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現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
11/88

特殊強化

投稿予約入れた時点でブクマ数1000件超え、合計PV10万超えを達成しており、狂喜乱舞している作者です。


もう本当に読者の皆様には感謝しかありません。これからも精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします。


あ、本文ちょこっと長めです。

家に帰ってすぐ昼食いそびれた弁当を晩飯として食う。やっぱ上手いな。


『お褒めいただき、光栄です』


さて、今日は何するか⋯⋯そういえば新しく取得したスキルの強化条件確認してなかったな。ライマ、教えて。


『了解しました』


――――――――――――

聖光

『このスキルを5回使用する(現在カウント4)』

装甲・腕

『スキルを3つ同時に使用し相乗効果を発動させる』

分体

『スキルの強化条件を10回満たす(現在カウント5)』

覇王バハムート

『スキルを1つ犠牲にする』

性別反転

『一定以上の硬度の物質を破壊する』

――――――――――――


そういえばライマが強化されるまでは三段階目の強化条件は不明なんだったな。そして『覇王』だけどこれなら自爆を犠牲にすれば問題無く強化出来そうだな。


『どういうわけか『自爆』は犠牲の対象に出来ないようです』


なんなんだよ!!


マジで『自爆』お前なんなんだよ!!


どんだけ処理させたくないんだよ!あれか?五つ揃ったら何かあんのか?ああ!?


――――――――――――ふぅ、取り乱した。だが、もう一つ言いたいことがある。なんで『性別反転』強化可能なの!?何処が強化されんの!?いらねぇよ!マジでこいついらねぇよ!くそっ、ここが街でよかったな!もし砂漠とかだったら容赦なく『自爆』で消費して消し飛ばしてんぞ!

⋯⋯はあ、はあ、ふー。さて、どうするか⋯⋯まずは『装甲・腕』を強化できないか試してみるか。



――――――――――――



それから多くのスキルの組み合わせを試した。そして以前ライマが「名持ち(ネームド)スキルは相乗しやすい」と言っていたので『覇王バハムート』と言えばドラゴンなので『竜人化』と組み合わせてみたのだが、なんと鱗が銀色になり、さらに背中に翼が生えた。その状態で『閃雷』『蒼炎』も相乗することが出来、翡翠色やら淡青色やらに鱗の色が変化していた。超カッケェ。この状態だと更に『閃雷』『蒼炎』の威力は強化されるようだ。


しかし発動した後に思ったのだが、神話のバハムートじゃなくて某最後のRPGとかのバハムートの方なのだろうか?ちなみに神話のバハムートは魚だったりするとか聞いた覚えがある。


『流石にそれは私でもわかりません』


うーん、ライマが知らないなら誰も知らないだろう、この疑問はほっとこう。

さて、これで『装甲・腕』の強化条件は達成したな。


『はい、強化内容は鉄などの一部の金属も纏えるようになったことです』


これで防御力アップだな。戦いで使ったことなどないが。あとは『聖光』は寝る前に強化するとして⋯⋯うん、もう今日はやることないな!


『スキル解放が残っていますが』


あー!言いやがったコイツ!意図的に避けていたのに言いやがったコイツ!


『何故そんなに『性別反転』の使用を嫌がるのですか?1度だけ使えばいいのでは?早くしなければあと一分で『覇王』の効果時間が切れますよ』


ぬぐぐぐ⋯⋯一瞬でも女になるとかなんか⋯⋯その⋯⋯変態ぽくて嫌なんだが⋯⋯


『⋯⋯分体にやらせてみては?』


その手があったか!俺はさっそく自爆と性別反転と聖光を除いた全スキルを発動させる。そして目の前にいる分体ーー服は俺と同じ物を着ていたーーに『性別反転』を使わせる。と同時に聖光も忘れずに。

すると分体の体が少し縮み、髪が伸び、骨格とか色々変わり、あと胸がデカくなった。



「・・・わぁーお」



そしてそこには、身長165センチ程の美少女がいた。可愛いのはいいんだが・・・なんか複雑だな。



「分体、女になった感想は?」

「⋯⋯違和感と羞恥心だらけだ。あとは⋯⋯胸が重い」

「割と巨乳だったな」


――――――――――――



そしてスキルの解放条件を満たしたのだが、なんとなく分体はこのままにすることにした。目の保養になるし。それを分体に伝えたら「ふざけるな!俺ならそれがどんな羞恥プレイか分かるだろ!?」と猛抗議されたが(本体)には逆らえないようで渋々従っていた。

まあそんなことは置いといてライマ、新しいスキルを教えてくれ。


『使うの渋った割にはノリノリですね。新しく解放したスキルは『念話』です。効果は念じるだけで心の中で会話が出来ます。会話可能範囲は現在半径50メートルです。ただし、分体は距離に関係無く会話可能なようです。相乗効果の一種のようですね。』


おお、便利なスキルが来たな。特に分体との連絡距離に制限がないのはいい。試しに項垂れてる分体に向けて思念を送るイメージをしてみる。


『喝っ!』

「ひゃうっ!?」


あ、可愛い声出すなぁ。なるほどこんな感じか。


「⋯⋯ライマから聞いた。急に何してくれるんだよ本体」

「いいじゃないか、というかライマは俺らと同時に話すことは出来ないのか?」

『はい、少なくとも現段階では不可能です。どうも『賢神ライマ』が複数ある場合、一つにしか私は存在できないようです』


ふぅん?そう言えばスキルもコピーされるのにライマがどうなるかを確認して無かったが⋯⋯そんな風になってたのか。


『はい。それで、私が存在している方の『賢神』を持つ者としかこの会話は不可能のようです。』


なるほどねぇ⋯⋯


「⋯⋯なあ、ちょっといいか?」

「ん?」


分体が話しかけて来た。ていうか今まで家に人が俺以外いなかったから新鮮。


「私を出しっぱにするのはこの際諦めるとしてだな⋯⋯」

「私?」

「え?⋯⋯あれ?違和感無しに私って言ってしまったんだけど」

『スキルの効果ですね』

「「なんだと!?」」


どうやら性別反転は口調も少し女よりにするらしい。(本体)が使わなくてよかった。


「くそがっ!てめぇ性別反転なんてスキル覚えんじゃねぇよ!」

「スキル解放の順番決めた人に言えや。それで?」

「ぐぬぬぬ⋯⋯それで、わた、俺を出しっぱにするのはこの際諦めるが、なにかわた、俺にさせることとかはないのか?」

「もう一人称は諦めろよ。そうだな⋯⋯あ、」

「?」


いいこと思いついた。


「お前フルフェイスヘルメット持って巡回してくれ」

「はぁあっ!?」


驚くのも無理はないかな?


「待て、言いたいことは分かる。あの痛い名前の組織が何かしでかさないか私に見張って欲しいってことだろ?」

「さっすが俺。理解が早いな」

「まあ、私も海斗と理恵は心配だし、それならいいぞ。出来れば性別戻させてくれたらいいが」

「俺だとバレにくくなるからそのままで」

「そう来ると思ったよ!ちくしょうめっ!」


という訳で巡回を頼むことにした。だがここで予期せぬ事態が。


『あの、分体の方の服はどうされるのですか?』

「⋯⋯あ」


余計な事を言うライマ。そこでここぞとばかりに笑顔で言い募ってくる分体。


「服が無いなら仕方ないよな!男の服で街中を回るわけには行かないしな!これじゃあ解除するしかないよな!」


ちっ。ライマめ余計な真似を・・・


『あんなに『性別反転』を使うのを嫌がっていたのに今度は逆に解除したくないというのはどうなのでしょうか⋯⋯?』


いや、分身相手だとなんも恥ずかしくなくってさ。で、面白そうだからそのままにしたくなった。

つーわけで説得開始。


「身長的に一昨年の俺の服が着れるだろ?その中で女でもおかしくない服着て女物の服買ってくればいいさ。来客が来ても同居人だと言えば問題無し!」

「そこまでするかお前!?ふざけるな!第一元男の私が服なんてまともに選べるか!」

「ライマがスキルの説明で言ってたろ?趣味嗜好も女よりになるってな!」

「だからってお前なぁ!?」


そんな論争がしばらく続いたが最終的に分体が折れた。


「くっそ⋯⋯いつか下克上してやる⋯⋯」

「されそうになったら分体解除するし」

「⋯⋯外道め」


ハハハ聞こえぬな。


『バカな論争は終わったようですね。それでは次のスキルの解放条件をお教えします。次の解放条件は『生物に名前を付け、相手にその名を承諾される』です』


やっぱ法則性とかほとんど無いな。強化条件と解放条件が似てる奴は多いが。しかし名付けか⋯⋯しかも承諾されないと行けないんだろ?すぐにはスキル解放無理かなぁ?


『いえ、すぐそこに名付けるのに丁度いい人がいますよ。』


え?⋯⋯ああ、分体ね。確かに名前つけるのはいい案だな。なんか考えるか。


「⋯⋯ポチで」

「殴るぞ?」

「じゃあタマで」

「蹴るぞ?」

「じゃあメロス」

「何処走らせる気だよ」

「じゃあピーちゃん」

「鳥もやめろ」

「じゃあアリス」

「カタカナやめろや」

「じゃあ有栖川ありす

「当て字もやめーや」

「じゃあ寿限無」

「潰すぞ仮にも女子に付ける名前じゃねーだろ」

「女子www」

「笑うな握り潰すぞ!」

「何をだよ怖っ」

「いいからまともなのにしろ」

「んーじゃあ仁美ひとみでどうだ?」

「急にまともなの来たなおい」

「じゃあ別のにする?」

「いやいいから!それでいいよ」


そんな訳で分体の名前は仁美に決まりました。何故仁美かと言うとなんとなくぱっと浮かんできたのがこれだったというだけである。

さて、ライマ、新しいスキルの解説よろ。


『スキルの解説より先に知らせたいことがあるのですが⋯⋯』


お?何だ?


『『分体』の特殊強化条件というものを達成したようです。どうやら『仁美』がマスターとは完全に違う存在になったようです』


「ふぁ!?」

「どうした?」

「お前、完全に俺とは違う存在になったってよ」

「ふぁっ!?」


つまるところ⋯⋯どういうことでございましょうかライマさん。


『簡単に言えば新しく『仁美』という人間が生まれた、ということと同義です。恐らく名前を付けることによって個性が生まれたということでしょう。制限無しの念話、死亡からの復活は可能ですがマスターの任意による解除、記憶の共有は不可能になったようです』


何っ!それはつまり下克上可能になったということかっ!?


『いえ、どうやらスキルはマスターのスキルを無強化ならそのまま、強化済みなら強化段階を一つ下の状態で持っているようで、マスターが強化したり解放したりしない限り『仁美』のスキルは強化されないし解放もされないようです。あと下克上してくるようなら私のサポートを切りますので問題ありません』


なら安心だな。全く、焦ったわ。しかし特殊強化条件とかもあるんだな。確認できるようになったか?


『いえ、こればっかりはどんなに強化しようと確認は不可能のようです。可能性があるとすれば私の特殊強化条件を達成することですが、全てのスキルに特殊強化があるかも不明ですので、わかりません』


そうか⋯⋯まあ、そう簡単に確認できるようになったらチートなんてもんじゃないし仕方ないか。


『もう十分チートですが。それはさておき、新しく解放したスキルの名称は⋯⋯』


自分で言うのかよ⋯⋯名称は?


『『自爆Lv4』です。』


ふ・ざ・け・る・な・!


⋯⋯ははは⋯⋯あと一つでコンプリートって⋯⋯なんで?なんでこんな自爆集まるかなぁ?


「どうした?大丈夫か?」

「大丈夫な訳あるかぁ!!」

「お、おいどうしたんだ?」

「あと一つでコンプリートだぜ?ふざけるなっ!」

「あー⋯⋯察した。ホント自爆に愛されてるよな」

「嬉しくねぇ!」


自爆が集まって来ることに頭を抱える。本当に何なんだよ⋯⋯


『それと、『念話』の解放のために使った『聖光』の強化条件も達成しましたよ。対象に触れなくてもよくなりました。視認している者なら対象に出来ます』


あ、そういや聖光も強化されたのか。しかし1日1回の制限はそのままか。そこを強化してほしいなぁ⋯⋯


『それと次のスキルの解放条件は『他のスキル保持者のスキルの解放、もしくは強化に協力すること』です』


これは⋯⋯難しそうだな?他人のスキルの解放、強化条件なんて知らないし。まあ、偶然をすぐに掴み取れることを祈ろう。


さて、今日はもうやることは無さそうだな!俺は宿題をちゃちゃっと終わらせ、寝た。あ、仁美は来客用の布団で寝ました。




スキル一覧です。


賢神ライマ

閃雷2

聖光2

心眼2

蒼炎2

自爆LvMAX

竜化2

装甲・腕2

自爆Lv3

分体 特殊強化

自爆Lv1

覇王バハムート

性別反転

念話

自爆Lv4


※追記:7/22 12:52に↑の一覧に誤りがありましたので修正しました。

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