表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実にもスキルがあったなら。  作者: 高一の勇者
第一章:始まりの非日常
10/88

幼馴染みの(知ってる)秘密

ブクマが500件を超えて思わず天を仰いだ作者です。室内だったので天井が見えました。


この調子で進めていきたいものですね。

次の日、俺はいつものように部活の朝練に行き(心眼を強化したのでますます上手くなった)、その後授業を受け、そして昼休みになった。え?スキル解放?今は保留中です。

それで、いつもの如くライマの弁当を食べようとしたのだがその前に、


「隆二、ちょっといいか?」


幼馴染みの海斗が声をかけてきた。何?まさか助けたのがバレた?


『いきなり思考が飛躍しすぎなのでは?』


⋯⋯あ!?そういえばあのとき服は普段着てるののまんまだった!そう考えるとヘルメット被った意味がねぇじゃんかよ!?バカか俺は!?


『いや、別にそんなことは⋯⋯』

「なんだ?」


なんかライマが言ってるが無視し、動揺を隠しつつ返事をする。


「えっと、その・・・少し話したいことがあるんだ。ついてきてくれないか?」

「ここではダメなのか?」

「ああ、ちょっと、俺と理恵のことでお前だけにしか話したくないんだ」

「⋯⋯そうか」


⋯⋯これ確定じゃね?バレてるよな絶対。まあ、バレてるなら仕方がないか・・・


「分かった、なら前回お前らがいたあそこで話すか?」

「そうだな、あそこにしよう」


そして3人で前回2人が話していた所へ行った。多分理恵が「虫いやぁ!」と言ったとこだと言えばわかりやすいだろう。

俺はそこに着くと2人に向かって言った。


「んで?話したいことって?」


恐らく俺が何故能力を持っているかとかの話だろう。さて、なんて答えるか⋯⋯


「海斗⋯⋯」

「⋯⋯ああ」


何やら決意を固めたようで、真剣な顔でこちらを見る。そして・・・



「実は、俺達は超能力者なんだ!」



⋯⋯え?



「え?」

「信じてくれないだろうけど、俺と理恵は超能力を持っているんだ・・・今まで黙ってて、ごめん!」


⋯⋯ライマ、俺の予想と違ったんやけど、どゆこと?


『バレていたわけではなく、何らかの理由でマスターにスキルを隠したくなくなったのではないのでしょうか?』


あ〜⋯⋯バレてなかったってこと?


『そうです。そもそも、普段会う時は制服なのですから服から判断されることはありませんよ。あの時は私服でしたよね?』


あっ⋯⋯そりゃそうかー⋯⋯よ、よかった、俺が「慢心するな」とか言ったことがバレてなくて⋯⋯


『そこですか?』


そこ。そこ重要。めっちゃ重要。


それはさておき、バレてないなら、混乱した振りでもしますかね。でも、俺演技苦手なんだよなぁ。


『では、私が代わりに対応しましょうか?』


あ、じゃあ驚くところだけよろ。


『お任せ下さい』

「お、おいおい⋯⋯どうした?高一で厨二病こじらせたか?」

「違うんだ!本当なんだ、ほら」


海斗は人差し指を壁に向けるとそこから白い光の弾丸が発射され、壁が抉られた。


「⋯⋯はぁあああ!?」

「わ、私もなんだ、えいっ!」


理恵が両手を前に出すとガラスのような障壁が現れた。


「バ、バリアっすか⋯⋯っつか、何お前ら、こんなん使えたのかよ!?」


めちゃくちゃ驚いている⋯⋯ように見せているライマ。演技うめえなおい。


「うん、そうなんだ、1年くらい前から使えるようになったんだ⋯⋯そして今、俺らはこの力を狙われているんだ」

「っ!?」


おいおい・・・今のは演技でなくとも驚いたぞ?まさかそこまで言うとは思わなかったからな。ライマ、ここからは俺が喋る。


『了解しました』

「なぁ⋯⋯正直お前らが超能力者だとか狙われてるだとか、驚きの連続で混乱してるんだが⋯⋯何故俺に言ったんだ?」

「⋯⋯隠し続けたくなかったんだ」

「⋯⋯なんでだ?」

「俺らは⋯⋯俺らの力を狙ってきた敵の幹部に負けそうになった」

「⋯⋯⋯⋯」

「その次の日、俺は理恵と此処で話していたんだ。どうしたら幹部に勝てるのかを⋯⋯」

「⋯⋯そこに俺が来たってわけか?」

「ああそうだ。お前は俺らのことを心配してくれた」

「俺はお前が告白するのかと思って行っただけだぞ?」

「茶化さないでくれよ。⋯⋯そうやって心配してくれた隆二に、俺らは隠し事をしたくなかったんだ」

「そうか⋯⋯」


そう言われるとなあ⋯⋯なーんか照れくさい。ただ⋯⋯


「一つだけ、いいか?」

「なんだ?」

「狙われてるんならはよ言えや!」

「えっ、でも、俺らの問題に一般人の隆二を巻き込むわけには⋯⋯」

「お前らなぁ、俺は巻き込まれるより、仲のいい幼馴染みが知らないとこでいつの間にか攫われてる方が嫌なんだよ!せめて超能力に関して隠してでも狙われてることぐらい言えばよかっただろうが!」

「うっ⋯⋯」

「あと俺が一般人だから巻き込みたくないだと?俺だって超能力に近いもん持っとるわ!だから存分に巻き込みやがれ!」

「「ええっ!?」」


『マスター、知らせてしまってよかったのですか?』


いや、ばらすのは『心眼』とお前の索敵だけだ。『閃雷』『蒼炎』は絶対に見せない。あのフルフェイスヘルメットが俺だとは教えない。


『そんなにあの発言を気にされているのですか?』


うん。黒歴史トップ3にランクインしたわ。え?トップ1と2は何かって?言うかボケ。


『別に聞いていませんが⋯⋯』


「ちょ、ちょっと待て!隆二、お前も超能力を持ってるのか!?」

「それって私たちが決死の覚悟でばらした意味ないってことじゃ⋯⋯」

「いや、超能力⋯⋯かな?って感じなものだけど。お前らみたいに周りからも見えるようなもんじゃないし」


2人は案の定混乱している。まあ一般人の友達かと思っていたら超能力持っていたなんて驚くよね。俺も初めて2人がスキル持ちだと気づいたときは驚いたし。


「ど、どんなのだ?」

「えーと、視力、動体視力が良くなるのと、周りに人がいるかを察知できるって感じ?お前らに比べると地味じゃね?」

「確かに超能力って感じはしないね⋯⋯」


まあ本当はもっと凄いの持ってますが。月をれる奴とか。いらんけど。


『今なら地球も8割なられますよ』


その情報は聞きたくなかったなぁ⋯⋯。それはともかくだ。


「そういう訳で遠慮なく巻き込め!俺はいつでもお前らの味方だからな!」

「隆二⋯⋯ありがとう⋯⋯!」


と、そこで昼休み終了のチャイムが鳴る。


「げっ、授業始まる⋯⋯戻るぞ!」

「あ、ああ!」


そして俺達は教室に戻り、その後は普通に過ごしたのだった。



――――――――――――



「ああ゛〜⋯⋯飯食いそびれた〜⋯⋯」


いっつも楽しみにしているライマの弁当を食えずに腹を空かせながら帰り道を歩いていた。


「どうしたの?お昼食べれなかったの?」

「そうなんだよ⋯⋯あいつら時間いっぱいまで話しやがって⋯⋯」

「ありゃ、そうなんだ、私も用事があって食べれなかったんだよね〜」

「そりゃ災難だったな⋯⋯って誰!?」


気づいたら誰か隣にいた。しかしその顔を見覚えのある顔だった。


「って八坂さんか⋯⋯驚いたじゃないか」

「ごめんごめん。でも、声をかけられて振り向かなかった隆二君のせいでもあると思うよ?」

「⋯⋯せやな」


しかしこの時間まで残っているということは部活でもやっているのだろうか。聞いてみると、


「ううん、やってないよ?ほら、さっき昼休みに用事があったって言ったでしょ?それ関係で放課後にも予定があってさ。隆二君の方は部活?」

「うん、テニス部」

「テニス部かぁ。楽しい?」

「まあ中学から続けてるし楽しいな」

「へえ〜⋯⋯」


そしてやっぱり距離感が近い気がする。今日は晴れなので傘がない分この前よりも近い気がする。まあクラスの男子どもとは同じくらいの距離感だったが・・・一緒にする方が変だよな?

そんな感じで話していたのたが、やがて駅に着いた。


「あ、それじゃあ俺はここで」

「あ、うん、そうだね、また今度!」


そこで別れ俺は電車に乗り、帰った。しかし一体八坂さんはなんの用事だったんだろう?





スキル一覧です。


ライマ2

閃雷2

聖光

心眼2

蒼炎2

自爆LvMAX

竜化2

装甲・腕

自爆Lv3

分体

自爆Lv1

覇王バハムート

性別反転

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ