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京子

月は変わり5月

桜もほとんど散り気温も少しずつ暖かくなって来た

「明日香、そういえば学校卒業したら進路どうするんだ?」

「就職するつもりだよ?どうして?」

「いや、別に大したことではないんだけどどうするのかなって思ってな」

「兄さんはどうして就職しようと思ったの?」

「俺は、明日香みたいに頭も良くなかったら取り柄があるわけでもない。だから俺は学校行くよりも働いてお金を貯めようと思ったっだ」

「そうなんだ」

明日香は本当は大学に行きたい気持ちはあるのだが親を失った今の状態でこれ以上兄に負担をかけられないと思い兄には黙ってることにした

「そんなことより彼女さんとはどう?」

「実はな・・・」

話は少し前に遡り


「かずくーんおまたせー」

「京子。おはよう!」

彼女の名前は重本 京子(19)

綺麗で面倒見も良くアパレルショップで働く彼女は和人と同じ高校で知り合い卒業後、今のアパレルショップで働き今ではお客からも従業員からも信頼されている。

「いきなり会いたいなんてどうしたの?」

「少し話がしたくてな」

「話ってなに?」

「俺の家族のことは知ってるよな」

「うん」

「実は妹に京子と結婚するのかと聞かれてしまってな。俺は確かに京子のことは好きだが正直目の前のやることがいっぱいすぎてそこまで考えられてないんだ。それに俺が結婚すると明日香は一人ぼっちになるって言うんだ。俺は今家族が明日香しかいないから兄としてそして家族として不安にさせられないんだ」

和人は明日香からの気持ち、そして京子の気持ちをはっきりしたかったため今の想いを京子にえた。

「私ね、確かに和人のこと好きだよ。でもね私も結婚はまだ考えられない。いずれはね結婚したいって思うよ。でも今は仕事も良い調子だから和人のことも大事だけど仕事を優先させて欲しい・・・妹さんのことは私も正直どうすれば良いのかわからないわ」

京子は今の自分の想いを和人に伝えた

和人も京子の想いと明日香の想いを無駄にしないよう必死に考えるが1人の意見を聞き入れるともう1人の意見を台無しにしてしまう

2人な意見を聞き入れたいが今はその答えが見つからない

「・・・少し歩かないか?」

空気を入れ替えるため和人たちは歩き出した

「ねぇ和人?あなたはこれから先をどう考えてるの?」

「正直わからない。今急いで答えを出してしまうと必ずどちらかが傷ついてしまう。そんなことには絶対したくない。だから少し時間が欲しい」

「・・・わかったわ。かずくんを信じる。だから必ず良い答えを見つけてね!」

「ありがとう。いつになるかからないけど必ず良い答えを見つけ出してみせる。」

そういって和人は京子を自宅へ送った後和人も自宅へ帰ることにした

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