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今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

よくある異世界転生の逆をやってみた。

作者:村雨吾妻
 よくある異世界転生は日本のなんの力もない少年少女が、異世界に行って才能やらなにやらの力を貰いますが、この物語は、異世界で生まれて死んで地球に生まれ変わった男性の物語です。
 その世界には魔法はありませんし、魔王も魔物も神様だっていません。しかし、戦争や飢餓や貧困はあります。前世の彼は貧乏な農家の長男でした。何の特別な才能もなく、恵まれた生まれでもありません。
 彼は8歳の時に姉を流行り病で亡くし、13の時に両親は亡くしました。その後は田畑を処分して、兵役を志願し30半ばで亡くなってます。
 そんな彼は現代日本に転生します。その転生にはなんら意味はありませんし、特別な理由も一切ありません。
 記憶をもって生まれ変わった訳ではありませんが、彼は幼い頃に夢の中で前世の人生を体験してしまいます。
 それは記憶の追体験で、前世の人格は現在の彼の人格に影響を及ぼしたりはしませんでした。
 しかし、現代日本に生まれ変わった彼は、生きる事の困難さ、命の儚さなど様々な事を知ります。
 そして、日本の中流家庭に特別な才能を何一つ持たずに生まれたにも関わらず、自分がいかに恵まれているかを知ります。
 前世の彼からしてみたら現代日本に産まれることは、天国に産まれる事となんら変わりはありませんでした。
 戦争も飢餓もなく、貧困もいざとなれば国が助けてくれる。義務教育があり自分で努力をすれば道などいくらでも開けるこの状況。
 彼は人格を受け継いだわけではないので、大人の様な判断力や思考力がある訳ではありません。しかし、学ぶことの喜び、食べられることの喜び、家族がいる喜びは彼の記憶が教えてくれます。
 彼は、普通の日本の少年少女が当たり前だと思っているすべてを感謝しながら有り難いものだと感じます。
 同時にそれらがいともたやすく失われることもしってしまいます。
 この物語は、産まれて間もないころから、人生の困難さ命の儚さ、善良であることの尊さを知っているがために、人生の初めの初めから生きることに全力を出すことができた少年のお話です。
プロローグ
2013/08/04 02:46
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