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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
30/88

激怒の木曜日 前半

眠くてボーッとしてる時に書いたのがこの話です。眠い時の私は何故次話を書くのに困る内容の話を書くのでしょうか?

今日の朝、スマホを覗いたらこんなメッセージがあった。


ーーーーーーーー

今日放課後お前ん家行くから。仁美さんについて教えてくれよな?

ーーーーーーーー


・・・これは逃げられん奴だ。

という訳で、木曜日、始まります。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



昨日は俺のスキルについてノブ・・・また忘れたら嫌だしこれから秋人って呼ぼ。秋人に話した。

途中で『自爆』の説明をした時とか驚きのあまり触手で叩かれた。犯人は「夢かと思った」と供述している。いや、せめてほっぺつねれ。


まあそんなことはさておき今日も今日とて

部活動行ってこよう。


行ってきました。(割愛)


そして午前中の授業を受け


ました。(カット)


そして現在昼休みに突入。いやー、今日も平和だなぁ。変わったことと言ったら『錬成』の強化段階が5になって半径5メートル以内を起点に能力発動出来るようになったことか。24時間に1回強化って、ヤバすぎません?これ一年経てば強化段階365やぞ?アホかってレベルだぞこれ。強化条件一体どうなってんの?


『恐らく、3段階目の条件が『スキル解放時点から48時間経つ』だったのでしょう。つまり、強化条件の必要時間が達成する度に24時間伸びているのでしょう。』


なるほどねぇ?他のもそんな感じで伸びてそうだよな。例えば『閃雷』とか『3段階目の強化条件を把握する』とか。


『流石にそれ・・・は・・・・・・?』


・・・まーさーかー?


『・・・達成しました。強化内容は以前と同様です。』


・・・次、『4段階目の強化条件を把握する。』


『達成しました。以下同文です。』


うっそーん・・・


『更に、『分体』の強化条件、『スキルの強化を20回行う』も達成しました。分身を呼び出せる数が更に増えます。ただし強化済みのスキルのみ一段階劣化した状態で所持しています。』


あ、そっすか・・・え、強化してないスキルは持てないってこと?


『その通りです。』


となると大分弱体化するな・・・でもまあそれくらいが妥当なのかもしれんな。


しかし・・・うーん、『閃雷』の強化タイミングが任意になったな・・・つかなんだよその強化条件舐めてんのか。


それにしても、色々不思議だよな。『閃雷』は解放条件も強化条件もほぼ同じなのに、『覇王バハムート』とかお前とかは解放条件と強化条件がまるっきり違う。謎だよなー・・・


『その謎は私にも分かりません。』


ライマも分からないなら誰にも分からないか。じゃあ、この話題はやめにして、飯を食うか。


「おーい隆二!一緒に飯食おうぜ!」

「おー秋人、OKー。」


パンを持って近づいてきた秋人と一緒に飯を食べることにする。


「なんで呼び方変えたんだ?」

「もう忘れないように・・・」

「普通あだ名で呼んでても忘れるものじゃないだろ・・・」

「すまん。それで、大丈夫か?」

「ん?ああ、問題ねぇ。もう慣れたしな。」

「そうか、なら良かった。」

「ところでお前が運動上手くなったのって、『心眼』のお陰か?」

「イエス。」

「やっぱりか・・・ずりーよなー・・・」

「これでもテニスで『武装術』使わないようにしてるんだぜ?その分マシだって。」

「いやテニスと『武装術』何の関係があるんだよ・・・」


とまあ、そんな会話をしてました。当然、周りに聞かれないようにな?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そして午後の授業と、部活動も終わり、家に帰る。さーて、今日も一日つっかれったなー!ちなみに仁美はまだ外出中。何でも駅前のスイーツを食べてから帰るそうだ。・・・なんか女子っぽさが増してる。

そんで俺は家に帰り中に入る・・・あれ?鍵かけてなかったっけ?朝寝ぼけてたのかな?


「よう隆二。」

「お邪魔してまーす。」


で、中に入ると幼馴染二人がいた。え、鍵開いてたからって中入るか普通。


「お前ら部活無いからって先に家に入るとは・・・そんなにあいつの話聞きたいの?」


と、そう言った次の瞬間。


『マスター。身体操作代行権限の使用許可を。』


ライマが厳しめの声でそんなことを言った。・・・一体どうした?





『今目の前にいるのは、マスターの幼馴染ではありません(・・・・・・・・・・)。』






・・・・・・分かった。許可する。対応を頼むぞ。


『はい、お任せを。』


俺は体の操作をライマに明け渡し、眼前のの言動の確認に集中する。



「ああ、朝送った通り(・・・・・・)仁美さんについてどうしても聞きたくてな・・・家の前で待とうと思ったんだが、鍵が開いてることに気づいて入ったんだ。」

「あっれ、俺ちゃんと鍵かけた筈だったのになー?寝ぼけてたのかな・・・」



今の会話からこいつが海斗のケータイを覗いたことが分かる。



「私も気になっちゃって・・・勝手に上がり込んでごめんね?」

「そう言って実は仁美の飯目当てなんじゃないのか?」

「うっ、確かにあの料理は食べたいし、また(・・)教えてもらいたいって思ったけど・・・」



今の会話から理恵が前回仁美に料理を教えて貰ったことを聞き出したであろうことも分かる。



「はっはっはっ、素直でよろしい。まあ、今度はちゃんと話すからな。とりあえず学校の荷物片付けるから待っててくれ。」


ライマはそう言うことで自然に俺が自室に行けるようにした。まあ簡単に言えば時間稼ぎだ。


部屋に入り、扉が閉じ、俺に体の操作権が戻って来る。


さて・・・ライマ、鑑定結果。


『はい、こちらです。』


ーーーーーーーー

偽海斗

『擬態2』

生物に触れている時にその生物と同じ姿へと変化することが出来る。変化した後は触れていなくても問題無い。また、自分以外にも一体だけ生物を擬態させられる。

ーーーーーーーー

偽理恵

『催眠』

自分が視認している人物を催眠し、指示に従うようにすることが出来る。ただし催眠には五分間対象を見続ける必要があり、五秒以上目を離すとまた最初からになる。また、このスキルより強化段階が高いスキルを持つものにはその差×五分間見続けなければならない時間が増え、10以上の差がある場合催眠が不可能になる。催眠はこのスキル保持者の任意か、意識の喪失によって解除される。

ーーーーーーーー



なるほど。知り合いの姿で油断させてから催眠するのか。俺は『錬成5』を持つから現段階では催眠をかけるのに25分かかると。

まずは絶対に催眠にかからないようにしておこう。



『5段階目の強化条件を把握する』

『6段階目の強化条件を把握する』

『7段階目の強化条件を把握する』

『8段階目の強化条件を把握する』

『9段階目の強化条件を把握する』

『10段階目の強化条件を把握する』

『11段階目の強化条件を把握する』



これで『閃雷』の強化段階は11になるはずだ。このふざけた条件で今回は助かったな。


『はい、『閃雷』の強化段階が11になりました。強化内容は・・・』


それは後だ。ライマ、海斗と理恵は無事か?


『はい、この家の風呂場にいます。』


なるほど、拘束してそこに閉じ込めてんのか。



さて・・・これから、あの偽物達をどうしてやろうか?



『閃雷』で死なないギリギリの強度の電撃を流し続けてやろうか?



『蒼炎』で熱さと寒さを交互に味わって貰おうか?



ああ、『錬成』で拷問器具作って『武装術』で扱って拷問するのもいいかもしれないな。



他にも・・・


『マスター。』


ん?何だよライマ。


『一度、落ち着いてください。』


落ち着いてください?何言ってんだ?俺は至極冷静だ。ああ、冷静だとも。


『いえ、落ち着いていません。』


・・・なんだと?


『今のマスターは冷静さを欠いておられます。もし、大切なお二人が催眠されていたらどうするおつもりですか?人質として取られても良いのですか?催眠されていなかったとしても、偽物二人を拷問して、それをお二人が知ったらどう思われますか?』


っ・・・・・・


『今、マスターは激怒しています。気持ちは痛いほど良く分かりますが、ここは一度落ち着いてください。そうしなければ、取り返しのつかない事態になりますよ。』


・・・ああ、そうだな。俺は今ちょっと冷静じゃなかった。ライマ、ありがとな。


『マスターを補助するのが、私の役目ですので。』


・・・はは、本当に俺には勿体無いくらいの相棒だよお前は・・・さて。

これから、あの偽物をどう無力化するかね。二人が催眠されている可能性がある以上、「てめぇら偽物だろぶん殴る!」では解決出来ない。


『それに、ウロボロスのメンバーですし、危険な装備をしている可能性もありますね。』


となると正面から行くのは悪手か・・・

とりあえずまずは何をすべきだろうか?


『まずは仁美様を呼びましょう。単純に出来ることを増やすのは有効です。』


それもそうだな。という訳で仁美、来てくれ。


『という訳でじゃ分からん。説明しろ!』


ライマ、伝達を頼む。絶対俺が説明するより速いから。


『・・・・・・ふむ。なるほどな。』


・・・あ、待てよ。仁美は元が俺だからこの情報聞いたら・・・


『それで、私はどうすればいい?そいつらに『閃雷』で電撃を流し続けるか?『蒼炎』で灼熱と極寒を交互に味わって貰うか?ああ、『錬成』で拷問器具を作り出して、『武装術』で扱って拷問するのもいいんじゃないか?』


やっぱしキレたよ。あー・・・さっきの俺ってこんなんだったのか、絶対冷静じゃないよこんなの。


『とりあえず落ち着け。俺も全く同じこと考えたけど落ち着け。』

『これが落ち着いてられるか!二人が危ないんだろ!?寧ろ何故お前は落ち着いていられるんだ理由を言ってみろ!!』


・・・俺よりタチ悪かった、冷静じゃないと自覚した上で落ち着かない感じだ。


『二人が催眠されてる可能性もあるし何より拷問するのは人としてダメだろ!冷静になってどうするか考えろ!』

『だが!!・・・いや、悪かった。すぐそちらに向かう。』

『ああ、頼む。』


冷静になってくれたようだ。そんなに遠くにはいないらしく『閃雷』を使用すれば五分程度で着くそうだ。


次は・・・『分体』の残り二枠も出すか?


『いえ、他の『分体』は姿がマスターと同じです。『性別反転』しても仁美様と同じ姿なので、マスターのスキルについて知られてしまうリスクが高まります。』


じゃあ仁美はなんで呼んだんだ?


『最悪『謎のフルフェイスヘルメット』で通せますので。』


・・・ああ、まあ、そだね。しかし『分体』を使わないってことは、お前は『できる限り最小限の手札を使って』この事態を鎮圧するつもりなのか?


『マスターもその方が良いと思うでしょう?』


ま、そうだな。それに実際そこまで深く考えなくてもOKだと今なら思うしな。大体のシチュエーションの対策は思いついたし。


さて。それでは行動に移ろうか。俺の怒りは収まってはいない。この俺の親友に手を出したことに対する、かる〜〜いおしおきくらいは、させてもらうからな?



頑張って捻り出したおまけ

ーーーーーーーーーーーーーーーー

仁美が隆二から呼びかけられ突っ立っている


チャラいモブ(おっ、美少女はっけーん!ナンパしてあわよくば彼女に・・・)


このタイミングで隆二から敵の情報伝わる


チャラいモブ(ひっ!?なんか殺気出てる怖っ!近寄らんとこ・・・)


なお、彼はこの後別の子のナンパに成功し彼女が出来ました。

ーーーーーーーーーーーーーーーー


スキル一覧です。閃雷が爆上がりしてます。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ2(思考補助系)

覇王バハムート(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)2(スキル強化系)


属性系スキル

閃雷11←UP!

蒼炎2


現象系スキル

装甲・腕2

装甲・脚

錬成5←UP!

聖光2

念話2

分体3←UP! 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法2


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転2

竜化2


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX


追記:10/03 02:10描写不足の点があったので、追記しておきました。

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