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喫茶店
喫茶店に入るとコーヒーを注文した。知った顔は居なかった。教科書広げて勉強している奴。女と話ている奴。ぼおっとしている奴。店内には、そんな客がいた。
紅はコーヒーを飲みながら、これから、どうしようかと案じていた。
「退屈だ。映画でも見に行くか」と思った時、男が飛び込んで来た。
「紅君。ここにいたのか。是非応援頼む」と男が言った。
「どうしたのです?」と聞くと「仲間割れだ。とにかく来てくれ」と男は言った。
「どうせ暇だ。退屈しのぎにはなるだろう」と思い、紅は行く事にし、男と店を出た。