東方での出会い:新たな出会い!強面の大男と特殊な能力を持つ幼女と人間の言葉がわかる犬?
俺は華子の配達の手伝いで荷物持ちとして同行していた!この時代…未来に来て間もない俺はこの時代のことを知れると思いワクワクしていた!
「なぁ?目的地はどの辺りなんだ?」
「ん?あそこに見える山の崖の所にある家に向かってるんだ!」
「あそこか?歩いてどんくらいかかるんだ?」
「えっと…30分くらいで着くよ!」
「さ、30分?本当にあそこまで30分で着くのか?」
「うん!私ひとりでやってた時は行けたよ!まあ…お婆ちゃんはもっと早く行けるって言ってたけど…」
「えっ!?お、お前…これを…1人でやってたのか?もの凄く大変だろ?」(こ、こいつ…すげぇな!)
「うん!そうだよ!場所を覚えるまではお婆ちゃんと一緒にやってたけど、覚えてからは私1人でやってるよ!お婆ちゃんに無理はさせられないからね!確かに最初は大変だったけど…今はもう慣れたから大丈夫だよ!」
「華子…お前って…お前って本当にすげぇ奴なんだな!」
「ふぇ!?そ、そうかな?そんなことないとよ…」
「いや…すげぇよ!俺と同い年でそれに…それにお前は女の子だろ…。それなのにこれを1人でやっていたなんて…本当にすげぇよ…」
「か、一人…」
「よし!俺は決めたぞ!すぐに覚えてこれからは俺が全部やってやる!!お前の負担を減らす為に!だから…だから華子!お前はこれ以上無理はすんなよ?お前は女の子なんだから…」
「一人…気持ちはありがたいけど…でも一人1人でやるのも無茶だよ…」
「いや俺は男だ!男の子だから大丈夫だ!だから俺にまかせろ!」
「一人!?男の子とか女の子とか関係ないよ!?一人が男女差別する人だなんて…そんな人だなんて私…思ってなかったよ…」
「か、華子!?ち、違う!!別に俺は差別してるんじゃなくて…お、俺は…俺が言いたいのは…その…お、お前は女の子なんだから無茶したら体を壊しちゃうだろ?もしそうなったら…」
「!?…一人!?……それって…」
「そ、その…もしそうなったら…その…あ、アレだ!お前は…女だから…女の子の体は…ひとりのだけの体じゃないだろう?体を壊したら可愛い子を産めなくなっちゃうだろ!華子…お前はもの凄く可愛いんだから絶対に可愛い子を産めるんだ!それなのに…も、もし…お前の体に何かあったら俺は…俺は…」
俺は華子のことが華子の体が心配でそう話していた!
「!?……か、一人!?ご、ごめんね…一人は私の心配をしてくれてたのに私は一人を責める様な事を言っちゃうなんて…本当にごめんなさい!」
「いや…いいんだ!俺も言い方が悪かったから…ただ…本当にお前には無理をしてほしくないんだ!だから無理をすんのは…無茶すんのは…俺に…俺にやらせてくれ!」
「一人!?うん…そうだね!わかったよ!一人に頑張ってもらうね!でも…一人もあまり無理は…無茶はしないでね!私も…もし…もし一人に何かあったら…」
「華子!?あぁ…わかった!俺もそんな無茶はしねぇ!お前には心配をかけたくないからな!約束する!俺はお前にはずっと笑っていてほしいんだ!だからどんな時でも俺を…俺を信じろ!華子!」
「か、一人!?……私も一人を信じる!どんな時でも一人のことを信じるよ!」
そんなやり取りをしながら俺たちは配達先の家がある山道を歩いていた!
「ふぅ…一人!もうすぐで配達先のお宅に着くよ!」
「はぁはぁ…そ、そうか!?」
「大丈夫!?一人!?少し休憩をとろうか?この辺りで私がいつも休憩している場所があるから!」
「はぁはぁ…い、いや…大丈夫だ!配達は時間厳守だろ?はぁはぁ…お、遅れたらまずいんじゃねぇのか?」
そう言う俺に華子は
「いつもより早めに出発してるから時間に余裕があるから、休憩しても大丈夫だよ!」
「はぁはぁはぁ…お、俺は大丈夫だ…この程度!」
「一人…」(無理しないで…)
「………ふぅ…すまねぇ華子…少し休憩とっていいか?」(いけねぇ…華子の表情を曇らせるわけにはいかんからな…)
「えっ!?い、いいよ!うん!休憩しよう一人!」(よかった!)
俺たちは休憩をとる為に華子がいつも休憩している場所で腰を下ろした!
そこは村や海を見渡せる絶景の場所だった!
「す、すげぇな…ここ…。こんなに綺麗な景色は初めてだ!」
「そうでしょ?誰も立ち寄らないからここは私たちの秘密の場所なんだよ!ここを知ってるのは私とお婆ちゃん、それに小鉄さんと心愛ちゃんの4人だけだよ!あ、バウ君もだから5人になるのか!今日で一人もここを知ったからこれで6人だね!」
「そうか…これで俺はさらにお前のことを…華子のことを知ることが出来たんだな!」(よしっ!!これで俺は華子のことをあらたに知ることが出来た!)
「ふぇ!?一人!?な、なんだか恥ずかしいな…」(一人…一人は必死にいろんな事を覚えようとしてるんだね!)
「よし!今日で俺もここを知ったぞ!ここを知ってんのは俺と華子に婆さんか…あとは誰って言った?」
「小鉄さんと心愛ちゃんにバウ君だよ!」
「小鉄さん?心愛ちゃん?バウ君?って誰だ?」
「これから配達する先のお得意様だよ!山から滅多に降りてこないから村の人たちは怖がってるけど優しい人たちだよ!私は一人なら小鉄さんたちと仲良くなれると思うな!」
「そ、そうかな!?お、俺さ…こう見えて実は結構人見知りする方なんだが…」
「大丈夫だよ!私は一人なら絶対仲良くなれると信じてるから!」
「お、おう…俺は華子…お前の期待には応えてみせるぜ!」(華子が信じてくれてんだ…期待には応えんとな!)
「うん!その意気だよ!一人なら大丈夫だよ!」(頑張って!一人!)
「よし!休憩もしたしそろそろ行くか!華子!」
「うん!行こう一人!」
こうして休憩を終えた俺たちは配達先の小鉄さんという人の家に向かった!
舗装されてない道を華子の案内で進んで行くと目的地の小鉄さんの家の前に着いた!
「ふぅ…ここがお得意様の小鉄さんの家か?」
「そうだよ!ただ少し気をつけてね一人!優しい人だけど初めて会う人にはもの凄く警戒される人だから…。」
「そ、そうなんか?わ、わかった!き、気をつける!」
「そんなに緊張しなくても一人なら大丈夫だよ!」
「お、おう!」
「こんにちは!小鉄さん!いらっしゃいますか?いつもありがとうございます!野菜と花を届けに参りました!」
華子がそう言うと家の中から出てきたのはなんと犬だった!
俺は犬が出てきたことに驚いたが
「ええっと…こちらがお届け物の野菜と花になります!小鉄さん!」
そう言い犬の前に荷物を置いた!
「ちょっ…か、一人…ち、ちが…」
華子が俺に何かを言おうとしたとき犬の背後から大柄な男と小さな女の子が出てきた!
「なんの真似だ小僧!?」
「爺…この人…爺とバウを間違えてる…」(このお兄ちゃん…バカなのかな?)
「えっ!?ええっと…あ、あんたが小鉄さん?じゃあこっちの犬は…」(や、やべぇ…)
「俺が小鉄だ!当然だろう!で、その犬はバウだ!犬と間違えるとはいい度胸だな小僧!」
「このお兄ちゃんが悪いと思う…」
「ワンワン!ワンワン!」(小僧がお前が悪い!)
自分と犬を間違えられた小鉄さんは俺にそう言い放った!その表情は怒っている様だった!当然といえば当然だ!自分と犬を間違えられたのだから…
「す、すみません!か、彼は今日が初めてなのです!私の指導不足でしたので今回だけは寛大にお取り計らいいただければ幸いです!」
華子は必死で頭を下げていた!
「華子お姉ちゃん…」
「華子か…この小僧はお前のとこの新人か?よくこんな小僧があの御婆様のお許しが出たな!」
「はい私が任されてます…それにお婆ちゃんは一人の事を認めていると思います!」
「ほぅ…こんな小僧をあの御婆様が認められるとは…俺にはその辺にいるガキとなんら変わらん様に見えるがな…。」
「私も爺と一緒…そう思う…」
「ワン!ワン!」(僕もそう思う!)
「私も会ってそんなに時間は経ってませんが一人は他の人たちとは違うと思います!」
「見たところこの小僧はこの時代の人間ではないな?」
「確かに違う…私もそう思う…」
「えっ!?わかるのか?小鉄さん!?それに心愛ちゃんも!?」
「誰から心愛の名前を聞いた?俺は心愛の存在は隠して生きとるんじゃ!なぜ今日現れた貴様が心愛の名前を知っとる!もしや華子…お主が教えたのか?」
「す、すみません!一人は一緒に仕事をするので教えてもいいものだと思いまして…軽率でした…すみません!」
「爺…怒ってる!でも華子ちゃんが悪いと思う!」
「ワンワンワンワンワンワンワンワン!」(軽率に心愛の名前を教えた華子が悪い!)
「華子…俺はお主の御婆様には恩義がある!それに互いの秘密の情報も知っている仲だ!だからお主の家とは親しくさせてもらっとるんだ!しかし顧客の情報を漏らす様なことがあるなら今後の付き合いは考えさせてもらわんといけなくなりそうだな?」
「す、すみません!本当にすみません!」
「華子お姉ちゃん…凄く爺に怒られてる!」
「ワンワンワン!ワンワンワン!」(華子怒られてる!でも仕方ない!)
「この村にいる連中はいやこの島にいる奴らは大人だけでなくガキ共も特別な力を持つ者を忌み嫌うからな…それで心愛は生まれてすぐに酷い目に遭ったんだ!」
「ひ、酷い目にあった?」
「そうだ!心愛は…心愛はな…生まれてすぐこの山に捨てられて死にかけていたんだ!俺が見つけなければ死んでいたんだ!特別な力を持って生まれただけでだ!」
「そ、そんな事があったのか!?」
「そんな連中に心愛が生きていると知られたらどうなるかは…華子お主が1番わかる事だろ?だから俺は心愛をこの山から絶対に出さんしここに心愛がいる事を教える気はない!」
「爺…私…絶対にこの山から出ない…」
「ワン!ワンワンワン!」(そうだ!心愛をここからは出さん!)
「さて…華子…俺がなぜここまで怒ってるかはわかってるな?」
「……はい!私が心愛ちゃんの名前を…心愛ちゃんの事を一人に教えたからです…」
「その通りだ!他の連中に心愛の存在が知られて危険な目に遭ったらどう責任をとるつもりだ?もし心愛の存在がバレて危険に晒される様なことになれば…俺はお主の秘密を島の連中にバラしお主を…お前を身代わりにするぞ!いいな華子…」
「爺…華子お姉ちゃん身代わりにする…私の為に…」
「ワンワンワン!ワンワン!」(華子身代わりにされる!でも仕方ない!
「お主の特別な力…秘密にしている力…バレたら大変よな!俺は心愛の為ならお主たちを身代わりにする!……返事をしろ…華子!!」
「わ、わかり…」
華子がそう返答しようとした時俺は
「華子…そんな顔すんな!お前にそんな顔は似合わねぇ…」
そう言いさらに
「いい加減にしろや!!さっきから聞いてりゃ華子を責めすぎだろ!?確かにあんたらの境遇に同情はするし…おっさん…あんたが心愛ちゃんを守りたいと思うのもわかる!…だがな華子を身代わりにするってのは違うだろ!!そんな事俺がぜってぇ阻止してやる!!」
「何も知らん小僧が偉そうに吠えるな!俺は心愛の為なら全世界の奴を敵に回そうと構わん!心愛は俺が守る」
「ワンワンワン!ワンワン!」(爺ひとりじゃない!僕もいる!)
「そうか!バウもいたな!俺とバウが心愛を守る!小僧…貴様が何を言おうと俺は…俺とバウは心愛を守る為に戦う!」
「爺…バウ…心愛…嬉しい」
「あんたが引かないってんなら俺も引けねぇな…。俺は…俺は華子の為に…華子の笑顔を守る為に闘う!華子から笑顔を奪ったあんたを許さねぇ!華子の笑顔を奪う奴は俺がぶっ飛ばす!!おっさん…あんたを倒すぜ!」
「か、一人!」
「貴様みたいな小僧が…俺を倒す?この俺が皆から何と呼ばれているかを知らん様だな…。教えてやろう…俺はこの島では昔から怪物と呼ばれているのだ!そう呼ばれる強さを身をもって味わえ小僧!!」
「怪物ねぇ…悪いが怪物とは遣り合ったことがあるんだよ!それも本物の怪物とな!そいつには敵わなかったが人間であるあんたがそいつより強いとは思えねぇな!悪いが勝たせてもらうぜ!おっさん!!」
「ほう!面白い!ならばこい小僧!!」
(爺…爺は負けない…あんな人に…爺は負けない!)
「華子の笑顔の為に絶対ぇ勝つ!いくぜ!」
(無茶しないで…一人!?小鉄さんはかなり強いってお婆ちゃんが言ってたよ…だから…無理しないでよ…一人…。)
こうして互いの護りたい者の為に俺と小鉄のおっさんの闘いが始まった!!




