがとう!」

「どういたしまして。まあ、俺の能力と相性が悪かったな。」

「相性?」

「ああ、俺の能力は索敵だろ?風呂場に二人の気配がするのに別人の気配がリビングからして、それがお前らの姿してたからな。確実に偽物だと分かったよ。」


この気配うんぬんは先にライマと話し合って作った設定である。


「気配って個人差があるのか・・・ともかく、助かったよ隆二。お前がいなきゃ取り返しのつかない事態になってた・・・」

「気にすんな。それに、今回ばかりはどうしようも無いだろ。」


まさかすり代わり&催眠を仕掛けてくるとは思わなかったぜ全く・・・厄介極まりない。

それに比べて、無力化は楽だったな。二人別々になったし、海斗と理恵を廊下に置いたままこっち来たから人質とかに取られなくて済んだし。

フルフェイス仁美の出番が全く無かった。まあ・・・無い方がいいんだけどね。


さて・・・コイツもガムテでぐるぐる巻きにしとくか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



その後、女の方もボディチェックを行い危険な物が無いことを確認した。杞憂だったな。

また、俺らは目が覚めたウロボロスの二人組から少し情報を聞き出すことに成功した。こいつらは別にウロボロスに忠誠を誓っておらず、自分の能力を好きに振るえるから入っただけらしい。


そしてそいつらの能力


海斗と理恵に催眠をかけた手口(帰り道をこっそりストーキングして催眠がかかるまで見続けていたらしい)


を喋ってくれた。流石に彼らの名前は教えてくれなかったが。

で、情報を聞き終わった後は、例のTFSP専用端末で後藤さんに連絡(現時点では後藤さんしか連絡先無かった)、事のあらましを説明し、こいつらを引き取って貰った。TFSPの方でも多分尋問あるだろうし情報はもう少し増えるだろう。

後藤さんは電話越しに


『君らの安全を確保出来ず申し訳ない』


と言ってかなり申し訳なさそうにしていた。これは別にTFSPにもどうしようも無かったと思うから謝る必要は無いと思うんだがなー。


その後は二人は家に帰り、俺は疲れで布団に倒れ込んだ。あー・・・精神的に疲れた。


『お疲れ様でした、マスター。』


ホントに疲れた・・・トラブル続きで嫌になるよ全く・・・

しっかし・・・ウロボロスの奴ら。大胆な手段を使って来るようになったな?お陰でブチ切れ寸前だったわ。


『いや、ブチ切れてましたよ。完全に。』


ええい細かい突っ込みはやめい。ともかく・・・こんなことが何回も続くようなら・・・


様子見は止めて、全力でウロボロスをぶっ潰しに行くこととしよう。


流石に何度も手を出されたりしたら・・・俺が精神的に耐えられる気がしないんでね。


『・・・・・・』


さて、今日はもう飯食って寝てしまうか!課題も無かったはずだし・・・うん、問題なし。


「んじゃ仁美飯よろしく。」

「何故私なんだ・・・」

「俺は精神的に疲れてるんだよ・・・」

「それもそうか・・・分かった、すぐに作るから待っていろ。」


その後、仁美が作った飯を食って、風呂に入ると、歯を磨くとその日は寝た。

いつからここがおまけコーナーだと錯覚していた?

ーーーーーーーーーーーーーーーー

〔この後は閑話だよっ!〕

「えっ!?」

〔正直読む必要も無いし書く必要もあったのか微妙です!〕

「ええっ!?」

〔更に言えばくっそ短いです!〕

「はあっ!?」

〔それでも良ければどうぞっ!〕

「なんなんだよこのノリは!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


スキル一覧です。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ2(思考補助系)

覇王バハムート(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)2(スキル強化系)


属性系スキル

閃雷11

蒼炎2


現象系スキル

装甲・腕2

装甲・脚

錬成5

聖光2

念話2

分体3 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法2


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転2

竜化2


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX


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