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第二十六話 ゴブリンは醜いです

 是非ブックマーク、レビュー、感想、グッドボタンとチャンネル登録などあーだこーだお願いします!!


 俺達はサッシュさんの誘いに乗って、臨時パーティーを組むことになった。

 流石に2人じゃ心許ないしね。


 サッシュさんのパーティーに組み込まれる形でレイドに参加することになったというわけだ。

 彼のパーティーメンバーはそれぞれタンク、シーフ、メイジそしてヒーラーの4人とサッシュさんの5人で普段から活動しているらしい。

 サッシュさんはツーハンデッドソードを背中に携えている所を見るにダメージディーラーの役回りなのだろう。

 役職に被りが無くて、バランスが良い構成だと言える。


 それで言うと、俺達はさながら荷物持ちのポジションか。

 

 くだらないことを考えつつ、ただひたすらに下草の生えた道なき道を歩いていく。


 時刻は10時を過ぎた辺り。

 もうギルドの方は閑古鳥が鳴く時間帯だろうか。


 周りにはちらほらと草を食む動物やそれを狙う肉食動物。

 そして俺と同じくらいの年の冒険者がそれを狙う環境が出来上がっている。


 いやこの場合冒険者というより狩人と言った方が正しいのかもしれない。


 そんな景色を背景の一部として捉えつつ、サッシュさんとの会話に興じる。


 「そういえば君、転生者なんだってね?」


 「あ、はい。そうですけど…」


 「実は俺もなんだよね…。あはは」


 わぉ


 「マジっすか?いつから?」


 「俺は生まれた時からだね…。君は?」


 「自分はつい最近ですね…。まだ1年も経ってないです」


 「ということは元の人間と人格が入れ替わったのか。それは可哀そうに…。まぁ第二の人生が得られたことに喜ぶべきか」


 まぁ、まかり間違って殺されたんですけどね。


 「…もしかして、日本語書けたりとかは?」


 「…?もちろん」


 サッシュさんはおもむろに紙と金属ペンを取り出すと、『斎藤』という漢字を記す。


 この世界では言語は日本語であるが、手書きの文字などは形容し難い異世界の文字で綴られる。

 本来その文字は知らないはず、しかしなぜだかスラスラと書けてしまう。

 まるでノートに古文をしたためている感覚に囚われてしまう今日この頃の俺である。


 また学園でわざわざ異世界の日本語の文字を教えるなどという話は聞いたことがない。

 密かにこの世界で多くの転生・転移者を判別する手段として確立されている。


 なぜだかそんな気がするのだ。


 「ほら…。懐かしいな、もう何年も書いてなかったか」


 立ちながら書いたので、ところどころフラフラなその文字をまじまじと見つめながら、彼はどこか哀愁漂う顔をしていた。


 「それなーに?」


 「あぁ、ナスティ―か。ちょっとな」


 脇から顔を出してきたのは魔法使い担当のナスティーさん。

 くすんだ赤毛を三つ編みにしている。

 第一印象は無邪気そうな人、である。

 

 「もー、隠し事は無しって言ったでしょ」


 「ただ、この子も転生者だったってだけだよ。」


 「ホントー?」


 首を更に前へ倒し、対角線上にいる俺を見つめてくる。


 「えぇ」


 「それじゃあ今後ともうちのサッシュと仲良くしてあげてね」


 「あぁはい。まぁ仲良くされるのはこちらだとは思いますが」


 ケッ、リア充共が。

 さっさと定職につけよ。


 聞くところによると彼らはオースのギルド新進気鋭のC級パーティー、『緑の風』と呼ばれている。

 彼ら自身はD級らしいが、これだけ豊富なメンバーで構成されているのだ。

 実績より高いランクをギルドから認められるのもおかしい話ではない。


 今最も波に乗っているパーティーの1つなのであろう。

 そしてパーティー仲がとてもよろしいようで…。


 特にこのサッシュさんとナスティーさん。


 今後それが返っていざこざにならないといいですね。


 「さぁ着いた」


 目の前に広がるは一面の森、森、森。

 比較的低い陽樹を中心とした、木々の間から明かりが通るその場所は悠然と冒険者を待ち構えている。


 その中の1つ。

 他の樹木よりひと際高い陰樹が屹立している。

 袂には会議室で見かけたより多くの冒険者が。

 

 例えるならば、渋谷のハチ公前が如く冒険者御用達の待ち合わせ場所として利用されているようだ。


 「おせぇぞ!」


 代表して口火を切ったのが先のピアス男。


 「わりぃわりぃ。全員揃ってるか?」


 「あたぼうよ!さっさと終わらせて酒場に行くぞ!」


 「「おぅ!!」」


 おぅ…、とても息の合ったことで。

 見るからにサッシュさんが遅くなった間にサブリーダーポジションとして彼が抜擢されることになったらしい。


 是非その持ち前の金の髪色のような輝かしい成果を上げてほしいものだ。


 「それじゃあ、巣穴があったところまで案内しようか。なに、すぐそこだ」


 これから一行は、それぞれが見える位置に固まりながらもパーティーごとに大きく展開、前左右を索敵する陣形を取りながら前に進んでいく予定だ。

 俺達のポジションは勿論一番前である。

 早くいかなくては。


 ブチッ


 「あ?まじか…」


 何かが千切れる音と共に、服の中、腹を伝って首飾りが下に落ちる感覚を覚える。


 やべーどこ行った?

 足蹴にして結構遠くまで飛んだかもしれない。

 まずいぞ…。

 最悪置いてかれないようにそのまま捨て置く羽目になる。


 目を皿にして地を這いネックレスを探す。


 服が汚れるのも厭わずに胸や腕を地面に当て擦り、金属の感覚を辿る。


 「あぁ、あった!…ん?」


 ようやく見つけたのは茂みの中。

 裂断された極細のチェーンが取り付けられたペンダントと…。


 幼児が入れそうなくらいのサイズの穴が。


 一旦その頸飾を大切にリュックの中へしまい入れる。


 「おいどうした?そんな汚れて」


 丁度良く先行したエニグマさんが戻って来る。

 いや、欲を言えばもうちょい早く来て欲しかったかな。


 「いやなんでもないっす。それはそうと、この穴なんすかね?」


 見やすいように茂みをかき分けて実態をあらわにする。

 近くに藁が散乱しているのはカモフラージュか何かか…。


 「お宝でも埋まってるかも…」


 「冗談はよせ。どうせ小動物のねぐらに決まってる。行くぞ」


 「はーい。にしても大きすぎると思うけどな」


 彼女の後に続いて、小走りで前に移動する。

 途中には左耳が削がれたゴブリンの死体が野ざらしに。

 アジトが近いことの証左か。


 一応ここで放置しても動物や魔物、植物の肥料になるため問題はないだろう。

 というか後処理はあくまでマナーの問題である。

 あくまで今は任務に集中する。

 そういうことなのだろう。


 中央に予備要員として位置する冒険者パーティーを追い越して一番前まで直行すると、サッシュさんたちを目でとらえた時には既に立ち止まっていた状態であった。


 目的地に到着したのであろう。

 

 「静かにっ!…来たか、遅かったな」


 「すいません。大切なものを落としちゃってて…」


 「次からは気を付けろよ。あそこを見ろ、見張りだ」


 目の前20m程先には地面から斜めに口を開けるようにして人間が、かがまずに入れるであろうサイズの穴があった。


 その周りは開かれており、ゴブリン達が8匹だろうか…。

 たむろしているのがわかる。

 手には何処から調達したのか、枝の切っ先を鋭くしたものや木の棍棒を装備。

 とても俺一人じゃ袋叩きに遭うだろう。


 暫くしてサッシュさんに吸い込まれるようにして他の冒険者が合流、周囲の警戒を高めつつ、アタックの時を待つ。


 「よしここまでに狩った獲物が少なかったのは気掛かりだが概ね予想通りだ。作戦は話したとおり、近隣住民の被害が報告されてないことから火攻めを決行する」


 「まずは俺達『緑の風』と俺が指定したもう2パーティーで突っ込み、少数精鋭で迅速にあそこを鎮圧する」


 「次に合図を出したら、各パーティーごとに固まって半円状に入り口を囲み、タンクと風魔法・火魔法を使える奴を前に」


 「後は魔法を行使、燻し出したゴブリンを駆逐し、中のゴブリンをそのままこんがり蒸し焼きにしてしまいだ。いいな?」


 皆一様に頷く。

 静かだ。

 やけに生唾を飲み込む音が鮮明に聞こえる。


 「それではカウントダウン行くぞ」


 「3・2・1」


 剣を握る手が汗ばむのが手に取るように分かる。

 どうやらどこまで行っても俺の性根はチキンなジャパニーズボーイのままのようだ。


 「大丈夫か?」


 後ろから背中を叩かれてふと我に返る。

 顔を上げると、『緑の風』タンクの方だ。

 ガビノさんだったか。

 あまり話さなかったが、ニコニコした糸目や雰囲気から優しい人なのだと容易にわかる。


 「取り敢えず俺の後ろにいれば安全だ。大丈夫、お前のパーティーのメイジも俺が必ず守ってやるから。確かEランクだったか?まだまだ若い。今回は生き残れただけで上出来だと思え」


 「…はい!」


 自分で自分を単純だなと思いつつもその鼓舞激励に視界が開け、肩の力が抜けていく。

 周りを見渡せばこんなにも同胞がいる。

 負けるわけないじゃないか。

 むしろ被害0が普通だろ?


 そして…、


 「ゴーゴーゴー!」

 


 戦いの火蓋が今静かに切って落とされたのだった。



 ●体験レポート


 先日、私事ながらUSJに行って来ました。

 特に話す場もないのでここで供養させてください。

 

 前回10年以上昔の経験から印象が180度ガラリと変わりましたね。


 正直、パレードの規模なんかはディズニーランドのほうが凄いと感じますが、エリアの作り込みの質はかなり競っていて、ショーやアトラクション、及び若年層へのニーズを考えたときに圧倒的にUSJに軍配が上がる気がします。(あくまで主観ね)


 唯一の心残りがあるとすれば、『バイオハザード』に行けなかったことくらいですかね。


 自分の下調べの至らなさを痛感致しました。

 価格設定やコインロッカーなど驚くことばかりでしたしね…。


 これから初めてUSJに行かれる方は、朝早く行かないと整理券になるエリア、そもそも整理券がないと入れないアトラクション(㊟これも早い時間に取らないとすぐになくなるのもあります)、馬鹿並ぶアトラクション、シングルライダーで端折れるアトラクションなどフルに楽しむためには、十全に調べてから行くことを是非おすすめします。


 っていうか年パス2万円って安すぎだろ…。


 そりゃ高校生・大学生、社会人も暇ができたら皆でUSJ行くわな…。



 結論:大阪府民羨まし過ぎ!!!!


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