支部から帰って自宅にて
本文でのスキル一覧は取得順で並べることにしました。後書きにはいつも通り分類ごとに分けておきます。
それと、ifルートを書いてみましたので、明日、投稿致します。申し訳ないことに『自爆』の出番はありませんが。
もう『自爆』の出番は4/1でもないと無いんじゃないでしょうか・・・
その後、ある程度能力の詳細を聞かれただけでひとまず報告は終了した。色々考える時間が必要だと配慮してくれたみたいだ。そこら辺はちゃんとしてるのな。
後藤さんがなんかちょっと特別そうなスマホを俺らに渡して、
「今日は戦闘もあったことなどで疲れているだろうし明日から学校だろう?もう帰ってゆっくり休むといい。次集まる時はそのTFSP専用端末で集合場所と日時を連絡する」
と言っていた。帰りは坂口さんが家に送ってくれるそうだ。また、車に乗る前に、
「最後に言っておくが、TFSPの事と超能力の事は絶対に口外しないように。重々承知はしているだろうが気をつけてくれ」
とも念を押された。海斗と理恵は元気よく返事してたけどお前ら、俺にスキルバラしたこと忘れてない?俺もスキル持ってたからいいけどさ。
その後は坂口さんに送って貰って家まで帰って来た。海斗と理恵も今日は家でじっとするそうだ。
「あー⋯⋯長い一日だった気がする⋯⋯」
朝の9時から家出て6時間名持ち《ネームド》スキル持ち探して、少し下っ端と戦って、その後TFSPとかいう連中と会って、TFSP日本支部行って、そしてオカマに会って、帰ってきた。現在5時半くらいである。
「ただいま。何があったかは聞いたぞ。まあ、大変だったな」
「あ、おかえりー」
仁美も帰ってきた。今日はもうパトロールの必要性がないから帰ってきたようだ。
「今日は下っ端の処理してくれて助かったぜ、ありがとさん」
「どういたしまして。だが、ライマから聞いたが存在を忘れて放置してたそうだな?次から気をつけてくれ」
「うっ⋯⋯分かった。気をつける」
ただ、それに関しては言ってくれなかったライマにも責任があると思うんだけどなー。
『⋯⋯申し訳ありません。ですが私も万能ではありませんので。』
それもそうだなー⋯⋯俺がちゃんとしてれば済む話か。気をつけよ。
さと、今日やることは⋯⋯あ、宿題残ってた、やっとかないと。それとライマ、次のスキルの解放条件を教えて貰ってないや、教えてー。
『分かりました、次のスキルの解放条件は⋯⋯ええと、『人を一人気絶させる』ですね』
( ゜д゜)⋯⋯
(゜д゜)ジー⋯⋯
「⋯⋯む?私の顔に何か付いているのか?」
ライマ、伝達よろぴく。
「え?スキルの解放条件?⋯⋯⋯⋯っ!!」
内容を聞いて顔を引き攣らせる仁美。あれー?どうしたのかなー?スキルの解放条件聞いただけだよねー?
「ちょっと二人が気になるからパトロール行ってk⋯⋯」
「「行かせるとでも?」」
「増えやがっただと!?」
はっはっは、『分体』の枠はまだ一人余っているのだよ⋯⋯逃がすわけねぇじゃん!?前方に出現させた分身で仁美を羽交い締めにする。
「大丈夫⋯⋯一発で綺麗に気絶させてやるからさ!」
「中途半端な威力にならないよう『覇王』使ってやるよ!」
「⋯⋯これが因果応報か⋯⋯」
諦めた顔で俯く仁美。俺はニッコリしながら近づき、『覇王』を発動させ⋯⋯ふと、気づいた。
あれ?女を羽交い締めにして本気でぶん殴るって⋯⋯人としてアウトじゃね?と。
『そもそも、マスターが『覇王』を使って殴られたのは、マスターが強制的に仁美様を女のままにしているのを根に持ってたからでしたよね』
⋯⋯⋯⋯あ、俺殴る資格ねぇじゃん。
「おーい?どうした俺」
分身の俺が停止した俺を見て訪ねてくる。
「⋯⋯⋯⋯」
ふと、思いついた。
「あー⋯⋯一回仁美を離してくれ」
「え?どうしたんだ?」
「いいから離してあげて」
「お、おう⋯⋯」
不思議がりながらも離す分身。仁美は解放されるとすぐにズザッと勢い良く距離をとった。
そして前方には⋯⋯⋯⋯無防備な分身が。
「ほらやっぱり逃げちまったじゃねぇか⋯⋯」
「すまん!俺!!」
「え?ゴハッ!?」
俺は素早く近づき、全力⋯⋯よりちょっと弱めのアッパーを分身に繰り出した。どういう訳か拳も武器扱いらしく『武装術』により綺麗なアッパーカットが決まる。
分身は半秒近く対空した後、地面に落下した。その後、ピクリとも動かない。
「⋯⋯よし!」
「よしじゃないだろ!?」
「ふっふっふっ⋯⋯仁美よ、これが最善の解決策なのさ。分身だから消せば恨みも残らないしスキル解放条件もちゃんと満たせるしな!」
「⋯⋯なら、それを最初からすればいいものを⋯⋯何故途中で切り替えたんだ?」
ええ⋯⋯なんか素直に言いたくねぇ⋯⋯
「⋯⋯ああ、女を羽交い締めにして殴るのは人としてアウトだと思ったのか」
「何故分かった!?」
「私が元お前だということを忘れたのか?⋯⋯ヘタレめ」
あーうん、そりゃ気づくわ。まあ気づいたなら仕方ないか。あとサラッと毒吐かないで傷付く。
「とりあえず分身は消しとくか⋯⋯あ、ライマ、解放したスキル教えてー」
『はい、今回解放したスキルは『解析』です。効果は何かを解析する際に補正がかかります』
うーん?なんか後藤さんの奥さんの『究明』に似た感じがするな。解析する際に補正って⋯⋯どんな感じ?
『そうですね、閃きやすくなったり、自分の持つ知識
を最大限活用出来るようになったりします』
と、いうと?
『例えば、数学の問題でやり方を忘れて、後で言われると思い出す、などということがあると思います。ですがこのスキルはその問題に関する知識を一度でも知っていたならそれがうろ覚えであろうと引き出すことが出来るのです』
⋯⋯それかなりチートじゃね?都道府県忘れてても『都道府県全部答えろ』って問題を解く時は全部思い出せるってことだよな?
『そういうことですね。』
うっわぁ、このスキルあれば俺テスト100点取れるわ。いや、流石に卑怯だから使わんけど。
『パッシブスキルですので、勉強する時やテストの時だけオフにしておきましょうか』
頼むわ⋯⋯そうだ、今俺の持ってるスキルどんな感じ?一度見せてくれ。強化条件も。
『了解しました』
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『賢神2』
『閃雷2』
『聖光2』
『心眼2』
『蒼炎2』
『自爆LvMAX』
『竜化2』
『装甲・腕2』
『自爆Lv3』
『分体2 特殊強化』
『自爆Lv1』
『覇王』
『性別反転2』
『念話』
『自爆Lv4』
『武装術2』
『極ノ旗2』
『錬成』
『装甲・脚』
『解析』
注:横の数字は強化段階
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『また、強化条件はこちらです』
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覇王
『スキルを1つ犠牲にする』
念話
『スキルを15個同時に発動させる』
錬成
『このスキルを解放して24時間経つ』
装甲・脚
『スキルを10個以上保持している人間を発見する』
――――――――――――――――――
おおう⋯⋯遂にスキルが20個に。いや、本当に俺チートだなおい。そんで強化条件は⋯⋯『覇王』と『念話』がすぐに解放できそうだな。まあ『覇王』で犠牲にできるスキルがないんだが⋯⋯何で『自爆』は対象に出来ねぇんだちきしょう⋯⋯
「⋯⋯ん?」
おいライマ。『解析』の強化条件は?
『⋯⋯『解析』の強化条件は知らない方がいいです。』
え?どういうことだ?
『⋯⋯⋯⋯』
⋯⋯おいおい、何だ?急に黙って。そんなに知らない方いいのか?
「どうかしたのか?」
「いや急にライマが『解析』の強化条件を知らない方がいいって言うんだよ⋯⋯」
「ライマが⋯⋯そうか。それなら知らない方がいいのかもしれない」
「何?」
仁美もライマに賛成らしい。どういうこっちゃねん。
「ライマは基本的にお前のことを第一に考えているのはお前も分かってるだろう?そのライマが知らない方がいいと言うことは、その強化条件を達成するのに命の危険があるのではないか?」
「あー⋯⋯」
考えてみればその通りだ。ライマは常に俺の事を第一に考えてくれている。多少毒を吐くことはあっても俺の不利になる様なことはしない奴だ、強化条件を『知らせない』というのも、俺を思ってのことなのだろう。
⋯⋯分かった。ライマ、強化条件は聞かないでおく。
『⋯⋯ありがとうございます』
良いってことよ!そうだ、もう6時になるし、飯作るの頼むよ、楽しみにしてるぜ!
『はい、分かりました、腕によりをかけて作りますね』
その後は特にスキルのことを話すことなく、宿題をして風呂に入り寝た。明日から学校か⋯⋯だるいなー⋯⋯
※入れたくなったおまけ的なもの
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隆二「ところで俺が支部に行ってる間お前何してたの?」
仁美「お前らが支部にいる以上パトロールする意味が無かったからな。美味そうなクレープ屋に寄っていた。」
隆二「女子かっ!」
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スキル一覧です。
名持ちスキル
賢神2(思考補助系)
覇王(身体強化、妨害系)
極ノ旗2(スキル強化系)
属性系スキル
閃雷2
蒼炎2
現象系スキル
装甲・腕2
装甲・脚
錬成
聖光2
念話
分体2 特殊強化
身体強化系スキル
心眼2
武装術2
思考補助系スキル
解析←NEW!
身体変化系スキル
性別反転2
竜化2
ネタ系スキル
自爆Lv1、3、4、MAX
名持ちスキルにも通常スキルの分類を付けてみることにしました。横の()内が通常の分類になります。『覇王』に関しては敵のスキルの効果を下げる能力も付いてるので妨害も入れました。