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何もやる気がしない
キャンパスを出た紅は学生会館の地下に行った。
扉を開けるとヘッドフォンを付けてエレキギターを弾いてる男がいた。
「紅、音楽やる気になったのか」男が聞いた。
「いや。ただ見に来ただけだ」紅は答えた。
「昔のようにバンドやらないか」
「いや。もう音楽には興味ない」
そう言って紅は部屋を出た。
「何もやる気がしない」というのが本音だった。
アパートに帰ると紅は本を開いた。
おもしろくなかった。
昼寝をすることにした。
しかし、寝付けない。
紅は起き上がり、喫茶店に行く事にした。