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幕間 魔学レポート

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 魔学レポート

                                               アノア・ヴィデルチェ


 さて、なぜ私がこんな意味のないレポートを書いているのかというと、とある先生が約束を反故にしたからである。


 オリエンテーションでの私たちの班の得点、最下位ではなかったのに、くだらない理由をつけて失格扱いにし、罰を与えているのは一体どこの教師なのだろうか。


 この学園には、生徒同士や教師らがそれぞれ等しく教育を受けられる環境作りを目指すという校訓があるのはご存知だろうか?


 今一度自分の記憶を思い起こしてほしい。

 果たしてこれは平等でフェアな処分であるといえるのだろうか?


 生徒に紳士に向き合う姿勢はとても素晴らしい行為だとは思うが、もう少し考えて、行動に移した方が良いのではなかろうか?


 前置きは長くなってしまったが、ここから本筋である魔学の授業の要点をまとめていこうと思う。


 まず、このユージャルワールドには、私たち人間を含む動物と魔物が存在している。

 違いは、体内に魔石が存在しているかどうかだ。


 魔物の中の魔石は、その生物に魔力を与え、蓄え、扱えるようにする役割があるとされている。

 魔石が無くなってしまったとしても、魔物が生存していた事例は一応ある。


 しかし、大多数の魔物が核に置いている魔石は、抜かれたり、破壊されたりすることで、須らく魔物に死に至らしめる程のショックを与える、またそのまま消滅させられることが出来るようになっている。


 またこの魔石を体内に持っている人種が魔族である。

 彼らは体内に魔石を所持することで、一人ひとりが高い魔法適正と魔力量を持っているというわけだ。


 そして魔物の中にも、とりわけ5種類の魔物がいるとされている。


 1つ目は通常の森や地上で観測できる魔物である。

 彼らの祖先は一説によると、龍なのではないかという考えもあるが、その多種多様な生態は未だに謎な部分も多く、一部の判明している魔物や魔法をまとっている個体を除いて、動物との違いを見た目で判断するのは不可能とされている。


 2つ目は使い魔である。

 術者と縁がある動物や精霊らとともに、召喚されてくる魔物であるが、彼らは前者の2つとは違い、自然界における重要な鉄則が通用しない。

 

 それは死なないことである。


 双方の魔力を媒介にし契約することで、術者の体にマーキングをし、万が一死んでしまったとしても、魂となって再び術者の元に戻ってこられるらしい。

 これも数ある中の有力な説の1つとして、据えられているだけではあるが。


 因みに、復活にはクールタイムが存在したり、自分自身の元々の魔石を用意しないと成長がリセットしたりと、色々と制約があるらしいが…、詳しい話は後々授業でやっていくようだ。


 3つ目はダンジョンに生息する魔物である。

 こいつの特徴としては、死んだ後に魔石とドロップアイテムを残して、その体が消滅する点である。

 ダンジョンは神の恩寵・試練だとも、1つの大きな生命体、魔物であるという考えもあるが、その答えも謎のままである。


 いい加減1つくらい確定させとけよ、と考えなくもないが…。


 今まではその現象をありのまま受け入れるしかなく、こうして何故か?を考え始めたのは最近になってからなのであろうと私は考える。


 4つ目は教会が保有する戦力、聖獣である。

 教会は連れて来た魔物に長い間、聖属性の魔法を当て続けることによって魔力の適性が変わり、ついでに意のままに操ることが出来るらしい。


 密かに聖獣の軍隊を保有しているとかいないとか。

 そんな噂もあっても良いだろうが、未だそういう話は聞いたことがないそう。

 宗教が軍事力を持ったいい例を聞いたことがないから、教会にはそのままでいてほしいね。


 そして最後が、ユージャルワールドの左半分を支配する魔界、魔族達が住む国に生息している魔物である。


 魔族が住む土地は、砂漠や火山地帯など作物が育ちにくい土地が多く、恵まれた環境を求め、王国と長い間争っているらしい。


 それでも魔族たちの侵略が上手くいかず、苦肉の策として今なお行われているのが…、土地まるごとの品種改良であった。


 彼らは支配している土地そのものに有り余る魔力を注ぎ込み続けることで、生態系そのものすら変えてしまったのだ。


 少しづつではあるが、確かに変化する環境に適応するために、多くの種が絶滅し、そして強靭な植物の他、強い魔物や繁殖力が高い魔物、そしてより進化した魔族が跋扈するようになった。

 魔族はそんな他種を育てたり、狩ったりすることでこれからも反映を続けていくようだ。


 勿論、そんな弱者淘汰の世界は魔族も例外ではない。

 魔力の適性が低い魔族は生存できないような中で、なおこの強硬手段。

 魔王達を中心とした絶対的な集権体制や魔族達の必死さが伺えるというものである。


 そんな訳で、あちらの領地に生息する魔物はこちらとは色々と桁違いになっているらしい。

 どのくらい強いかというと、戦争の最前線に参加し、向こうの領地に入るためにも資格が必要なのである。


 腑抜けた実力の人間だと、あちら側の領地に一歩踏み入れることすら許されない。

 正にそう言った場所のようだ。


 

 以上で魔学の授業をまとめたレポートを終了する。

 なおこれに書かれていることは学術書やドワーフから証言を基に作られている。









 


 「で?これは何ですか?」


 「これって…、魔学のレポートですけど?」


 「…、前書きは全部消去して、もう一度書き直しなさい。やり直し!!」


 「それと、エヴァンルールでまた次の試験前にレポート提出を義務付けます。」

 


 …、えー仕事増やすなよ。


 『いい奴かなぁ』と一瞬でも思ったあの時の俺をぶん殴ってやりたい。



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