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未来への翼  作者: ユキノヤスト
序章・未来への旅立ち
1/16

現代から未来へ:元凶現る!謎の男により現代の終焉!

よろしくお願いします!

西暦202X年9月某日


突然現れた謎の怪物により俺は目の前で大事な人を失っただけでなく1000年後の未来に飛ばされる事になった。



俺、小田切一人おだぎりかずとは喧嘩ばかりしている中学1年の13歳だ。親がいない俺は小学生の頃からよく絡まれていた。それは中学に入学しても同じで不良の上級生と毎日の様に喧嘩に明け暮れていた。生まれてすぐに捨てられていた俺を育ててくれたのは小田切一郎おだぎりいちろうである!〔俺は爺いと呼んでいる!〕爺いは様々な武術を極めた達人らしく〔自分でそう言ってた!〕俺は幼少期からしごかれてきた為喧嘩で負けたことは殆どなかった。



事が起きるその日の朝俺は学校に行こうと玄関に向かっていた!そんな俺に自分の部屋から出てきた爺いが言葉を発した。


「一人!今日は何があろうと…何があろうとも自分を見失うな!お前自身の為にも大切な者の為にも…」


そう言う爺いは何時もより難しい顔をしていた!そんな爺いに俺は


「あぁ!?いきなり何だよ??」


と、呆れながら言った!


昔から爺いは俺に対して自分自身を信じられない者に…そして誰かの…大切な者が居なければ…本当の意味で強くなることは出来ないと言っていた。

この時の俺にはまだ爺いの言っていた言葉を…意味を理解する事は出来ていなかった…。


そんな俺に爺いは言葉を続けた!


「それが…お前自身が乗り越えなければならぬ…試練になるだろうぞ…」


そう言って爺いは自分の部屋に入っていった。


「???」(なんだ!?爺いの奴…いったい…)


どう言う意味だよ?と思いながらも俺は学校に向った!



通学中に俺は少し警戒しながら歩いている!いつ喧嘩相手が現れるかなどではない!

それは毎日同じ場所で俺に話しかけてくる奴が居るからだ!

喧嘩ばかりしていて周りからは恐れられ距離を置かれている俺にそいつは何故か毎日のように絡んでくるのだ!

俺はそいつに対して何度も何度も突き放す様な事をしてもそいつは俺から距離を置くどころか更に詰めてくるのだ!

そろそろだな!そう思いながら俺は歩いていたその時だった…。


「おはよう一人!今日もいい天気だね!一緒に学校に行こうよ。」


屈託のない笑顔でそう声をかけながら現れた!


そうコイツが俺がその原因の緑川葉子みどりかわはこだ!

長い黒髪に色白の肌で周りからは美少女と言われていておまけに成績優秀で料理も出来る様な奴がだ…。

コイツとは幼少期からの知り合いで…幼馴染というやつだ!毎日俺と登下校しているが喧嘩ばかりしている俺に他の奴は近づこうともしないのに、コイツは何故か毎日俺に話しかけ登下校もしているのだ!


「またお前か?何で毎日、毎日俺に構うんだよ?」


俺がそう言うと


「だって約束したでしょ?私は一人の将来の夢を叶える為に、一人は私の将来の夢を叶える為にずっと一緒に居てくれるって!約束したもん!」

と言う葉子の顔は笑顔で溢れていた。


何でコイツはいつもこんなに笑顔で居られるんだ?と思いつつも


「いつの話してんだよ?そりゃ小さい頃の話だろ?」


そう言う俺に対し


「小さい頃でも約束は約束だよ!私たちのお互いの夢を叶える為には私は一人から離れないよ!ずっと一緒に居たいの!」


葉子はそう言ったのだった!


「お前の夢は別に俺が居なくても叶えられる事だろ?」


俺は素っ気ない態度で言うと


「一人と一緒じゃなきゃダメだもん!一人と一緒に叶えたいの!」


そう言う葉子は少し怒った感じだった!


確かコイツの夢って世界中に花を咲かせたいだったか?と思いながらも俺は


「俺と一緒に居るとお前の評判も悪くなるぜ?いいのか?」


と呆れ気味にそう言うと


葉子は


「私はそんな事気にしないよ!一人のことを何も知らない人たちにどう思われても私は気にしないもん!」


葉子は胸を張ってそう言っていた!


やれやれと思いながらも俺は


「他の奴から変わり者だと言われてる俺が言うのもなんだがお前も相当変わった奴だな!」


呆れながらそう言うと


「ふぇ?そうかな?でも一人と一緒なのは嬉しいな!」


そう言う葉子の顔は少し驚いた様に見えたが直ぐに満面の笑みになっていた。


「ところでさ一人、今日は何の日か知ってる?」


と葉子が笑みを絶やさず俺に問いかけてきたのだ。


「あぁ?今日なんかあったか?」


と困惑して俺が言うと


「何言ってるの?特別な日だよ!!すっごく特別で大切な日だよ!!」


そう必死な顔で言う葉子に俺は


「ああ!?特別で大切な日だぁ!?なんだそりゃあ!?」


そう困惑しながら言う俺に葉子は


「もう…今日は一人の誕生日でしょ?だからすっごく特別で大切な日でしょ!?」


と少し呆れた顔で葉子はそう言った。


何だそんな事かよと思った俺は


「中学にもなって誕生日とかそんなもんどうでもいいって…っていうかよく覚えていられるな!?」


と呆れながらそう言うと


「どうでもよくないよ!大切な日だもん!それに忘れるわけないよ!いつも…いつまでも…どれだけ時が経っても忘れないよ!」


とムスッとした表情だった。


「そんなに大切なもんかよ?」


と俺が問いかけると


「大切なもんだよ!だからちゃんと祝わないといけないんだよ!」


と葉子は真顔で答えてきた。


「そ…そうか…。」


俺は葉子の普段は見せない気迫に少し驚いていた。そんな俺に葉子は


「だから言うね!お誕生日おめでとう一人!」


と屈託のない笑顔でそう言ってきたのだった。俺は葉子のその言葉に


「へいへい、ありがとさん!」


と俺は素っ気なくそう言ったが内心かなり嬉しかったのだ!


そうこうしている間に俺たちは学校に着いていた。


学校に着くなりに俺に向かって


「おらぁ一人今日こそお前をぶっ殺してやる!」と言ってくる奴らが現れた。


その声の主はいつもの喧嘩相手の不良3人組だった。


「なんだよ…。またアンタらか?懲りない人達だな…」


俺は呆れながらそう言った!


「うるせぇ、てめぇが気に食わねぇんだよ!1年坊の分際で生意気に女と毎日通学しやがって!」


と3人組の1人が声を張り上げる。


「コイツが生意気な1年坊か?」


「そんなに強ぇのかよ?」


「へぇ〜女の子めっちゃ可愛いじゃん!」


「こりゃあいいぜ!コイツをぶっ飛ばせばこの子を好きに出来んのか?」


と3人組以外の複数の声が聞こえてきた。


俺の前に大勢の人が現れたのだった!10人?いや…もっと居るな!と思っているとき3人組の1人が


「今日はこんだけの人数を相手にしてもらうぜぇ!」


と強気に言い放った!



「こんなに大勢で勝って嬉しいのか?」


俺がそう問いかけると不良たちは


「ああ!!テメェに勝てりゃぁ何でもいいんだよぉ!!」


と威勢よく声を張り上げた。


「今日こそお前をギタギタにしてやるぜぇ!」


「おらぁ覚悟しろよぉ!」


「ふははは!この人数にビビったかぁ?」


と他の奴もそれに続くように威勢よく言い放った!


俺は腕まくりしながら


「向かってくる以上はしょうがねぇよな!?葉子、危ねぇから離れてろ!」


俺は葉子に距離を取るように促した!


すると


「一人、喧嘩はダメだよ!?それに…こんな大勢相手だと一人でも危ないよ!?」


と言う葉子の顔は不安そうな表情だった!


「こんくらいなら大丈夫だ!だからそんな顔すんな!お前にそんな表情は似合わねぇよ!」


俺はそう言いながら不良たちの方へ歩いて行った!


「オラぁ、全員でかかれや!」


と1人が言うと大勢の不良たちが一斉に襲いかかってきたのだ!

さすがに数が多いなと思いながらも1人、また1人と俺は倒していった。あと何人だ?5人くらいか?と思ったまさにその時だった…

明るかった上空が突然黒い雲で覆われはじめた!

な、何だ?何でいきなり黒い雲が現れたんだ?と思い俺は上空を見上げた!すると黒い雲の中に何かが居るのが見えた!


「な…何だ…ありゃ?」


と俺は上空を見上げた俺驚きながらそう呟いた!


なぜならよく見るとそこには人型ぐらいの生物が浮かんでいたからだ!しかもその得体の知れないそいつはこちらを見ていたのだ。

俺や葉子、喧嘩相手に周りに居た生徒や教師の誰もがそれを見て驚き戸惑っていた。人型だが人間ではないと思ったその時だった…

そいつは俺たちの居た場所に向け突然黒い塊の球体を放ったのだ!猛スピードで向かってくる球体に周り居た者たちはある者は悲鳴をあげ逃げ出し、ある者は恐怖でその場から動けず座り込んでいた!


「ここに居たらヤベェなぁ…。逃げるぞ葉子!」


俺は葉子の腕を掴み全力で駆け出した!コイツだけは…葉子だけは何としても守らないといけねぇ!そう思いながら必死で走った!

しかし球体は俺たちの後方に落下し辺りのものを吹き飛ばした!俺たちはなんとか直撃は免れたが爆風で数メートルほど飛ばされたが幸い大したゲガはなかった!


「クソ!大丈夫か葉子?怪我はないか?」


俺は葉子に向かって言った!


「う、うん。大丈夫だよ!一人の方こそ大丈夫?私を庇っていたから…」


と葉子は逆に俺の体の方を心配をしていた!


何だったんだ今のは?そう思いながら俺は辺りを見渡すと倒れ込んでいる者や泣き崩れている者、呆然としている者など様々だった…。

そして俺は球体の落ちた場所を目の当たりにしたとき驚愕した…。

何故なら数十メートルはあろうかと思われる大きな穴が空いていたのだ!さらにそこにはおびただしい血の跡と血の臭いがあったからだ!


「くっ…くそっ…!?マ、マジかよ?何だよこりゃ?」


と見たこともないありえない光景に俺はそう呟いた!


「ゆ、夢じゃないんだよね、げ、現実何だよねこれは…」


俺の手を握りながらそう言った葉子の体は震えていた!


コイツがこんなに震えているなんて…コイツのこんな表情見たことがねぇ!でも仕方ねぇか…こんな訳の分からない事が起こったんだから!俺はそんな葉子の手を握りながら状況を確認していた!

直撃した奴らは死んだのか?こんな事が起こるなんてありえねぇ!?どういう事なんだよ!?俺がそう混乱している時だった…

上空に居た奴が大きく空いた穴に降りてきたのだ!

次回もよろしくお願いします!

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