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稲垣の勧誘
翌朝
日東大学
紅が校門に着くと学生服の男達に取り囲まれた。
「仕返しか?」
「いや、是非拳法部に入って欲しい。俺は稲垣という」中の1人が言った。
「断る」
紅は校内に去って行った。
「主将なんで、あんな奴を」
「わからんのか。自治会を潰すのが俺達の本当の役目か?」
「あいつが入れば大会で優勝できる。さぁ、練習だ」稲垣はそう言って皆を引き連れて行った。
「休講か。やはりな」紅は休講の掲示板を見て言った。
「自治会室に顔だすか」紅はそう思ったが、
体育会室に行く事にした。
「どうも左翼は肌に合わん」紅はそう思い、体育会室に行ってみる気になった。
体育館では防具を付けた連中が稽古していた。