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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
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前話で、SCMという組織が出ましたが、英語に詳しい方の指摘を頂き、名前をTFSPへと変更しております。


少々戸惑われるかもしれませんが、ご了承ください。


『マスター、こちらに近づいてくるスキル保持者の存在を確認しました。数は2名、方向は入り口の方からです』


雨宮と話していたらライマが報告してきた。なんだ?ウロボロスの援軍⋯⋯いや、TFSPの方か?


『流石にそれは分かりません。ですがスキルの鑑定なら可能です』


よし、頼む。


『了解です』


すぐに脳裏に文字が浮かび上がってくる。



――――――――――――

『複製』

手に触れた物質を別の手から複製することが出来る。ただし複製出来るのは重量が5kg以下の物質のみ。また、複製する度に体力を重量に応じて消費する。

『透過腕2』

不可視の意思で自由に動かせる手を2つ出現させる。この手は自分の手として扱うことも出来、力なども自分の手と変わらない。また、手自体の位置も移動出来るが、自分の本来の手の届く範囲までしか移動出来ない。

『投擲術』

投擲技術が上昇する。

『高速思考』

思考速度が少し速くなる。

禁忌パンドラ

このスキルを保持する者が絶望や発狂した時などに自動で発動。99%の確率でスキルを全て失うが、1%の確率で全てのスキルを条件を無視して五段階強化する。

――――――――――――


⋯⋯わぁー⋯⋯何これー⋯⋯⋯⋯ハッ!思わず放心してた!

いやつーかまじで何これ?5つスキル持ってるし、それぞれが相性良すぎだし、最後色んな意味でぶっ壊れスキルだし。


『スキルを5つ持っているのでスキルの解放条件を達成しましたね』


あ、ホントだ。まあ確認は後にして今は先にもう一人を確認しよっと。


――――――――――――

『念力3』

意思のみで物体を動かすことが出来る。視界に入ってる物しか動かせない。自分の筋力の3倍の強さで物を動かせる。

――――――――――――


⋯⋯ああ、うん。さっきの奴が色々ありすぎてしょぼく感じるな、うん。いや、2回強化されてるのは凄いけどさ。


「ねぇ、どうしたのよ、急に考え込み始めたみたいだけど」


おっと、また周囲のことを忘れてた。


「いや、索敵に2人引っかかってな、こっちに来てる」

「ああ、多分私の仲間ね。今頃来るなんて遅いじゃない」


多分お前が速すぎるだけだと思う。しばらくすると小柄な少年と大柄な男が近づいてきた。そして少年の方が手を振っている。


「おーい、雨宮せんぱーい!」

「遅いわよ、上田!後藤も!」

「お前が速すぎるだけだろう⋯⋯」


なんか第一印象が上田が軽い後輩キャラで後藤が真面目な苦労人って感じだな。ちなみにスキルのインパクトが強かった方が後藤である。


「それで雨宮先輩、そこの3人のうち誰が超能力者なんすかー?」

「全員よ。そこの地味野郎が前回いなかったのよ」

「「地味野郎?」」


TFSPの2人が困惑してらっしゃる。本当にそのまま呼び続けるつもりかよ。


「⋯⋯えーと、どうもこいつ俺のことをまともに呼びたくないみたいで名前も聞かずにこの呼び方で固定しやがったんだよ。」

「それで地味野郎って⋯⋯ウケるww」

「笑うな上田⋯⋯そして雨宮もちゃんと名前で呼べ」

「いやよ。コイツ気に入らないもの」

「はぁ⋯⋯済まないな、うちの雨宮が⋯⋯」

「いや、そっちこそ大変だろう、気にしないでくれ」


あ、ちなみに上田は俺らより少し年下くらいで後藤さんは二十代後半くらいの見た目だ。俺は基本年上だからって敬語を使ったりはしない、ちゃんとしなきゃいけない所では使うが。


「そういって貰えるとありがたいよ⋯⋯そちらの2人は雨宮に迷惑かけられていないか?」

「いや、俺らには特に何も。ただ⋯⋯」

「隆二君に対してのその態度はやめて欲しいよ」

「ほら雨宮、こう言われてるぞ?」

「いーや!そいつをギャフンと言わせるまで止める気はないわ」

「え、言ってやろうか?ほれギャフン」

「あーもう!そういう所がムカつくのよー!」


俺だってお前は嫌いだっての!


『マスター、落ち着いて下さい。そんな低レベルな言い争いなどする必要ありませんよ』


むう⋯⋯こいつ相手だとなんだかすぐ熱くなってしまうな。気を付けよう。


「お二人とも⋯⋯仲いいっすねぇ」

「どこが!!」

「⋯⋯言わねぇからな?」

「ええ〜そこは空気読んでくださいっすよ、雨宮先輩みたいに」

「いや、それこそ仲いい証みたいじゃんか」

「それもそうっすね」

「アンタら⋯⋯」


やっぱり上田は第一印象通りのキャラだな。


「そろそろ雑談は止めにしないか。ここからは真面目な話をしようじゃないか」


あ、強引に後藤さんが流れを戻した。


「まずは自己紹介からだ。私はTFSP日本支部第五班班長、後藤和也ごとうかずやだ。超能力は『イリュージョンハンド』だ」


おお、それっぽい。そして『イリュージョンハンド』ね。多分ナイフかなんかを複製して連続で投擲しまくるような戦い方するんだろうな。でも能力名つける必要ある?


「次はオレっすね、オレはTFSP日本支部第五班班員、上田一かんだはじめっす!超能力は『サイコキネシス』っす、よろしくお願いするっす!」


まあ、まんまだな。


「一応私ももう一度自己紹介しとくわ。TFSP日本支部第五班班員、雨宮涼子あまみやりょうこよ。超能力は『ボルテックス』」


うーん、お前ら全員超能力に名前付けんの?


「じゃあ、俺らも自己紹介します。俺は柏木海斗かしわぎかいと、超能力はええと、指からエネルギー弾を出せます」

「じゃあ私も、私は中澤理恵なかざわりえといいます、超能力はバリア張れます!」


流石にこいつらは超能力に名前付けてないよな。まあここまで来たら⋯⋯次は俺だわな。


「そいじゃ俺も。俺は大葉隆二おおばりゅうじ、超能力は索敵なんだが⋯⋯思ったんだが名前付ける必要あるかこれ?」

「それに関しては所謂コードネームという奴だ。犯罪者の前で迂闊に本名を呼ぶ訳にもいかんからな。君も決めて置いた方がいい」


今は思いっきり名前で呼びあってる気がするんですがそれは⋯⋯ああ、聞かれて困る状態じゃないからか。幹部も気絶してるし。


「そうかい⋯⋯じゃあ、『サーチャー』で。能力の詳細については?」

「それはまた後で詳しく話そう。さて、自己紹介も終わったことだ、次の話に移るぞ。簡単に言えば、君たち3人にTFSPに所属して貰いたい」

「ああ、それならさっき雨宮に聞きました。超能力者の保護が目的なんですよね?」

「ああ、聞いていたなら話が早い。それと先に言っておくが断ることも出来るが、その場合は超能力者である記憶を消させて貰う」

「「「えっ!?」」」


記憶消去って、マジすか?いやだが実際超能力者を野放しにする訳にもいかないだろうし仕方ないと言えば仕方ない処置なのかもしれないな。


『マスターの場合は記憶を失った所で私が失った記憶を伝えれば問題ないですけどね』


うーんやっぱりライマはチート。


「私達TFSPの一番の目的は超能力者による犯罪などの阻止だ。管理下に置けない超能力者を野放しにする理由はない。だから断るなら記憶を消さねばならないのだ」

「それでも記憶を消すなんてどうやって⋯⋯」

「海斗、聞いても意味無いと思うぞ。多分機密事項とかそんなんだと思う」

「その通りだな。それに今はそのことは重要ではない、君達がこのスカウトに応じるか否かだ。さあ、答えてくれ」


そう言って後藤さんは俺らの返事を待つ。


「⋯⋯どうすんだ?お前ら。」


俺は2人に聞く。まあ、どうせ言うことは決まってんだろうなぁ⋯⋯


「もちろん、その話、受けさせて貰います。俺の力が少しでも役に立つのなら⋯⋯!」

「海斗が入るのなら私も!お願いします!」


まあ、ここで断っても安全に暮らせる保証も無いだろうし、受けた方が安心できるからいいけどさ。


「2人がスカウト受けるんなら俺も受ける。ここで断って2人が知らんところで戦ってるとか嫌すぎるしな」

「では、3人ともスカウトを受ける、ということでいいのだな?」

「「「はい!」」」


そんな訳で、俺らは超能力者達の組織に所属することとなった。

⋯⋯マジで漫画やアニメじみて来たな?


『裏側を知ってると少々滑稽ですね』


それ言っちゃダメなやつ!





スキル一覧です。系統ごとに纏めてほしいとの意見がありましたので、纏めます。


名持ち(ネームド)スキル

賢神ライマ

覇王バハムート

極ノ旗(バラキエル)


属性系スキル

閃雷2

蒼炎2


現象系スキル

装甲・腕2

錬成

聖光2

念話

分体2 特殊強化


身体強化系スキル

心眼2

武装術2


身体変化系スキル

性別反転2

竜化2


ネタ系スキル

自爆Lv1、3、4、MAX



また、今回解放したスキルについては次回言及します。


追記:08/09 07:52にスキル一覧を修正しました。

12/07 23:20に後藤和也のスキルの一部の名前を変更しました。

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