スキル探し
風邪気味になりました。くしゃみが止まりません。多分暑い外と冷房の効いた室内を行き来したせいですね。みなさんもお気をつけてください。
それと次の更新でストックが尽きます。そうなると更新がしばらく途絶えますのでご了承ください。
グッドモーニング。特訓の翌日、日曜日だ。そういえば新しいスキルの解放条件聞いてなかった。教えてー。
『次のスキルの解放条件は、『気絶するほどの衝撃を頭部に受ける』ですね』
うわっ⋯⋯嫌だなぁ⋯⋯気は進まないが、『聖光』があるから仁美に殴ってもらい、その後『聖光』で回復すればいけるかな?
これを仁美に話したところ。
「ほほう?私がお前を気絶する威力で殴ればいいんだな?よし、任せろ必ず一発で気絶させてやろう」
と張り切っていた。まだ女にしたこと根に持ってるよコイツ⋯⋯だがスキル習得の為だ、仕方ない。これで仁美の溜飲も下がるだろうし、そのままやらせることにした。
「来ぉい!」
「せいやっ!!」
「グハッ!」
あっ⋯⋯意識が⋯⋯遠の⋯⋯い⋯⋯⋯⋯て⋯⋯⋯⋯
――――――――――――
あいつ『覇王』使いやがった!めちゃくちゃ痛かった⋯⋯(泣)
『ご愁傷さまです。新しく解放したスキルの名称は『錬成』です。効果は素材があればそれを自由に成形できます』
ふむふむ?それどうやって発動すんの?
『素材に触れた状態で作りたい物を思い浮かべてください。使用できる素材に制限はありません』
え?それって⋯⋯地面に手を付いて壁を生み出したりとか出来るわけ?マンガみたいに。
『可能ですね』
じゃあ壁に穴を開けて隠れることも!?
『まあ、使った素材は当然元の場所から無くなるので可能と言えば可能ですね』
でっかいゴーレムを作り出したりも!?
『いや、動かすことは出来ませんよ。魔法じゃないんですから』
あっ⋯⋯そうでしたね。あくまで物を作り出すだけでしたね。
『それと複雑な物はまだ作れませんし、使う物質によっては成形速度が落ちたり精密に成形するのが困難になります』
やっぱそこら辺は制限付くのか。まあ強化していけばそこら辺は解消されそうだな。ちょっと実験してみよ。
俺はこないだ『覇王』を使って握り潰してしまったあのハサミの刃部分を手に取ると『錬成』を発動させる。思い浮かべた形は単純な直方体だ。するとハサミは鉄の綺麗な直方体へと変化した。
「おおー⋯⋯」
「凄いな、これを使えばいつでも鈍器が作り出せそうだ」
仁美よ、なぜその物騒な発想が最初に来る?
さて、実験も済んだし次のスキルの解放条件よろ。
『次は『自分以外のスキルを5個以上持つ存在を確認する』です。かなり難しいですね』
うわ難しそう⋯⋯分体である仁美は?
『既に存在を確認しているのに解放されていないので条件に含まれていないのでしょう』
なるほど。確かにこれはキツイな。今まで確認した中で一番スキル数が多かったのはあの幹部のおっさんで3つだった。俺と同じように解放条件を知ることができない限りは5つは厳しいだろう。
こりゃしばらく解放はお預けかなー?それなら強化条件でも確認するか。ライマ、表示よろ。
『了解です』
――――――
分体
『スキルの強化条件を合計10回満たす(現在カウント7)』
覇王
『スキルを1つ犠牲にする』
性別反転
『一定以上の硬度の物質を破壊する』
念話
『スキルを15個同時に発動させる』
武装術
『他人のスキルを合計2つ以上解放もしくは強化する』
極ノ旗
『名持ちスキルを合計10個確認する(カウント6)』
錬成
『このスキルを解放して24時間経つ』
――――――
今すぐ出来そうなのは⋯⋯『覇王』だけかな?
『意図して避けているのは分かりますが『性別反転』も強化可能ですよ』
あー⋯⋯うん⋯⋯そだねー⋯⋯もう『覇王』の強化にそれつかえばいいんじゃねー?
『仁美様がマスターと同じ姿に戻ってしまう可能性もありますが』
ぬう⋯⋯じゃあやめとくか。
あとは⋯⋯『極ノ旗』は外に探しに行けば達成可能かも。それと『錬成』はほっとけば出来そうだな。あと『性別反転』⋯⋯しゃあない、一応強化しとくか。
つーわけで一定以上の硬度物質教えて。
『こないだの鉄より少し硬ければいいようです』
ほほう。じゃあ何故家にあるのか分からない鋼ヤスリを『覇王』使ってバキぃ!
『『性別反転』の強化条件を達成しました。自分以外の生物にも発動可能になったようです』
おおう⋯⋯色々悪戯出来そう⋯⋯しないけど。あ、それと気になったんだが、あの2人どっちもスキル増えてたよな?それなのに何故武装術が強化されていないんだ?解放条件のはカウントされないのか?
『いえ、恐らく片方はマスターとは関係なしにスキルを解放したのでしょう。どちらもマスターによって解放されていたなら強化されているはずです』
そんじゃあ⋯⋯外に出て名持ちスキル持ちでも探そうかな?あわよくばスキル5個持ちが見つかるといいな。
――――――――――――
そんな訳で今は外に出てぶらぶらしている。
あ、仁美もパトロール行った。あの2人が俺に相談無しで外に出て特訓してる可能性もあるし。一応電話を掛けて俺と一緒にしか外出するなと釘を刺しておいたのだが⋯⋯まあ、仁美がいれば大丈夫かな?
『過剰な期待をしないで欲しいのだが⋯⋯まあ、私の索敵可能範囲内で襲われた場合は必ず守ると約束しよう。もしかしたら手を出さずとも撃退してしまうかもしれないがな』
まああいつらも十分スキル使いこなせるようになったし、もう一つのスキルが発動すればほぼ勝ち確だろうしな。ま、念のためパトロールは気を抜かず頼むぞ。
『任せろ!』
⋯⋯なんか段々仁美が頼りになる姉御って感じに思えてきた。まあいいや、俺は名持ちスキル持ち探そ。
――――――――――――
あれから2時間ほど経ち現在昼の3時。ぶらぶらした結果。見つけた名持ちスキルは6つ。思ったより多く見つかったな。
――――――
『雷神』
発動すると雷を自由自在に操ることが出来、さらに全身体能力が大幅上昇する。自分の操る雷によって自身が影響を受けることは自分で受けようと思わない限り無い。
『破壊』
5秒間触れた物質を破壊出来る。破壊出来る範囲は手の触れた部分を頂点の一つとする1辺50センチの直方体。
『再生』
破壊された物質を再生出来る。再生可能な範囲は指先を頂点の一つとする(以下『破壊』と同じ)、1日3回まで使用可能で24時間以内に破壊された物のみ再生可能。
『転移』
記憶したことのある場所へと転移出来る。ただし使用する度に一定量のエネルギーを消費する。
『炎王』
発動すると炎を自由自在に操作出来る。ただしその炎に自分が触れても影響は受ける。
『覇人』
十分間身体能力が上昇する。1度発動すると24時間発動不可。
――――――
こんな感じでした。
『覇人』は俺の『覇王』の下位互換だろう。ただし効果時間は2倍。あと『破壊』と『再生』はそのまま対となる能力だな。そして『転移』便利そう。あとは『雷神』と『炎王』。強そっ!つーかこれ持ってるってこと知らないって勿体なさ過ぎんよ!!特に『雷神』!神の名を冠するスキルなんて俺まだ『賢神』しか知らなかったんだからな!?はあ、勿体ねぇ⋯⋯
まあいいや。それよかスキル強化の成果だ。
『はい、『極ノ旗』の強化条件を達成、効果時間を10分追加されます』
つまり効果時間1時間10分ってことか。微妙というかなんというか。まあ、戦闘における10分は長いけどさ。
『そして何が原因かは正直不明なのですが誰かのスキルの解放条件もしくは強化条件を達成する手助けをしたようです。『武装術』の強化条件を達成しました。強化内容はより上手に武器を扱えるようになりました』
お、ラッキー、よく分からんけどなんか手助けしてたらしい。そしてこれで10個のスキルを強化出来た。ってことは、
『はい、『分体』の普通の強化条件を達成しました。分体の出せる数が1体増えました。この分体は仁美様と違い普通のようです。恐らく名前を付けると仁美様と同様マスターとは別の存在となると思われます』
ふむ。なるほどな。名前を付けない方が便利な所もあるし、今回は名前付けなくていいかな。
さて、3つもスキル強化出来たし、もう3時になるし、どっかで飯でも食おうかな?すっかり食べるの遅くなっちまった。
とかそんなこと考えてたら。
『おい、隆二、お前の懸念した通りの事が起きたぞ。2人があの幹部の男と再び接触した!』
なんやて!?フラグ回収早っ!まあ、慌てる必要は無いな、仁美がその場にいるわけだし。んで?場所は?
『昨日行った廃工場だな。どうやらウロボロスの構成員に特訓しに行くのを見られていたようだ』
なるほどな。ふむ⋯⋯援軍が来る可能性も捨てきれない。俺も行こう。
『分かった。だが、あの幹部以上の男が来ない限り私一人でも問題無いと思うぞ』
知ってらい。それでも自分自身が行かないと不安なんすよ。
『ま、そう言うと思ったよ。っと、そろそろバトル開始のようだ、警戒に集中する、また後でな!』
おう!さてと、さっさと行くとしますかね!
スキル一覧です。
賢神2
閃雷2
聖光2
心眼2
蒼炎2
自爆LvMAX
竜化2
装甲・腕2
自爆Lv3
分体 2 特殊強化
自爆Lv1
覇王
性別反転2
念話
自爆Lv4
武装術2
極ノ旗2
錬成←New!