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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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そして始まる月曜日

ifルートはどうも不評なようでした。慣れないことはするものではありませんね。もうあのようなifルートは書かないことにします。


という訳でいつも通りに書いた本編をどうぞ。

ハローエブリワン!毎度お馴染み、大葉隆二です。


今日は雨だったので朝練は無しで、現在HR(ホームルーム)前、俺は絶望に打ちひしがれてます。え、何故かって?


別の宿題をやり忘れてたんだよちくしょうめっ!


くそっ、先週の金曜に出た数学だけやって社会の宿題が二週間前に出ていたことを忘れていた⋯⋯!なんてことだ!

社会苦手だし、しかも社会は一時限目、提出に間に合うわきゃねぇよ⋯⋯ハハハハ⋯⋯


⋯⋯いや、待てよ?ライマ、今『解析』はONにしてあるよな?


『はい、ONになっていますが⋯⋯』


よしなら行ける!!やったるぞぉぉぉぉおお!



――――――――――――――――――



な、成し遂げたぜ⋯⋯


俺は燃え尽きた状態で椅子にもたれ掛かる。社会の授業三分前、ギリギリだぜこんちくしょう⋯⋯

ライマも宿題のこと教えてくれれば⋯⋯あ、二週間前にライマはいないか、ならどうしようもないな。


『流石に解放される前の出来事は把握しておりません』


ですよねー。しかし、『解析』凄いなー⋯⋯真面目にやった時より10倍は早く終わったぞ。いやしかし、なんかこれに頼りすぎそうで怖いなぁ、やっぱり緊急事態以外ではOFFにしとくべきだな。


『宿題が終わってないのは緊急事態なんでしょうか?』


学生的には緊急事態だろ。


ライマとそんな会話をしていると、チャイムが鳴り、先生が教室に入ってきた。


さて、授業の始まりだ。



――――――――――――――――――



⋯⋯で、現在授業中なのだが⋯⋯先生が関係無い話を延々と続けているため暇である。授業しろや。


あー⋯⋯そうだ忘れてた、ライマ、そろそろ『錬成』が強化されたろ。


『はい、強化されています。強化内容は錬成の精度、速度の上昇です』


まあそんな感じだよな。んじゃあ今度は次のスキルの解放条件教えてー。


『次のスキルの解放条件は、『5回攻撃を防ぐ』です』


うーん?攻撃って別に何からの攻撃でもいいんだよな?なら仁美にジャブ打ってもらって俺がそれをガードすればいいか。帰ったらやろう。


「いいかお前らー。俺が高校生の頃はなー⋯⋯」


あー⋯⋯暇だなー⋯⋯俺はシャーペンをくるくる回しながら先生の話を聞き流す。



⋯⋯ん?俺ペン回し出来たっけ?やろうとして失敗した記憶しかないぞ?


『⋯⋯どうやら、シャーペンが『武装術』の対象になっているようです』


⋯⋯シャーペンって武器か?あれか?「ペンは剣より強し」ってやつか?


『絶対違うと思います⋯⋯恐らく、殺傷能力があればいいのではないでしょうか?』


あーなるほど、刺さるしな⋯⋯ペン回しも上手くなるのは予想外だったが。いつかどういう基準で武器として判断されるのか検証してみるか。


『そうですね、スキルの効果をきちんと把握しておくことは大事だと思います』



「あー今思えばあの時もっと勉強しとけば彼女もいたかもしれんないなー⋯⋯」

「いや、先生腹出てるから無理だろwww」

「なんだとー!こう見えて先生昔はそれは見事なシックスパックだったんだぞ!?」


いつの間にかクラスメイトが先生と会話し始めていた。なんかこの時間はまともな授業にならなさそうだな⋯⋯

そう思い俺は窓の外の雨を眺めてため息をついた。



――――――――――――――――――



その後、結局授業は始まらず出された宿題も回収されなかった。俺の朝の苦労は一体⋯⋯

その後は国語と数学と続き、四時限目は体育である。今日もバスケらしい。


んで、バスケで前回活躍しすぎたせいかマークが少々厳しい。

攻めるのは難しくなったので守備で『心眼』を活かして相手からボールをカットしまくっていたらバスケが終わった後、


『スキルの解放条件を達成したようです』


と言われた。バスケで自陣に攻め込んでくるのも攻撃扱いなのか。やっぱり色々と緩いな⋯⋯スポーツ選手にスキル解放者結構いそうだな。


『いると思いますよ。ただ、大半が自分の持つスキルに気付かないのです』


あーなるほど。『閃雷』とかどうやって気づけって言うんだよって話だしな。

それはそうと解放したスキルは何だ?


『今回解放したスキルは『気功法』です』


何それ強そう。


『効果は、生命力を自在に操ることが出来るようになります。』


えーと、生命力を操ることでどんなことが出来るの?


『余剰な生命力を普段から溜めておき、その生命力を消費し、怪我した時その傷を癒したり自分の力をブーストしたり出来るようになります』


おーすげー。


『また、溜めた生命力を放出することで所謂『かめ〇め波』が撃てます。』


何それめっちゃロマン!!すげぇスキル手に入れたな!!やったぜ!!


『⋯⋯そんなに嬉しいんですか『かめ〇め波』撃てることが』


そりゃあもう!全国の少年の憧れだぞ!?嬉しいに決まってるじゃないか!!ひゃっほい!!


『うるさいので落ち着いてください。それと、溜めておける生命力には限りがあります』


あー無制限に溜められたらただのチートだもんな。それと、生命力を溜めれるって聞いて思ったんだが⋯⋯これ、『自爆』をノーリスクで撃てたりしない?


『いえ、溜めた生命力も『自分の生命力』扱いになりますので、それらも纏めて消費されます。LvMAXの場合でもストックも含めてマスターの全生命力を消費することになりますね⋯⋯残念なことに』


⋯⋯どこまで利用しづらいんだよ『自爆』ぅ!!スキル作ったやつ絶対嫌がらせ目的で作っただろ!!



――――――――――――――――――



そして現在は昼休み。基本的に四時限目が終わると昼休みである。で、今日も昔からの友人と一緒に飯を食っている。


「おい隆二!何なんだよあの動きは⋯⋯まるで未来予知でもしてるかのようにボールをカットしていきやがって⋯⋯俺バスケ部だぞ?自信失くすって⋯⋯」

「お、おう、なんかすまんな、ノブ」


ノブとはこいつのあだ名である⋯⋯あれ?そういやこいつの本名呼んだのいつだっけ?まあいいか。


「同情するなら飯をくれ!」

「古⋯⋯じゃあこのトンカツ1切れやるよ」

「お、サンキュー⋯⋯うんめぇぇぇえええ!」

「叫ぶな喧しい」


トンカツを食って叫ぶノブを無視し俺も弁当に手をつける。⋯⋯うんめぇぇぇえええ!


『マスターも同じじゃないですか』


実際に叫んでないからいいのさ。ん?なんか体に違和感がある。なんかこう⋯⋯丹田の辺りになんか溜まってる感じがする。


『『気功法』によって溜まった生命力が感知出来るレベルの量になったようですね。このくらいあれば小さな傷位なら治せますね』


ちなみにその何倍くらいまで溜めれるの?


『24倍ですね』


ええと、スキル習得からどのくらい経った?


『おおよそ30分ですね』


つまり12時間で溜まりきる感じか。何日も待つもんかと思ったがそうでもないのか。ま、溜まるのが早いのはいいことだ。

とりあえずこの辺で『気功法』についての思考をやめ、飯を食うのに集中する。するとしばらくしてノブが話しかけてきた。


「なあ隆二」

「何だ?」

「お前って社会の宿題やって来てたか?」

「あー忘れてたけど今日の朝終わらせた。焦る必要なかったっぽいけど」

「マジか、じゃあ後で貸してくれ!パクるから!」

「えー⋯⋯今度なんか奢れよ?」

「サンキュー!そのくらいなら構わねーよ!」


なんか凄い男子高校生っぽい会話だなこれ。



――――――――――――――――――



飯を食べ終わった後、ライマに次のスキル解放条件を聞いてみる。


『次のスキル解放条件は『他人がスキルを解放する瞬間を視認する』です』


なんか前似たようなの無かったっけ?


『『他人のスキルの解放、もしくは強化に協力する』ですね』


うーむ⋯⋯その時はたまたますぐに達成出来たが⋯⋯今回もすぐに達成出来ればいいんだけど。


『こればかりは運ですね。私が他人のスキル解放条件も分かれば良いのですが⋯⋯』


そんなん出来たらチートどころじゃねぇって。しゃーない。気長に待ちますか。



恒例にしようかと思ってるおまけ


ーーーーーーーーーーーーーーーー

「本当に『自爆』使いずらいよな?」

『一応分体に使わせるという手はあるのですが・・・』

「その手があったっ!?」

『気づいてなかったのですか!?』

ーーーーーーーーーーーーーーーー


スキル一覧です。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ2(思考補助系)

覇王バハムート(身体強化、妨害系)

極ノ旗(バラキエル)2(スキル強化系)


属性系スキル

閃雷2

蒼炎2


現象系スキル

装甲・腕2

装甲・脚

錬成2←UP!

聖光2

念話

分体2 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2

気功法←NEW!


思考補助系スキル

解析


身体変化系スキル

性別反転2

竜化2


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX



※追記:09/06 20:31誤字修正しました。ご指摘ありがとうございます。

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